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Veeam Backup for Microsoft Office 365の保持タイプの詳細について

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私は日々お客様をサポートするなかで、保持に関するあらゆる種類の質問を受けます。「保持の仕組み」や「…が発生した場合、どうなるのか?」などの基本的な質問から、「保持設定を変更しただけなのに、なぜバックアップが消えてしまったのだろう?」といった悪夢のような質問まで、その内容は多岐に渡ります。こうした経験を踏まえ、確信を持って言えることがあります。それは、保持ポリシーは最も重要なものである「バックアップデータ」に直接影響を与えるため、絶対に間違えてはならないということです。既にご推察のことと思いますが、保持ポリシーの設定ミスにより、データが予定よりも早く削除されてしまったり、そもそもバックアップされていなかったりなどの事態を招くことがあります。

この記事では、Veeam Backup for Microsoft Office 365で使用可能な保持タイプの違いと、各保持タイプがバックアップ・ジョブ・サイクルの様々なポイントでそれぞれどのように機能するかについて説明します。 

Veeam Backup for Microsoft Office 365の保持タイプ

選択できる保持タイプは2種類です。

スナップショットベースの保持

この保持タイプは、Veeam Backup & ReplicationおよびVeeam Agentの製品と同様の保持機能を提供するように設計されています。Veeam Backup & Replicationでは、バックアップされたデータのファイルレベルの構造によって多少の違いはあるものの、考え方は同じです。以下で選択される日数(または年数)が、リストアポイント全体がリポジトリに保存される期間に影響します。 

全てのリストアポイントには、バックアップジョブに追加されたあらゆるオブジェクトの完全なコピーが含まれます。また、時間が経過しても、保持によってこのコピーが変更されることはありません。  

このタイプの保持は、Office 365に保存されている全てのデータの正確なコピーを作成し、バックアップと保持の両方において、単一の変更されないエンティティとしてそのコピーを管理することを計画している場合に選択する必要があります。 

アイテムレベルの保持

この保持タイプは、Exchange Onlineの保持ポリシーと同じように機能します。

Office 365のメールボックス内の全てのデータは、Exchange管理センターで設定された特定の日数の間、保存されます。その日数の間、データが変更されていなければ、設定に応じて削除されるか、メールボックスのアーカイブ部分に配置されます。 

例えば、アイテムレベルの保持でリポジトリに7日間の保持が設定されている場合、過去7日間で1回以上変更が行われたデータのみがバックアップされます。 

[Date modified(変更日)]フィールドに古い情報が含まれているデータは全てスキップされます。またこのメカニズムは、ジョブが新しいリストアポイントを作成する際に適用されるのはもちろん、既存のリストアポイントの内容を確認し、変更日から7日を超えたファイルも削除します。 

この保持タイプは、例えば、Office 365データだけでなく、その保持ルールも含めてレプリケートする場合に適しています。通常、特定のライフサイクルより古くなったデータを全て削除しなければならないといった法的要件を満たすために使用されます。また、単純にフルバックアップに必要なディスク容量を減らすためにも役立ちます。 

この選択肢は、Office 365のExchangeメールボックス、およびオプションでそのアーカイブに対してのみ機能しますが、Veeam Backup for Microsoft Office 365では、OneDrive、SharePoint、Teamsにも適用できます。

ワークフローの例

これらの画像は、数日間のスパンで、両方の保持タイプが一般的なイベントや問題に遭遇した際の動きについて示しています。 

ここではわかりやすく、あるユーザーが、3件のメッセージが入ったメールボックスと、3件のファイルが保存されたOneDrive for Businessを使用しているとします。

その他の条件は次のとおりです。

  1. このユーザーのOneDriveとExchangeのデータは、別々のバックアップジョブを使用している
    • OneDriveのジョブは毎日午前1時(01時00分)に実行
    • Exchangeのジョブは毎日午前2時(02時00分)に実行
  2. アイテムレベルのリポジトリの保持ポリシーは3日間に設定されている
  3. スナップショットベースのリポジトリの保持ポリシーは2日間に設定されている
  4. 両リポジトリに対し、毎日午前0時1分(00時01分)に保持ポリシーが適用されるように設定されている

フルバックアップ

新しく作成されたジョブの初回のセッションで、フルバックアップが行われます。 

2019年8月22日 00時01分:保持ポリシーが適用されますが、リポジトリが空であるため、何も実行されません。

スナップショットベースの保持

このジョブは、本番環境に存在する全てのアイテムを、実行のたびにバックアップします。

2019年8月22日 01時00分:OneDriveのジョブが開始され、全てのファイルがバックアップされます。

2019年8月22日 02時00分:Exchangeのジョブが開始され、全てのファイルがバックアップされます。

アイテムレベルの保持

これは、変更日から3日以内のアイテムのみをバックアップします。

2019年8月22日 01時00分:OneDriveのジョブが開始され、アイテム4.log」のみがバックアップされます。これは、他の2つのアイテムの変更日が3日以上前であるためです。

2019年8月22日 02時00分:Exchangeのジョブが開始され、アイテム2.msg3.msgがバックアップされます。これは、この2つのメッセージが3日以内に受信されているためです。

変更されていないファイルの増分バックアップ

では、Office 365に変更が行われていないと考えて、次の実行時に何が起こるかを見てみましょう。

スナップショットベースの保持

2019年8月23日 01時00分:OneDriveのジョブが開始。Veeamの変更の追跡機能を使用し、全てのアイテムが前回の実行時に既にバックアップされていること、および前回と今回のジョブの実行の間に変更が行われていないことを確認して、Office 365から同じデータを再ダウンロードする代わりに、元のアイテムへの参照を新しいリストアポイントに作成します。

2019年8月23日 02時00分:Exchangeのジョブが開始。Exchange Web Servicesの変更の追跡機能を使用し、全てのアイテムが前回の実行時に既にバックアップされていること、および前回と今回のジョブの実行の間に変更が行われていないことを確認して、Office 365から同じデータを再ダウンロードする代わりに、元のアイテムへの参照を新しいリストアポイントに作成します。

アイテムレベルの保持

2019年8月23日 01時00分:OneDriveのジョブが開始。Veeamの変更の追跡機能を使用し、「4.log」が前回の実行時に既にバックアップされていること、および前回と今回のジョブの実行の間に変更が行われていないことを確認して、Office 365から同じデータを再ダウンロードする代わりに、元のアイテムへの参照を新しいリストアポイントに作成します。  

2019年8月23日 02時00分:Exchangeのジョブが開始。Exchange Web Servicesの変更の追跡機能を使用し、「2.msg」と「3.msg」が前回の実行時に既にバックアップされていること、および前回と今回のジョブの実行の間に変更が行われていないことを確認して、Office 365から同じデータを再ダウンロードする代わりに、元のアイテムへの参照を新しいリストアポイントに作成します。

新しいファイルまたは変更されたファイルの増分バックアップ

既存のファイルが変更された場合や、新しいファイルが作成された場合、ジョブはそれに対応して既存のレコードをアップデートしたり、新しいファイルを作成したりします。 

例えば、メールボックスに誰かから新しいメッセージが届くと、次のジョブ実行時にそのメッセージの新しいレコードがリポジトリに作成されます。 

スナップショットベースの保持

2019年8月23日 14時20分:このユーザーに新しいメールが届き、それが他のアイテムと一緒に保存される

2019年8月24日 02時00分:Exchangeのジョブが開始。Exchange Web Servicesの変更の追跡機能を使用し、全てのアイテムが前回の実行時に既にバックアップされていること、および前回と今回のジョブの実行の間に変更が行われていないことを確認して、Office 365から同じデータを再ダウンロードする代わりに、元のアイテムへの参照を新しいリストアポイントに作成します。

アイテムレベルの保持

2019年8月23日 14時20分:このユーザーに新しいメールが届き、それが他のアイテムと一緒に保存される

2019年8月24日 01時00分:OneDriveのジョブが開始。Veeamの変更の追跡機能を使用し、「4.log」が前回の実行時に既にバックアップされていること、および前回と今回のジョブの実行の間に変更が行われていないことを確認して、Office 365から同じデータを再ダウンロードする代わりに、元のファイルへの参照を新しいリストアポイントに作成します。また、「1.docx」アイテムの変更日が3日以内となっているため、このアイテムもバックアップします。 

2019年8月24日 02時00分:Exchangeのジョブが開始。Exchange Web Servicesの変更の追跡機能を使用し、2.msg」3.msg」が前回の実行時に既にバックアップされていること、および前回と今回のジョブの実行の間に変更が行われていないことを確認して、Office 365から同じデータを再ダウンロードする代わりに、元のファイルへの参照を新しいリストアポイントに作成します。

保持の適用時の削除について

それでは、両方のポリシーの動作を確認してみましょう。この時点までに、既にいくつかの日次の保持チェックが行われていますが、これまでの実行ではファイルが削除されなかったため、今回は意図的にこの特定の保持チェックをお見せします。

スナップショットベースの保持

2019年8月25日 00時01分:保持ポリシーが適用。2019年8月23日 00時01分より前に作成されたバックアップが全て削除されます。これは、バックアップの日時が48時間以上経過しているためです。

アイテムレベルの保持

2019年8月25日 00時01分:保持ポリシーが適用。既存の全てのリストアポイントから、「4.log」、「2.msg」、「3.msg」が削除されます。これらの変更日フィールドの日付が3日以上経過しているためです。

バックアップジョブがオブジェクトの新しいリストアポイントの作成に失敗した場合

このような場合、ジョブは新しいリストアポイントの作成を続行せずに、保持の適用を延期します。 

どちらの保持タイプでも同じように動作しますが、スナップショットベースのシナリオを確認してみましょう。

2019年8月25日 01時00分:OneDriveのジョブが開始したが、技術的な問題(サーバーがインターネットから切断されるなど)により全てのオブジェクトで即座に失敗。

2019年8月25日 02時00分:Exchangeのジョブでも同様の現象が発生。

2019年8月26日 00時01分:保持ポリシーが適用。2019年8月24日 00時01分より前に作成されたバックアップが全て削除されます。これは、バックアップの日時が48時間以上経過しているためです。

2019年8月26日 01時00分:OneDriveのジョブが開始したが、同じ理由により再び失敗。

2019年8月26日 02時00分:Exchangeのジョブでも同様の現象が発生。

2019年8月26日 11時00分:バックアップの失敗の原因となっていた問題が確認され、修正。

2019年8月27日 00時01分:保持ポリシーが適用。ファイルのバックアップの日時が48時間の保持期間を過ぎても、ファイルはリポジトリから削除されません。これは保持ポリシーにより、バックアップの実行が失敗した場合は、新しいバックアップが作成されるまで最後に成功したバックアップが保持されるために発生します。

2019年8月27日 01時00分:OneDriveのジョブが開始し、新しいリストアポイントの作成に成功。その後、8月24日に作成されたリストアポイントは保持ポリシーに適合しなくなったために削除され、同時に新しいリストアポイントが正常に作成されたことを確認できました。

2019年8月27日 02時00分:Exchangeのジョブでも同様の現象を確認。

このルールは、問題が発生しているジョブにのみ適用されることを理解することが重要です。UIでジョブが無効になっているだけでは、保持は一時停止されません。 

ストレージについて

ローカルのVeeamリポジトリのフォルダを開いたことがあれば、実際にバックアップされたメールやOneDriveのドキュメントが個別のファイルとして含まれていないことに気付かれたのではないでしょうか。代わりに、このような構造になっています。

これらの各フォルダには、repository.adbというデータベースコンテナがあり、そこにバックアップされたデータが全て格納されます。特定のファイルのコンテナは、Office 365の変更日フィールドに基づいて選択されます。 

このような手法では、保持によりバックアップされたデータがリポジトリから削除されても、ほとんどの場合において、ディスク上の実際のスペースが削除されるのではなく、該当のrepository.adbコンテナのデータブロックが空としてマークされるだけです。そして、保持によってコンテナ内の全てのデータが削除された場合にのみ、コンテナ自体が削除されます。なお、削除されて空になった部分は、新しいバックアップに再利用されます。 

上述のストレージの特性は、まったく異なるアーキテクチャであるために、オブジェクトストレージのリポジトリには影響しません。これについては、別の記事で取り上げるべき内容であると考えています。 

重要なポイントのまとめ

  • 保持タイプは両方ともそれぞれの目的に適しているため、どちらかを選択する前に、バックアップ要件を定めることをおすすめします。 
  • [Keep Forever(恒久的に保持)]が設定されていない場合、どちらの保持タイプもバックアップされたデータをある時点で削除します。また、アイテムレベルの保持ではバックアップするデータを定義することもできます。 
  • ローカルリポジトリの場合、保持がデータを削除した直後は、実際のディスク容量が解放されないことがあります。

Veeam Backup for Microsoft Office 365を実際に体験してみませんか?是非、30日間の無償評価版をダウンロードしてお試しください。


さらに読む:


Veeam Backup for Microsoft Office 365については、録画版オンラインセミナーや製品デモも併せてご覧ください。:

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Veeam、5年連続でマジック・クアドラントのリーダーに

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世界の医療従事者の驚くべき努力によって回復の兆しが見え始めた今、私は、過去12ヶ月を、大規模な革新と適応の1年であったと考えています。これまでずっと、テクノロジーは成功の原動力でした。ところが、2020年と2021年に関して言えば、テクノロジーは、我々が完全な仮想世界に適応する手段において決定的な要素となりました。我々は皆、適応し、新たな能力を身に付け、リモートワーカーへと変化することを余儀なくされました。そして、その過程において、新たな一連の課題に取り組む術も学ばなければなりませんでした。その課題のひとつが、驚異的な勢いで生成されていくデータです。実際に、作成および消費されるデータの量は、かつてないほど増加しています。VeeamONでもお話ししましたが、昨年ユーザーによって作成されたデータの量は、59ゼタバイト……。言い換えると、59兆ギガバイトで、地球上の全人類が7,500ギガバイトずつ作成した計算になります。この量のデータを保護しなければならないのです。

この事実を念頭に置いて、あらゆる場所に格納されているお客様のデータを保護するために、最新のデータ保護を実現するバックアップ、復元、データ管理ソリューションの、最も信頼されるプロバイダーとなる。Veeamは、このミッションに集中的に取り組んでまいりました。このたび、弊社のイノベーションとお客様の成功に貢献するという取り組みが評価され、大変喜ばしいことに、2021年版ガートナー・マジック・クアドラントのエンタープライズ・バックアップ/リカバリ・ソフトウェア・ソリューション部門1において、Veeamは5年連続リーダーに選出されました。実行能力の高さでは、2年連続で最も高い評価をいただきました。

Veeamのエコシステムを非常に誇りに思うと同時に、この功績について、全員に「おめでとう」と言いたいと思います。リーダーになることは、一度でも大変な栄誉です。しかし、5年連続というのは並大抵ではありません。特に、データ保護市場における競争の激しさを考えるとなおさらです。しかしながら、私が本当に嬉しく思っているのは、実行能力において2年連続で最高の評価をいただいたということです。弊社はこれまで、14四半期連続で2桁成長を記録し、40万社を超えるお客様を獲得し、顧客満足度においては業界最高のスコアを誇ってきました。そして、今回の評価は、Veeamのビジョンを継続的に実行していくために、過去1年にわたって我々が懸命に尽くしてきた取り組みを示す証だと感じています。

今回の評価についてお知らせできることを非常に嬉しく思いますが、Veeamはこの栄誉にあぐらをかくことなく、これからもイノベーションを促進し、お客様の成功に寄与していく所存です。先日、VeeamONにて、弊社の今後のロードマップについて簡単にご紹介しましたが、今後数ヶ月にわたって、エキサイティングな発表を多数行う予定です。発表される内容が、6年連続でリーダーに選出され、3年連続で最も高い実行能力の評価をいただくことに繋がると確信しています。

最後に、Veeamの全従業員、弊社パートナー、そしてお客様皆様の変わらぬ支援に改めてお礼申し上げます。どうぞ安全にお過ごしください。

ガートナー社では、リサーチ出版物に記載されたいかなるベンダー、製品、サービスも推奨することはありません。また、技術の利用者に対して、最高の評価やその他の指名を得たベンダーのみを選択するように助言することもありません。ガートナー社のリサーチ出版物は、ガートナー社のリサーチ部門の見解を示したものであり、事実の記述として解釈すべきものではありません。ガートナー社は、明示的または暗黙的を問わず、商品性や特定目的に対する適合性を含め、このリサーチに関して一切の保証を負いません。

GartnerおよびMagic Quadrantは、米国および世界各国におけるGartner, Inc.および関連会社の登録商標およびサービスマークであり、許諾なく使用することは認められません。複製不許可。

Gartner『Magic Quadrant for Enterprise Backup and Recovery Solutions』Santhosh Rao、Nik Simpson、Michael Hoeck、Jerry Rozeman(2021年7月19日)。

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クラウドの保護をさらに強化

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クラウドの導入は加速し続けており、ますます多くの組織が本番運用にパブリッククラウドのインフラストラクチャおよびプラットフォームを選択するようになっています。こうしたプラットフォームで利用できるサービスは、クラウドVM、データベース、ファイルシステム、コンテナ、サーバーレスワークロードなど、数多く存在します。

オンプレミスのデータと同様に、クラウドのデータも保護する必要がありますが、あらゆるプラットフォーム上の全てのデータに対して包括的なサポートを提供していないソリューションは、最新のソリューションとは言えません。

2014年以降、Veeamは最新のデータ保護プラットフォームとして、組織がデータ保護とセキュリティを犠牲にすることなく、迅速にクラウドを導入できるようサポートしてきました。さらに最近では、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)などの主要なパブリック・クラウド・プラットフォーム向けのクラウドネイティブなサポートを追加しました。こうしたソリューションを提供するためのVeeamの戦略は、非常にシンプルです。

  • V1クラウド内の復元オプションを備えた、投資対効果の高いスタンドアロンのクラウドVM向けバックアップを提供する(例:AWSからAWS、AzureからAzure、GCPからGCP)
  • V2ソリューションをVeeam Backup & Replicationに緊密に統合し、1つのコンソールからクラウド、仮想、物理、SaaS、Kubernetesの各データを保護および管理できるようにする
  • V3+イノベーションとその反復を迅速に行うことで、新しいクラウドサービスやクラウドネイティブ技術に対するサポートと統合を拡大し、お客様のクラウド導入戦略を加速する

過去18ヶ月間におけるVeeamクラウドソリューションの動向を注視していた方であれば、Veeamがこれまでになく速いペースで新バージョンをリリースしていることにお気づきでしょう。新バージョンには、お使いのクラウドプロバイダから提供される最新かつ最高のものを確実に保護できるよう、より多くの機能が含まれています。

V11aの新機能

Veeam Backup & Replication v11aは、これまで段階的に重ねてきたリリースとは異なります。間違いなく、Veeam史上最も重要なクラウドリリースの1つであり、お客様が現在使用しているクラウドプラットフォームに新しい機能を多数提供します。これらの機能により、組織はクラウドの導入を加速するとともに、他にはない選択の自由さとシンプルさを備えた1つのプラットフォームから、確実にデータを保護し、管理することができます。本記事では、主な新機能について簡単に説明します(これらの新機能に関する追加の記事が近日公開される予定です)。

新規サービス、ネイティブの保護:ネイティブのバックアップと復元を、Amazon EFS NEWファイルシステムとAzure SQLデータベースNEWにまで拡大。ポリシーベースの自動化機能で管理が容易になりスクリプトも不要に。高速かつ柔軟性の高い復元で、24時間365日運用を維持します。

セキュリティとコントロールの強化:ランサムウェアなどのサイバー脅威から暗号化されたバックアップデータを保護。Amazon KMS NEW、Azure Key Vault NEW、RBACとの統合でセキュリティが強化。誰が何にアクセスできるかという制御も効率的に。

クラウドネイティブなバックアップ向けの、超低コストのアーカイブストレージ:月々のコストを抑えつつ、データ保持の目標を実現。Amazon S3 Glacier、S3 Glacier Deep Archive、Azure Blobアーカイブ、Google Cloud Archiveストレージを新たにサポート。コストを50分の1にまで削減できます。

プラットフォームは1つ、オプションは無限:AWS、Microsoft Azure、GCP NEWのバックアップと復元を、使いやすい1つのコンソールに一元化。どんなVeeamバックアップもAWS、Azure、GCPに直接リストア可能で、無限のクラウドモビリティを実現。

あらゆるクラウドを思いのままに構築

全てのデータ保護ソリューションが、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、マルチクラウドなど、あらゆるプラットフォームに対して、信頼性の高い包括的なサポートを提供するとは限りません。こうしたサポートが提供されない場合、1つまたは複数のパブリッククラウドプラットフォームの導入が妨げられるため、異なるベンダーのポイント製品を複数使用せざるを得なくなり、さらにはデータが1つのクラウドに取り残されるおそれもあります。一貫性のない方法で管理と保護を行うと、必ずコストと複雑さが増大します。

Veeamは、プラットフォーム内で使用するソリューションの選択に関して比類ない柔軟性を提供しつつ、お客様の現在および将来のニーズに合わせて保護をカスタマイズします。以下に一部をご紹介します。

  • スタンドアロンとして、モジュラーコンポーネントをパブリッククラウド専用の保護のために提供し、ネイティブなクラウド内のバックアップと復元に対応(例:AWSからAWS)。
  • Veeam Backup & Replicationとして、クラウド、仮想、物理、SaaS、Kubernetesの保護を1つのコンソールで提供。さらに、最高レベルの柔軟性で、あらゆるプラットフォーム間のデータのバックアップ、復元、移行を無料で実現。
  • Backup as a Service(BaaSは、全世界で3万7000以上の経験豊富なVeeam Cloud & Service Provider(VCSP)が提供するほか、自己管理も可能。

クラウドには最新のデータ保護が不可欠です。Veeamはそのための選択肢として最適であり、業界のリーダーとして、増大するクラウドワークロードの保護に努めています。

業界をリードするVeeamのクラウドソリューションを、リスクなしですぐにお試しいただけます。こちらから登録いただくと、30日間の無料体験に加えて、250ドル分のお好きなクラウドクレジットを入手できます。ご契約いただいた場合、9ヶ月分の料金で12ヶ月間ご利用いただけます。

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最新かつ最高のVeeam Backup & Replication v11

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今年2月にVeeam Backup & Replication v11が発売されたとき、このリリースが市場にどのくらいのインパクトを与えるか、私には見当もつきませんでした。V11は、私がVeeamに来てから11年目に発売されました。これが弊社最大のリリースだとは知っていましたが、まさかこれほど素晴らしいとは!

Veeam Backup & Replication v11の概要

V11には、200種類を超える新機能や機能拡張が導入されました。市場に引き続き展開される注目の機能には、継続的データ保護(CDP)、強化Linuxリポジトリ、NAS、Microsoft SQL Server、およびOracleデータベースに対応した新しいインスタントリカバリ機能、クラウドでのArchive Storageのサポートなど、Veeam製品を使用したBackup as a Service(BaaS)とDisaster Recovery as a Service(DRaaS)において、これまでになく多数のオプションがあります。

また、V11では、Veeamユニバーサルライセンスを活用し、V11の一般提供開始(GA)以降に累積パッチを用意することで、アップグレードプロセスを容易にすることができました(詳しくは、V11 Upgrade Centerをご覧ください)。

Veeam Backup & Replication v11のリソース

しかし、そこで技術革新は止まりません。V11は、GA以降に発見された新たなシナリオを全て取り込むためだけではなく、準備されていた新機能も搭載するために、再びアップデートされました。なお、最新情報を入手するには、Veeam R&Dフォーラムにサインアップするのがいちばんです。このフォーラムで、Anton Gostev(プロダクトマネジメントのシニアVP)自身から直接、Veeam製品の最新状況に関するウィークリーレポートを入手できます。また、Veeam Community Resource Hubも必見の情報源です。ここには、活動中のVeeamユーザーグループが話題にしているスクリプトやディスカッション、使用シナリオがあります。

最新のアップデートは、V11aとしてパッケージされ、GA以降の最新アップデートだけでなく新機能も入っています。その中でも特に注目すべきは、AWS、Azure、GCPへのアップデートがクラウドで繰り返し提供されているということです。さらに、Windows Server 2022を完全にサポートしているため、すぐに導入とテストを開始できます。緊密な統合といえば、V11aではVeeamONでプレビューされたように、Kasten K10バックアップストレージをVeeam Backup & Replicationリポジトリで管理できるようになりました。Veeamバックアップインフラストラクチャで、Kasten K10 by Veeamの提供するKubernetesバックアップを管理するなら、この方法がとても簡単です。

ランサムウェアを撃退するVeeam Backup & Replication v11

このように、画期的な新機能には大きな勢いがある一方、データに対する脅威には常に注意を払う必要があります。ランサムウェアには誰もが対処しなければなりません。私たちは、これまで以上に不変性の高いオプションを提供するために、製品の技術革新を進め続けてきました。ランサムウェアに対して強くあり続けるために必要な情報を提供するため、GA以降、有益なホワイトペーパーが2本公開されています。

これらの2本の資料を読み、現在、世間にはびこる脅威への対応に必要なものが全て揃っているかどうかを確認しましょう。

V11の評判は?

V11が市場に出てからしばらく経ち、複数のVeeam VanguardとVeeam Legendに連絡する機会があったので、V11のどの機能が気に入ったかを聞いてみたところ、次のような答えが返ってきました。

MildurVeeam Legend

「新しい強化Linuxリポジトリが気に入りました。これのおかげで、プライマリ・バックアップリポジトリのセキュリティがより一層、強化されています。

2番目のお気に入りは、FLRアプライアンスを使わないLinux FLRです。管理用のLinux VMを利用してFLRをリストアできるため、vSphereやHyper-Vホストを追加する必要がありません。使用している環境にNutanix AHVホストしかない場合にはうれしい機能です。」

Frank IversenVeeam Legend

「私のお気に入りの機能は、まちがいなく、AWSのクラウドネイティブバックアップのオプションです。書き換え不能なバックアップのおかげで、ランサムウェア攻撃にも強力に対抗できます。」

Didier Von HoyeVeeam Vanguard

「Veeam Backup & Replication v11のVeeam強化リポジトリにより、ランサムウェアに対する私たちのオンプレミス保護は大きく向上しました。不変性によって保護されるのは、今や、クラウド内のS3オブジェクトストレージのオフサイトキャパシティ層だけではありません。オンプレミスのLinux SOBRリポジトリのパフォーマンス層も、プライマリバックアップとセカンダリバックアップの両方で、サードパーティソリューションを使わずに、ハードウェア上で不変性の恩恵を受けられるようになりました。」

James KilbyVeeam Vanguard

「サイトを障害や侵害から保護するには、Veeamアーカイブ層と新たに追加された不変性オプションが最高です。」

Michael PaulVeeam Legend

「Veeam V11で私が気に入っている機能は、Veeam Backup for AWS/Azureとこれから発売されるV11a、GCPとの拡張統合です。時間を節約できるし、保護のために、クラウドからテープ、クラウドからVeeam Cloud Connectのような新しいデータフローが実現され、バックアップの3-2-1ルールが確実に遵守されます。」

BertrandFRVeeam Legend

「お気に入りの機能の1つ目は、強化Linuxリポジトリです。パフォーマンス層のセキュリティが向上しました。

2つ目はCDPです。2つ目のデータセンターに対して15秒のRPOを実現できるとは素晴らしい!」

Chris ChilderhoseVeeam Vanguard

「Veeam V11でのお気に入りは新しいCDP機能です。これによりクライアントがDRaaSサービスに選択できるオプションが1つ増えました。」

Al RasheedVeeam Vanguard

「V11は、安定性、使いやすさ、安心を提供する機能を内蔵しています。Veeamのカスタマーサポートのおかげで、ダウンタイムやデータ消失を必要最小限に抑えながら、最新のデータ戦略を安全に行えます。」

Geoff BurkeVeeam Legend

「永続的エージェントがお気に入りの1つです。以前はLinuxエージェント用のレジストリエディタがあり、エージェントの継続的な挿入が有害になると私が気づいたケースに対処してくれていました。Windowsのアプリに対応したバックアップでは、挿入されたエージェントが使用されるので、ただそれをゲストOSで実行したままにできるオプションがあるのはありがたいです。」

Joe MeixnerVeeam Legend

「私は強化Linuxリポジトリを気に入っています。暗号化マルウェアからより強力に保護してくれます。

その次に好きな機能は、VMwareタグの組み合わせに基づいたバックアップジョブです。これはVMを自動的にジョブに割り当てられる素晴らしい機能です。」

vNote42Veeam LegendVeeam Vanguard

「私が気に入っているVeeam V11の機能は強化リポジトリです。これを使えば、不変性のあるバックアップをオンプレミスでシームレスに導入できます。使い方は普通のリポジトリに似ています。

また、永続的ゲストエージェントもV11の優秀な新機能で、バックアップエージェントを、より安全な方法で管理するために使用できます。」

最新のVeeamを是非ご体感ください

実は、V11は非常にたくさんの新機能が搭載されたため、使い始めるのが難しかったり、どこから始めて、どこを見ればいいか迷ったりすることがあるかもしれません。しかし、心配しないでください。使い始めるのは思っているよりも簡単です。Webサイトから簡単に評価版をダウンロードでき、数分でバックアップを実行できるようになります。同様に、V11へのアップグレードもこれまでになく簡単にできます。V11aに対応するようにV11 Upgrade Centerを更新しました。そこからV11aをダウンロードしてください。

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VeeamON Tour Japan 2021 パートナーアワード 決定!

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2021年10月26日にオンラインで開催されましたVeeamON Tour Japan 2021におけるPartner Meetupにて、2020年から2021年上期にかけて、特に顕著な功績を残されたパートナー様を表彰するVeeamON Tour Japan 2021 パートナーアワードが発表され、下記のパートナー様が受賞されました!

受賞企業一覧

The Best ProPartner AWARD

受賞:ネットワンシステムズ株式会社 

The Best Distributor AWARD

受賞:ネットワールド株式会社

Frontrunner VCSP AWARD

受賞:KDDI株式会社

The Rising Star AWARD

受賞:兼松エレクトロニクス株式会社

The Symbolic Cloud Project AWARD

受賞:株式会社日立製作所

 

受賞企業の皆様おめでとうございます!
引き続き皆様とともにビジネスを盛り上げることを楽しみにしております!
今後とも変わらぬご支援賜りますようお願い申し上げます。

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株式会社システナ:Veeam Backup for Microsoft Office 365導入・保守サービス開始

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Veeam ProPartnerである株式会社システナ様で、Veeamを用いたMicrosoft 365のバックアップ・サービスが開始されました。ライセンスの提供・環境の構築・導入後のサポートを含み、「Azure」「オンプレミス」などお客様のご要望に合わせた環境にバックアップデータの保存を提供いただきます。

ご存じの通り、Microsoft Office 365のバックアップおよび保持ポリシーは、限られた方法でデータ消失から保護するもので、データ保存期間に上限があり、完全なバックアップ・ソリューションを目的としたものではありません。それらを解決するのが本サービスのメリットです。

実現できること

1.業務引継ぎ時のデータロストを防止

Exchange Online、SharePoint Online、OneDrive for Business、Teamsのフルバックアップが行えるので、業務引継ぎの際にもデータロストの危険性を排除できます。

2.従業員による内部不正対策

高度な検索機能でバックアップしたデータの中から、特定のユーザーのファイル名だけをすぐにピックアップしてリストアできます。また、退職者のデータを保管する為に、アカウントを削除せず残してきたお客様は、ライセンスを保持しておく必要もなくなりコストを抑えることが出来ます。

3.ランサムウェアなどのウイルス対策

本バックアップサービスなら、差分バックアップが可能な為、ランサムウェアなどのウイルスに感染してしまった場合でも、感染する前のデータにアクセスできます。

費用感

詳細のお問合せは、以下のシステナ様かVeeam社問い合わせ窓口までお願い致します。

連絡先

株式会社システナ

ソリューション営業本部

〒105-0022 東京都港区海岸1丁目2番20号汐留ビルディング14F

TEL:03-6327-7201

E-Mail: sales_support-ml@systena.co.jp

Corporate URL:http://www.systena.co.jp

 

(Veeam問い合わせ窓口)

製品購入前の各種お問い合わせ:0120-394-029

平日 9:30-12:00/13:00-17:30

土日祝、年末年始を除く

メールでのお問い合わせ:Sales.Japan@veeam.com

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2021年上半期:2倍以上の成長率で加速するVeeam

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過去2年間、我々は皆、困難な状況が続いています。そのような中でも、Veeamはお客様のニーズに注力し続けるとともに、パートナーとも緊密に連携し、最新のデータ保護を支えるバックアップ・復元・データ管理ソリューションの、最も信頼されるベンダーであるために、というVeeamの約束に取り組んできました。お客様による投票は、商品の購入という形で行われますが、何よりも大切な皆様の資産であるデータの保護に、Veeamが選ばれています。

保護や導入、そして優れた力を発揮するために必要なツールを、お客様1社1社にお届けできるよう、世界各地のVeeamチームが休むことなく取り組んでいます。そして、当社の戦略はうまく機能しているようです。これは、先日発表されたIDCのTrackerレポートからも見て取れます。

2021年上半期、データのレプリケーションおよび保護市場における全世界のベンダー上位5社の中で、Veeamは最も高い前年比成長率+25.3%を達成しました。これは、上位5社以外のベンダーを全てまとめた数字や、全体の市場平均よりも高い数字です。Veeamの成長率は、上位5社で次に高いベンダーと比較しても2倍以上で、この市場において、非常に素晴らしい結果を残すことができました。また、当社チーム(社内とエコシステムの両方)が成し遂げてきたことを嬉しく思います。2020年下半期、収益全体という観点で、Veeamは世界第2のプロバイダーとなりました。前年比成長率は市場平均より16%以上高い数字を残し、この位置付けは2021年上半期で再び強まることとなりました。我々はスピードを緩めるどころか、驚くべき速さで世界1の座に迫ろうとしています。

IDC Semi-Annual Software Tracker:データのレプリケーションおよび保護

成長の変化:2021年上半期上位5社 – 全世界

IDCの2021年上半期の結果によると、EMEAとLATAM地域における当社ビジネスは、上位5社中の収益全体の成長率と市場シェアという観点で、データのレプリケーションおよび保護市場1のベンダーとして好調な状態が続いています。素晴らしい成果を継続して達成しているEMEAとLATAMのチームに、お祝いを述べたいと思います。その他の地域でも、大幅な成長が見られました。APJと北米地域では、競合を上回る結果を残しましたし、市場シェアも増えてきています。チームの皆さん、本当にご苦労様でした。

しかし、我々はこんなところで止まるわけにはいきません。先日開催した当社イベント「VeeamON Update」にて、SaaSバックアップ機能の拡張として、Veeam Backup for Salesforceのリリースを予定していることを発表いたしました。使いやすく信頼性と柔軟性に優れたソリューションを展開していく、というVeeamのコミットメントは、現在も当社企業戦略の基盤となっています。自動バックアップと高速復元でビジネスをしっかりと保護することで、これからもお客様に安心をお届けすることをお約束します。

Veeamのこれからが非常に楽しみなところではありますが、ひとまず今は、40万社を超えるお客様、いつも力を尽くしてくださるパートナーの皆様、そして熱心に業務に取り組んでくださるVeeam社員の皆様に対して、当社の成功への継続的な支援とコミットメントに、個人的にお礼を申し上げたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。皆様、どうぞお体に気をつけてお過ごしください。

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FJCloud-Oのご紹介とオブジェクトストレージ利用の小技

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久しぶりの投稿です。Veeam Softwareの高橋です。

昨今、ランサムウェアの被害の報道が多くあり、Veeamにも問い合わせを多数いただいております。

Veeamでのランサムウェアへの対策は色々あるのですが、まずは、ランサムウェア攻撃に対する防御策として、3−2−1−1−0ルールへの対応が挙げられます。

3−2−1−1−0ルールとは以下を実現して、データを守るということです。全てをいきなり対応するのは難しいですが、最初の3−2−1までは比較的簡単に対応できます。

  • 3つの異なるコピー
  • 2つの異なるメディア
  • 1つのオフサイトコピー
  • 1つオンラインエアギャップまたは不変
  • 自動バックアップテストと回復可能性検証後のエラーは0

Veeamをオールインワンサーバで構築されているユーザーや1つのバックアップストレージをお使いのユーザーは、ぜひバックアップデータをリモートにそれも長期に保管することをお勧めします。

しかし、さすがに新しくストレージセット、それも大容量のものをリモートに設置するには費用や手間がかかるのですが、リモートのバックアップストレージとしてオブジェクトストレージにデータを保管することで簡単に実現ができます。

以後は、富士通のFJCloudのFJCloud-Oのオブジェクトストレージをお借りすることができたので、FJCloud-O上の環境を利用して説明します。クラウド環境として歴史があり安定してお使いいただけるストレージです。

Veeamによるオブジェクトストレージ活用のメリット

Veeamのオブジェクトストレージの利用では、直接オブジェクトストレージにバックアップデータを保管することはできません。必ずローカルストレージにバックアップデータをある程度保管する必要があります。

メリットとしては以下2点となります。

  • ローカルストレージに一度バックアップデータを保管することで、バックアップ対象にかかるバックアップ時の負荷を削減する
  • ローカルストレージにあるバックアップデータのブロックを有効活用して、必要最低限のブロックのみをオブジェクトストレージから取り出すことによってリストアにかかる時間(RTO)と転送コストを削減する

もちろん、オブジェクトストレージにしかバックアップデータがない場合は、オブジェクトストレージから直接リストアをすることが可能です。

よく受けてしまう誤解なのですが、オブジェクトストレージを使うことにより、ローカルストレージを廃止できるわけではないのでご注意ください。

このオブジェクトストレージですが、2次ストレージという観点でみると、以下のような利点があり、と導入のしきいがかなり低いです。

  • 2次ストレージがサービスで設置なしで設定のみで使える
  • ストレージ消費量は永久増分での消費となり、効率的に長期保存ができる。

一つだけ注意が必要です。

オブジェクトストレージを使う場合、クラウドのセキュリティ設定は一番最初に確実に行ってください。

オブジェクトストレージは、設定が簡単な分、設定を間違えると公開状態になる場合があります。また、セキュリティ設定を後で行うと、セキュリティ設定が間違えていた場合、正しく動かなくなってしまいます。

オブジェクトストレージは簡単に使えるという啓蒙的な発言に惑わされないでください。

Veeamによるオブジェクトストレージの利用

Veeamでは、ローカルストレージとオブジェクトストレージを組み合わせ「スケールアウトバックアップリポジトリ」として構成します。

このスケールアウトバックアップリポジトリは、1次バックアップストレージ(ローカルストレージ)と2次バックアップストレージ(オブジェクトストレージ)を統合的に合わせて管理します。

ローカルストレージから、オブジェクトストレージへは、このスケールアウトバックアップリポジトリの中で転送します。

ちなみにスケールアウトバックアップリポジトリでは、次のようにと言います。

  • 1次バックアップストレージ(ローカルストレージ):パフォーマンス層
  • 2次バックアップストレージ(オブジェクトストレージ):キャパシティ層

オブジェクトストレージへの転送方法

転送は、必ずジョブのもつバックアップチェーンに対しておこないます。好きなファイルをオブジェクトストレージに持っていけるわけではありません。

転送方式は、大きく分けて2通りあります。

  1. Copy:

パフォーマンス層(ローカルストレージ)の内容をそのままキャパシティ層(オブジェクトストレージ)にコピー

オブジェクトストレージから直接リストアができるので、クラウド上にDRをするために向いた転送方式です。

パフォーマンス層(ローカルストレージ)のとキャパシティ層(オブジェクトストレージ)で保存されているリストアポイントは完全同一です。

  1. Move:

アクティブではないバックアップチェーンのみをオブジェクトストレージに移動

アクティブなバックアップチェーンをローカルストレージに残し、アクティブではないバックアップチェーンをオブジェクトストレージに移動します。

つまり古いデータのみだけをオブジェクトストレージに転送します。

DR用途で利用しようとしても新しいバックアップデータは、オブジェクトストレージに存在しないのでDR用途としては不適です。よって、この方式は、古いデータを保存する目的であるアーカイブ用途で利用します。

バックアップチェーンについて

バックアップチェーンは、以下のように、フルバックアップと増分バックアップで構成されています。

よって、特定な日にちのデータを戻す時は、日曜日のデータであれば、フルバックアップファイルのみ、それ以外の場合は、日曜のフルバックアップファイルと月曜日からその曜日までの増分ファイルが必要となります。

つまり、増分ファイルは、フルバックアップがなければリストアができません。このフルバックアップと付随する増分ファイルのことをバックアップチェーンといいます。

また、毎週日曜日にフルバックアップを行なっている場合、先週分のフルバックアップファイルと増分ファイルのセットは、もう増分ファイルが差し込まれることはありません。もし増分バックアップが行われた場合、今週分のバックアップチェーンの最新の増分バックアップファイルになります。

  • もう増分バックアップが差し込まれることがないバックアップチェーン(先週分以前):アクティブではないバックアップチェーン(非アクティブチェーン)
  • 増分バックアップが差し込まれるバックアップチェーン(今週分):アクティブなバックアップチェーン

となります。アクティブなバックアップチェーンがアクティブではないバックアップチェーンになるタイミングは、アクティブフルあるいは、合成フルといったフルバックアップファイルが行われると、バックアップチェーンが新しくなるとも言えます。

よって、Moveモードでは、フル+増分バックアップ方式で利用するのが一般的です。永久増分方式の場合、バックアップ自体がアクティブバックアップチェーンのみなので、Moveモードでオブジェクトストレージに移動することはできないのでご注意ください。

ただし、永久増分方式でも、コンソールからActive Fullを実行することで強制的にアクティブではないバックアップチェーンを作ることが可能なので、実は、手動であれば、永久増分方式でも移動させることが可能です。

逆増分やバックアップコピージョブでもでも利用できます。詳しくは以下をご覧ください。

バックアップチェーン検出

CopyMove:Copy+Moveを合わせた方式

オブジェクトストレージには全てのバックアップデータ(DR用途)が転送され、ローカルストレージには、リストアする時に利用するアクティブなバックアップチェーンのみが存在します。(アーカイブ用途)

保存世代が長いDR用途のバックアップやDR用途とアーカイブ用途を同時に実現したい場合にお勧めです。

FJCloud-Oのオブジェクトストレージを利用した少し変わった使い方

最後に、FJCloud-Oのオブジェクトストレージを利用して少し変わった使い方をご案内したいと思います。

以前、VeeamZIPのお話をしたことがあるのを覚えてますか?

VeeamZIPとQuick Backup:オンデマンドバックアップ

VeeamZIPとは簡単にいうと、バックアップチェーンに属さないフルバックアップです。アドホックに今の時点での完全な仮想マシンのフルバックアップを取っておきたいという時に使えます。

また、このVeeamZIPは、バックアップデータを指定して、Exportをして作ることも可能です。

バックアップのエクスポート

リストアポイントを指定してあげればその当時のリストアポイントのリストアに必要なフルバックアップファイルと増分バックアップファイルから、完全独立となるフルバックアップファイルを作ることができます。作成されたVeeamZIPファイルは、Disk (VeeamZIP) に表示されます。

バックアップデータから作られたVeeamZIPファイルは、バックアップジョブなどのジョブとは一切関係ないので、バックアップデータの保持期間超過による削除の対象外となります。いわば、「ジョブに消されることがないバックアップファイル」となります。(不変性の消せないバックアップとは異なるのでご注意ください。)

このVeeanZIPには一つだけ厄介な点があります。完全独立のフルバックアップなので必ず容量が大きくなります。

もし、バックアップチェーンがスケールアウトバックアップリポジトリにあり、そのバックアップデータをExportをしたらどうなるでしょうか?

スケールアウトバックアップリポジトリのローカル側にVeeamZIPのファイルが作成されます。

以下を操作することによって、スケールアウトバックアップリポジトリのフルバックアップをオブジェクトストレージに転送をすることができるようになります。Object Storage (VeeamZIP) に表示されます。

これで容量の大きいVeeamZIPファイルをオブジェクトストレージに保存することが可能です。もちろん必要に応じてローカルストレージにダウンロードをすることも可能です。

ユースケースとしては、

フルバックアップファイルで確実に戻したい、かつ長期に保存をしたい。あるいはリモートサイトに確実に保存しておきたい。という場合の選択肢の1つになります。また、過去のイメージのテンプレートを保存しておくという用途にも向いています。

ぜひお試しいただければと思います。

今回お借りできたFJCloud-OでのVeeam Backup & Replicationでの検証結果は以下の富士通様のホワイトペーパーで詳細が紹介されていますので、併せてご覧ください。

 

VeeamFUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-Oを活用した災害対策ソリューション

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新たな冒険。新CEOを迎え、2022年に向けた新たな始まり

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新たな冒険は、しばしば1つの章の終わりを意味します。私にとってその章とは、忘れがたい経験と生涯の友情を与えてくれたものでした。しかしながら、1つの章が閉じれば新たな章が始まります。学び、そして成長できる新たな機会がやって来るということです。

そして今日、私にとって心躍る新しい章が始まります。大変光栄なことに、このたび、Veeamの最高経営責任者(CEO)に就任することとなりました。

Veeamは、増加し続けるデータエコシステムの中心に位置しています。世界のあらゆる国のあらゆる業種のあらゆる組織にとって、もはやデータは欠かせない存在です。そのデータを保護し、管理することは極めて重要なのです。Veeamは、クラウド、仮想、物理、SaaS、Kubernetesといった環境やプラットフォームを問わず、データの移動や制御、信頼性の高い保護を可能にします。またVeeamは、強固なデータ戦略において極めて重要な役割を担うとともに、頻度や規模が増加しているサイバー脅威やランサムウェア対策にも対応します。急速に変化し、ますます複雑化するIT環境。Veeamは、そのような状況にいる皆様をサポートします。データをハイブリッドクラウドに移行する組織が増えるにつれて、Veeamの重要性も増してきています。この状況が、Veeamを業界内でもっとも輝く存在に押し上げています。

Veeamのテクノロジーを支えているのが、才能あふれるチームです。このチームは我々の誇りです。アイデアに富み、情熱にあふれ、鋭い集中力と熱心さで、イノベーションやパートナーの皆様、そして何よりもお客様のために、懸命に仕事に取り組んでいます。イノベーション、お客様やパートナーからの信頼、そしてサポートを支える素晴らしいメンバーで構成されたこのチームこそが、この先の頼もしい未来を作り出しているのです。そして、私がVeeamの一員となれたことを嬉しく思う重要な理由の1つでもあります。

2021年、Veeamは10億ドルを超える年間経常収益を達成し、利益の面で記録的な成長を遂げた年となりました。Gartnerからは、2021年版マジック・クアドラントのエンタープライズ・バックアップ/リカバリ・ソリューション部門において5度目となるリーダーに選出していただきました。実行能力では2年連続で最高評価を受けています。Veeamは市場でもトップの成長率を誇り、市場シェアが全世界で第2位という地位を確保しました。これは非常に大きな成果です。これからもさらなる高みを目標に、より一層の成長を目指してまいります。

2021年のVeeamの成功は、我々が目指す大きな成功の一部に過ぎません。今回CEOの職を退くWilliam Largentのリーダーシップとビジョンのおかげで、今後の成長を支える強力な基盤は揺るぎないものとなっています。CEOの職は私が引き継ぎますが、WilliamはVeeamの取締役会長として今後も尽力します。Williamと仕事ができることを、楽しみにしています。

お客様とパートナー、投資家の皆様、そして従業員、この全員の成功を推進するにはどうすればよいか。これに関する私自身のビジョンと、Veeamのコアバリューは一致しています。Veeamの歩みにおける新たな章を先頭で指揮できることを、恐縮ながらも誇らしく感じています。

 

Veeamの皆さん、私を信頼してくださりありがとうございます。

Anand Eswaran

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Veeam Backup for Microsoft 365 v6の新機能:セルフサービスとバックアップのコピー

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Veeamはこのたび、Veeam Backup for Microsoft 365のバージョン6をリリースしたことを発表いたします。誤字ではありません。「Microsoft 365」というMicrosoftの正式な製品名に合わせるべく、Veeam史上最速のスピードで成長を遂げている本製品について、名称を変更いたしました。名前の変更と共に、セルフサービス・リストア・ポータル低コストのオブジェクトストレージへのバックアップのコピー機能も追加されました。これらの素晴らしい機能に加え、SharePointを新しい場所にリストアする機能や、新しいISOインストーラー、複数地域組織のサポートなど様々な機能が多数追加されています。詳しくは、[リリースノート]の全文をご覧ください。

セルフサービス・リストア・ポータル

いつものことですが、コミュニティの皆様から要望が一番多かった機能が実装されました。Webベースのセルフサービス・リストア・ポータルです。組織全体のリストア権限とアクセスを、1つの場所で一元的かつ効果的に分割することができるポータルで、バックアップサーバーへの直接アクセスを提供する必要がないため、手間を省きつつ管理のセキュリティも維持できます。

ポータルには2つの構成があります。1つ目はユーザー向けのセルフサービスです。エンドユーザーが、メールやファイルといった各自のデータを自力でリストアできるようになります。2つ目はリストアオペレーター向けで、指定のユーザーに権限を付与し、対象のユーザーやSharePointサイトに代わってデータの復元を行うというものです。リストアオペレーターの役割は、サービスデスクやヘルプデスクの部署に最適です。リストア操作では、Microsoft認証を用いてリストアポータルへのアクセスが安全に提供されます。組織のユーザーでマルチファクター認証が有効になっている場合、リストア対象のバックアップデータにアクセスするために、認証要素を追加で入力するよう求められます。また、リストアオペレーターには、ユーザーやSharePointサイト、Microsoftグループに基づいて様々なリストア対象を割り当てることができます。このようなセルフサービス機能を併用することで、あらゆる組織のIT部門にかかる負担を軽減できるだけでなく、必要に応じてユーザーが好きなときに各自のデータにアクセスできるようになります。

 

低コストストレージへのバックアップのコピー

バージョン4にて、AWS S3やAzure Blob、IBM Cloud、S3互換プロバイダーといったオブジェクト・ストレージ・リポジトリが追加され、バックアップ機能が強化されました。今回のバージョンでは、次のステップとして低コストのオブジェクトストレージへのバックアップのコピー機能を実装しました。

このバックアップのコピー機能では、現在オブジェクトストレージがターゲットになっているバックアップに対して、Amazon S3 GlacierやS3 Glacier Deep Archive、Azure Archiveストレージにバックアップのコピーを送信できるようになり、データや長期の保持についてコピーを追加で作成することが可能です。長期のバックアップ保持にかかるコストを節約できるだけでなく、データ保護の3-2-1ルールをより効果的に実現することができます。セカンダリコピーを、メインではない別のクラウドプロバイダーで保存することもできるので、別途データ分離を作成することもでき、バックアップの回復性がさらに高まります。

この他にも多数の機能を追加

今回追加された機能は、他にもまだまだあります。Veeam Backup for Microsoft 365には、名前の変更と主要な機能の追加に加え、製品のコンソールと使用感を全体的に向上させる機能がいくつか追加されました。まずは、新しいピカピカのインターフェイスを搭載した新しいインストールISOです。1つのインストールウィザードで、リストアのExplorer全てを含む製品のインストールと更新が可能です。また、SharePointサイトを新しい場所にリストアする機能も追加されました。この新しい場所には、新しい組織も含まれており、その組織のSharePointの構成と不一致がない限りリストアが可能です。複数地域組織のサポートも追加されたため、複数の地域に分散している組織もバックアップできるようになりました。もちろん、この他にも軽微な機能拡張が多数行われています。今回追加された機能の全一覧については[リリースノート]をご覧ください。

セルフサービスポータルから低コストのオブジェクトストレージへのバックアップのコピー機能、その他の細かい機能拡張に至るまで、Veeam Backup for Microsoft 365のバージョン6には胸が躍る理由がたくさんあります。是非新しいISOをダウンロードして、ユーザー体験と機能をアップグレードしてください。

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Veeamユニバーサルライセンスのご紹介

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注:
本ブログ記事の情報は、2022年2月25日に更新されたものです。

このたびVeeamは、ポータブルライセンスの拡張を行いました。オンプレミスやクラウドにある重要なワークロード、アプリケーション、価値ある情報の保護が、かつてないほど簡単になります。

皆様は、日々増加や変化、拡大を続ける複雑な環境を利用しています。種類も物理やベアメタル、仮想だったり、場所もオンプレミスやクラウドだったり、あるいはこれらが組み合わさっていたりします。Veeamの目標は、ワークロードの種類や保存場所に関わらず、データ保護をシンプルにすることであり、これはライセンスについても同様です。そのためVeeamは、完全なライセンスポータビリティを提供するというミッションに取り組んでまいりましたが、その約束をさらに拡大させるものとしてVeeamユニバーサルライセンス(VUL)をリリースいたしました。2019年にリリースされたVULは、あらゆるワークロードを保護する主要なライセンスとなっています

VULとは

以前のポータブルライセンスVeeam Instance Licensing(VIL)に対して頂戴しましたお客様からのご意見をもとに、2019年10月1日、Veeamは以前のライセンスソリューションを改良しました。仕組みをシンプルにし、「Veeamユニバーサルライセンス」という新たな統合ソリューションにアップグレードしました。VULは、ポータブルでシンプルというメリットが、フル機能の汎用的なエディションに1つになったライセンスで、Veeamの購入と使用をかつてないほど簡単にしてくれます。VULでは、ワークロードの保存場所に関わらず、保護対象や保護するタイミングを柔軟に選択することができます。

VM: VMware vSphere、Microsoft Hyper-V、Nutanix AHV、Red Hat Virtualization

サーバー: Microsoft Windows、Linux、Unix

ワークステーション: Microsoft Windows、Linux、macOS

クラウドインスタンス/VM/データベース AWS、Azure、Google Cloudなど

エンタープライズアプリケーション: SAP HANA、Oracle RMAN、PostgreSQL、Microsoft

NAS/ファイル共有 フロントエンド容量:500GB/ライセンス(v11で)

Veeam Backup & Replicationの機能は全て、VULでライセンスが付与されます。これにはVeeam Availability Suite、Veeam Backup & Replication、Veeam Backup Essentialsが含まれます。

VULが必要な例としては、Veeam Backup for AWS/Azure/Google Cloud、Veeam Agent for Microsoft Windows/Linux/macOS/Unix、NAS/ファイル共有、Nutanix AHV、Red Hat Virtualization(RHV)、Veeam Enterprise Plug-in for Oracle/SAPなど、このほかにも多数あります。また、VULはフル機能でポータブルなライセンスなため、VMwareやHyper-Vの仮想マシンを保護する場合でもベストな選択肢として推奨されます。

ポータブル。柔軟。汎用性。

ポータビリティは、Veeamのライセンスへの取り組みにおける基本です。今回、Veeamのサブスクリプション・ライセンス・ソリューションに、素晴らしいアップデートや改善を多数実施しました。ライセンスのポータビリティを確保するという取り組みにおいて大きな進歩を遂げ、過去2年半で、非常に多くのお客様にVULを導入していただきました。ポータビリティと柔軟性があり、長期の契約で縛られることもないという包括的なメリットがあるためです。

VULの販売形態

これまでと同様、VULは5~10ライセンスのバンドルで、1~5年のサブスクリプションとして販売されます。ご利用のワークロードとビジネスの規模に応じて、以下のオプションをはじめ、ニーズに合ったソリューションをお選びいただけます。

  • Veeam Availability Suite VUL:10ライセンス 
    • Veeam Backup & ReplicationとVeeam ONEが含まれます 
  • Veeam Backup & Replication VUL:10ライセンス
  • Veeam Backup Essentials VUL:5ライセンス(最大で50ライセンス)
    • 中小企業向けソリューション:Veeam Backup & ReplicationとVeeam ONEが含まれます。

CapExが必要なお客様向けに、永久取引タイプのVULもご用意しています。

その他のライセンスについて

ソケットベースの永久ライセンスは、2022年7月1日以降、販売を終了します。ただし、運用は継続します。ソケットライセンスは、オンプレミスのVMwareとHyper-Vの機能のためだけに販売されていました。これらのライセンスは今後も機能はしますが、全体的に制限があることは明らかです。2018年以降のリリース(V10、V11、V11Aなど)で、Veeam Backup & Replicationには、ソケットベースのライセンスでは保護できない、クラウドネイティブなバックアップやNAS、物理ワークロード、エンタープライズアプリに対応する機能が多数追加されてきました。今こそ、VULに移行するときではないでしょうか。

ソケットライセンスは今後も機能します。ソケットライセンスをご利用のお客様は、以降のリリースも含め、7月1日以降も使用可能です。ソケットライセンスをVULライセンスと統合することも可能です。ただし、環境全体の機能の性能は、ソケットライセンスのエディションによって決定される点にご注意ください。また、ソケットライセンスが存在する環境では、VMwareとHyper-Vのワークロードは全てそのソケットライセンスで保護しなければなりません。一部のVMをソケットライセンスで保護して、ほかはVULで保護するといったことはできません。

ライセンスをシンプルにしておく方法としては、ソケットライセンスをVULに移行するという手があります。そうすることで、利用できる機能が増え、高い柔軟性でどんな場所にあるワークロードも全て保護できます。

Veeam Backup for Microsoft Office 365Veeam Disaster Recovery Orchestrator、Kasten K10では、引き続き既存のサブスクリプションライセンスを使用します。現時点ではVULの対象にはなっていません。

VULでさらに快適に

是非VULの使いやすさを実際に体験していただき、今後のデータ保護の取り組みに備えてください。またVeeamでは、お客様の現在の契約に関わらず、既存のライセンスをVULに移行およびアップグレードするためのオプションを多数ご用意していますのでご安心ください。詳細につきましては、こちらをご覧いただくか、Veeamあるいはパートナーの担当者へお問い合わせください。

VULは、ポータブルかつ使いやすいソリューションで全てのワークロードにライセンスを適用する最適な方法であると、きっとご納得いただけると思います。VULのメリットを、是非ご活用ください。

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ランサムウェアからの復旧:知っておくべきこと

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ご存じでしたか?Sophosがまとめたランサムウェアの現状の調査によると、ランサムウェア攻撃の間に復旧されるデータの割合は、65%しかないそうです。今日は、ランサムウェアからの復旧について非常によく聞かれる質問と、ランサムウェアの攻撃を受ける前に知っておいたほうがよいことについて、詳しく説明したいと思います。

ランサムウェアからの復旧とは何ですか?

ランサムウェアからのデータ復旧とは、ランサムウェア攻撃を受けた後でITシステムをオンラインに戻すために行う作業のことです。復旧は必ずしも複雑な作業ではありません。既に用意しているディザスタリカバリ計画がきちんと文書化されていて、しっかりと(かつ最近)テストされているのであれば、既存のディザスタリカバリ・プロセスの多くを利用することができます。

データ保護の領域で大きな注目を集めているのは復元、特にバックアップからの暗号化されたVMの復元です。これは、ランサムウェアからの復旧において大きな部分ではありますが、IT環境の他の部分にも幅広い影響があります。

フォレンジック分析もサイバーセキュリティインシデント対応の一環として行われます。ランサムウェアが環境内に侵入した方法やランサムウェアの被害を受けたシステムを特定するためです。現時点では、その後で、ランサムウェアを排除して、侵入を許してしまった脆弱性を取り除き、被害を受けたシステムをリストアする作業を行うことができます。

ランサムウェアを削除することは可能ですか?

サイバーセキュリティインシデント対応のプロセス中に、ランサムウェアが環境内に侵入した方法や、データの暗号化だけでなく、それ以外にもシステムが受けた影響について評価する作業が行われます。

ランサムウェアソフトウェアそのものを暗号化されたマシンから取り除くことも必要ですが、犯人の侵入方法を特定する作業や、これらの攻撃ベクトルを軽減する作業も行わねばなりません。ランサムウェアのイベントが発生すると、攻撃を受けたランサムウェアの亜種を検知する適切な定義をマルウェア対策システムに設定できるようになります。

ランサムウェアの攻撃を受けたシステムは復旧可能ですか?

近年、ほとんどのIT組織から寄せられる最も切迫した質問は、「ランサムウェアから復旧できるのでしょうか?」というものです。復旧は、ほとんどの場合で可能です。残念ながら、復旧プロセスに不安を抱いている組織も多く、そのため、ランサムウェアからの環境の復旧を保証する作業を行うことが重要となっています。

ランサムウェアからデータを保護するために最初に行うことは、エラーのない、最近のバックアップを保持しておくことです。マシンが暗号化されると、このバックアップが重要となります。暗号化されたら、以前のバックアップをリストアしなければならないためです。

ランサムウェアがシステム内にアイドル状態で潜んでいた期間によっては、脅威を再び環境に戻すことのないよう、リストアしたシステムをスキャンする必要もあります。

ランサムウェア攻撃後の復旧作業はどのようなものですか?

ランサムウェアで最も分かりにくい側面のひとつは、通常、攻撃を受けた後に発生することです。まずは、自社のITセキュリティチームに連絡しましょう。インシデントへの対応作業を始めてもらうためです。このインシデントへの対応作業は、ほとんどのバックアップ管理者にとっておなじみのデータのリストア作業とは少し異なる場合があります。

ランサムウェアから復旧可能になる前に、検知と分析、封じ込め、撲滅と復旧など、インシデントへの対応計画で完了しなければならない段階が数多くあります。ランサムウェアから復旧する方法は、「検知と分析」段階で決定された内容によって異なります。したがって、複数の復旧戦略を用意しておくこと、かつそれらを徹底的にテストしておくことが重要となります。

サイバーセキュリティインシデント対応について詳しくない場合は、先日CISAから発行されたサイバーセキュリティインシデントと脆弱性対応のプレイブックを必ずご確認ください。

ランサムウェア攻撃にはどのような種類がありますか?

ランサムウェア攻撃にはいくつか種類がありますが、最も典型的なのはデータの暗号化です。他にも、二重脅迫攻撃や三重脅迫攻撃といったものもあります。二重脅迫攻撃とは、データを暗号化するだけでなく、データの窃取も行うランサムウェア攻撃を指します。三重脅迫攻撃は、マシンを暗号化したうえでデータも盗み取る攻撃です。悪意のある攻撃者はそこからさらに踏み込んで、組織の顧客や業者のデータを探します。次のターゲットにするためです。

ランサムウェアはデータを盗み取るのですか?

ランサムウェア攻撃と聞いてよく思い浮かべるのは、データの暗号化です。この他に増えてきているのが、脅迫系のものです。環境内で悪意ある攻撃者が被害者からデータを盗み取り、身代金を払わないと盗んだデータを流出させるぞ、と脅す手口のものです。

ランサムウェアはどのように拡散するのですか?

ランサムウェアは、実に様々な手口で拡散します。ランサムウェアが拡散する最も一般的な手口のひとつは、フィッシングメールです。一度環境内に侵入されると、あとはもう何でもできてしまいます。忘れないでいただきたいのですが、攻撃者に必要なのは侵入口だけです。それさえあれば、皆さんの環境を急停止させることができるのです。

ランサムウェア攻撃から重要なファイルを守る一番の対策はどれですか?

ランサムウェアを防ぎたいと考えている人は多くいますが、実際のところは、ランサムウェア攻撃は受けるものと思っておいたほうがよいです。環境に潜り込んでランサムウェアを展開する新たな手口を常に探しているランサムウェアグループは多数存在します。岩のように強固なITセキュリティ戦略であれば、ランサムウェアを防ぐのに大いに役立つこともあるかもしれません。しかし、ランサムウェアの発生を100%防げるものなどないのです。

一番の対策は、強固なバックアップ戦略です。その中には書き換え不能なバックアップも含まれ、これは悪意ある攻撃者によってバックアップが暗号化されたり削除されたりするのを防ぎます。

ランサムウェアの種類はいくつありますか?

ランサムウェアには実に様々な種類があり、常に新たなタイプが出現しています。よく話題になるランサムウェアで有名どころを挙げると、REvilContiDarkSideです。

これらの種類の異なるランサムウェアについて知っておくべきことは、運用の仕組みは普通のIT組織と変わらないということです。開発担当者がいて、ITシステムに対する危険度が増すよう、常にランサムウェアの改良を行っています。

ランサムウェアから復旧するのにかかる時間はどれくらいですか?

ランサムウェアからの復旧の場合、復旧までにかかった時間について、恐ろしい話がたくさんあります(本当に復旧できるのであれば、ですが)。よく聞くのは、復旧に何週間も何ヶ月もかかったという話ですが、こんなことはあってはなりません。

ランサムウェアからの復旧は、ディザスタリカバリ計画のように、定期的にテストしなければならないものです。むしろ、ディザスタリカバリ計画が最新の状態でしっかりとテストされているのであれば、ランサムウェアからの復旧のスタート地点としては最高です。

復旧のテストが済んだら、追加のインフラストラクチャを環境に展開するなど、ビジネス要件に応じて復旧スピードを速めるための措置を講じましょう。

ランサムウェアからの復旧に長い期間をかける必要はありませんが、RTOを満たすには復旧プロセスのテストは欠かせません。

ランサムウェアによる暗号化にかかる時間はどれくらいですか?

ランサムウェアによる暗号化のスピードは、攻撃してきたランサムウェアによって異なります。忘れないでいただきたいのですが、ITチームに気づかれる前に、なるべく短時間で事を起こして、なるべく多くダメージを与えられるよう、ランサムウェアグループはソフトウェアの改良を常に行っています。

たとえば、REvilというランサムウェアの場合、マルチスレッド化したプロセスを用い、ターゲットのリソースを全て使用して暗号化を行います。

ランサムウェアは復号化できますか?

被害を受けた情報は身代金を支払えば復号化できる、というのは犯人グループが使う文句ですが、実際は、全てのデータが完全に復号化されるわけではありません。さらにやっかいなのは復号化された後のデータの完全性です。復号化されたデータに完全性などありません。ランサムウェア攻撃を受けて、その後サーバーを復号化したとしても、サーバーはバックアップからリストアしなければならないのです。

Windowsを再インストールすればランサムウェアは消えますか?

被害を受けたマシンにWindowsを再インストールするだけでは、ランサムウェアは消えません。マシンを完全にワイプ(出荷時の状態にリセット)してからWindowsを再インストールした場合は、システムからランサムウェアを消すことができますが、最初にデータをきちんとバックアップしていないと全てのデータを失うことになります。

ランサムウェアは個人情報を盗み取りますか?

ランサムウェアの攻撃者は、環境内にある脆弱性を見つけようとします。これによって、その環境で見つけられる中で最も影響の強いデータを狙うことが可能になります。従業員や顧客の個人情報や金融関連の情報、機密情報などを思い浮かべてください。いいですか、被害者が確実に身代金の支払いに応じるよう、犯人グループは可能なことはどんなことでもしてきます。

ランサムウェアからの復旧については、考えることがたくさんあります。一番重要なことは、今現在、自社の環境を保護する手段を講じているということです。これは、犯人に入り口を見つけられないように環境を強化するということだけではありません。疑わしいリンクを従業員がクリックして、ランサムウェアの侵入を簡単に許してしまうことのないよう、サイバーセキュリティに関するユーザーの意識トレーニングも大切です。

結局のところ、最後の防衛線となるのは安全なバックアップです。ランサムウェアによる暗号化や消去ができない書き換え不能なバックアップを持つことに加えて、復旧のテストを行うことも重要です。復旧のテストは、バックアップが機能していることを検証できるだけでなく、攻撃を受けた際にRTOを満たすことができるということも確認できます。

ランサムウェアからデータを保護する方法について詳しくはVeeamのランサムウェア対策キットをご覧いただき、是非導入をお願いいたします。

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富士通社 FUJITSU Software PRIMECLUSTERとの連携ホワイトペーパーを公開

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クラウドデータマネジメントソリューションを展開するVeeamでは、さまざまなプラットフォームの保護も積極的に対応しております。

この度、富士通社が提供する高可用クラスタ製品であるPRIMECLUSTERと連携したAmazon EC2環境の保護について、Veeam Backup for AWS を使った検証結果をホワイトペーパーとして公開頂きました。この設定方法で問題なく利用できることが実証できましたので、是非ご参考にしてください。

ホワイトペーパーでは、スクリーンショットで解説されており分かり易くなっており、以下URLよりダウンロードできます。

■富士通社 ホワイトペーパーダウンロードサイト

VeeamとFUJITSU Software PRIMECLUSTERを活用したクラウドデータ保護動作検証レポート

今後はさまざまなプラットフォームを支えるソリューションとして、ハイブリッドクラウド環境での利用も広がるものと確信しております。

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サイバー対策におけるバックアップの連携

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人、プロセス、そしてテクノロジーは、サイバーセキュリティ戦略の3本柱です。テクノロジー部分にばかり注力しているために、障害が発生したり攻撃を受けたりしたときにうまく対応できない、ということはよくあります。プロセスが文書化されておらず、チーム間の連携もなく、場合によってはチームが対立していたり、ひどい場合は「これはあの部署の責任だろう」といった思い込みのために、混乱や遅れが生じることもまた、よくあります。ランサムウェアのような攻撃が横行する現代、このような状況ではダウンタイムやデータ消失によって多額の損失を被ることになってしまいます。

吉報もあります。今年のVeeamのデータプロテクションレポートを見てみると、ITチーム間の連携が進んでいることが分かります。また、そのプロセスも発展を続けています。このレポートは、28の国のITリーダー約3,400人を対象とした調査結果をまとめたものです。この独自調査(対象はVeeamの顧客ではありません)は、市場調査会社Vanson Bourneのアナリストによって行われました。以下の動画はレポートの作成者2名によって作られたものです。レポートから得られたサイバーセキュリティに関する洞察について、4分程度にまとめて解説しています。

今回の調査で得た一番の収穫のひとつは、サイバーセキュリティチームとディザスタリカバリ(データバックアップを含む)チームが直接連携している組織が、88%にものぼるということです。あまりにも当然のように見えますが、この連携の実現にはかなりの時間がかかりました。残念ながら、バックアップと復元は簡単に利用できるものだと思われてきました。そのような思い込みは、システムが全てダウンしてしまったときに金銭的な損失に直結します。 

この結果が喜ばしいのは、役割の異なるITチームが統合すればするほど、インシデントが発生した際の対応も迅速にできるためです。チーム間連携の強化は、組織が攻撃を全体的にとらえてサイバーセキュリティ戦略を磨いているということでもあり、よりプロアクティブなセキュリティプロセスを可能にします。とは言え、次の大規模攻撃に集中しすぎるのも禁物です。なぜなら、『2022 データプロテクションレポート』によると、昔からある手口に騙されるケースは今でも非常に多いのです。今回の調査でも、ランサムウェア攻撃全体の65%を迷惑メール(17%)、悪意のあるリンク(25%)、認証情報の漏洩(23%)が占めています。これらは長年にわたって上位を占める問題であり、なんとも腹立たしい統計です。簡単に解決できる方法はありませんが、継続的なユーザー教育やマルチファクター認証、パスワード管理ツールをユーザーに提供するなどといった対策は、リスクの低減に大いに役立ちます。

では、必要なことは全て実行したにもかかわらず、それでも攻撃を受けてしまったとしましょう。「身代金は払うな」というのはよく聞く言葉です。また、バックアップから復元すればいい「だけ」という思い込みもありますが、事はそれほど簡単ではありません。それほど簡単であれば、身代金を支払う人間などいないはずです。データの復元能力に関する質問では、64%が、データの80%未満しか復元できていないと回答しました。偶然にも、復元できたデータ量の平均も64%でした。言い換えると、ランサムウェア攻撃によって、平均で1/3のデータ(36%)が失われたということです。今回の調査ではデータ消失の原因までは深く追究していませんが、バックアップジョブの際に破損が生じた、バックアップデータが攻撃の際に削除されてしまったなど、いくつかの要因が考えられます。どのような原因であれ、データが消失してしまうと、身代金の支払いを余儀なくされかねません。

では、この先どうすればよいでしょうか?まずは、異なるチームの連携を続けていくことです。サイバーセキュリティチームとインフラストラクチャチームの連携が素晴らしいのは、セキュリティが「ノー」と言うチームから脱却し、ビジネスに確実に「イエス」と言えるチームへと前進している表れだからです。ランサムウェアのようなサイバー攻撃は、火事や水害といった物理的な災害と同じであると認識することも、前に進む一歩です。2つ目に、インシデントに備えてエンドユーザーに教育を行い、対応を文書化しておくことです。各自に自分の役割と対応方法を把握してもらうためです。どちらも人とプロセスをベースとしたもので、実践するのはおそらくとても難しいでしょう。最後に、災害計画のテストを定期的に実施しましょう。このテストには、机上の演習や技術的な侵入テストも含まれます。よくある弱点を見つけ、それを取り除いたり代替策を追加したりできます。また、文書化も必要です。次の攻撃に向けて注意するべきところが分かるからです。なぜなら、はっきりと言いますが、次の攻撃はもうすでに進行中だからです。

調査レポートにはサイバーセキュリティに関する最新の統計や情報以外にもさまざま内容が盛りだくさんです。その他の情報や調査結果については、このシリーズのほかのブログ投稿をご確認ください。また、レポート全文のダウンロードもお忘れなく。

今回の調査について質問等がございましたら、StrategicResearch@veeam.comまでお問い合わせください。また、貴社の2022年のデータ保護目標にこの調査をどのようにお役立ていただくか、ジェイソン・バフィントン(@JBuff)またはデイブ・ラッセル(@BackupDave)宛てに是非お聞かせください。

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ランサムウェア:安全なバックアップは企業の最終防衛線

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「安全なバックアップは企業の最終防衛線である」。当社のこの言葉の意味について聞かれたことがあります。過去10年でセキュリティ業界は気がつきました。先進のランサムウェア対策が攻撃を検知し関連付けを行い、完全に修復するには、エンドポイントからネットワーク、クラウドが1つになった統合型のセキュリティアーキテクチャが必要だ、と。ランサムウェアの攻撃を受けた場合、復旧の選択肢は通常、バックアップから復元するか身代金を払うかのいずれかです。問題は、「バックアップからリストアする」と言うと、そのプロセスがあまりにも簡単に聞こえ、多くの企業が自分たちのバックアップと復元の能力について憶測を立ててしまうことです。あくまで憶測にすぎないので、間違いであることも多く、データを失ったり、身代金を支払わざるを得ない状況に陥ってしまうのです。最悪の事態を防ぐために、必要なのは、検証とテストが実施されていて、かつリストアもすぐにできる安全なバックアップが含まれる計画を策定しておくことです。そこで、バックアップインフラストラクチャはサイバーセキュリティに対する防衛計画全体の一部であること、そしてビジネスを再開するための、あるいはビジネスを止めないための最終手段となり得ることを、我々自身はもちろん当社と関わりのあるすべての人にいま一度思い出してもらいたいと思います。

ランサムウェアのような攻撃が進化したことで、災害復旧チームやバックアップチームといった、これまではセキュリティの一部と見なされていなかった人たちが、対応と復元業務の中心的役割を果たすようになりました。Veeamがまとめた『2022 データプロテクションレポート』によると、調査に参加した人の88%が、ビジネス継続性と災害復旧の大部分または全体がサイバーセキュリティ戦略に組み込まれている、と回答しています。かつてバックアップチームの心配事といえば、少量のファイルをユーザーが削除してしまうことでした。それが今や、サイバー攻撃のせいで、企業のどんなデータも復元できることを証明しなければならないのですから。思いも寄らない状況になりました。

不正攻撃から復旧し、消失したデータはないと証明するということは、身代金を支払う必要はないはずです。残念ながら『2022 データプロテクションレポート』によると、ランサムウェア攻撃を受けた後に80%以上のデータの復元に成功した組織の割合は、36%にとどまっています。なんとももどかしい統計です。そのような組織がデータを取り戻すために、身代金の支払いを検討した、あるいは実際に身代金を支払ったと考えてもなんら飛躍しすぎではないからです。

ランサムウェアから復旧できるよう安全なバックアップを作成する

では、業務を確実に再開できるようにするにはどうすればよいでしょうか。Veeamでは、その答えは、製品の機能と作業のベストプラクティスを組み合わせて、オンラインになったワークロードを検出し、検証可能な方法でデータを保護し、脅威を再び環境に入れないように大規模な復元をできるようにすることである、と考えています。

 

バックアップの面では、データを保護し、バックアップジョブが期待どおりに機能できるようにすることがすべてです。事態が恐ろしい方向に進んでしまった場合でも、データのコピーを保持しておくことでリストアを可能にするベストプラクティスも重要です。復元の実行中はスピード重視で、これは自動化とオーケストレーションにかかっています。改めて言いますが、製品とプロセスの組み合わせです。最後に、復元したデータによって脅威が再び環境に侵入してしまう、という事態も避けなればなりません。なぜこれが重要なのか、その理由の一部をご紹介します。Veeamのテクニカルエキスパートが執筆したブログへのリンクも含めていますので、さらに詳しく知りたい方はぜひそちらもご覧ください。

信頼できるイミュータビリティ

Veeamはずっと、ソフトウェアファーストの企業です。つまり、ユーザーはストレージの設定の管理が可能で、Veeamが選ぶ設定に縛られません。これは、何層ものイミュータブル(書き換え不能)なストレージを、ユーザーのネットワーク設計に応じてクラウドにもオンプレミスにも作成できるということでもあります。ストレージプラットフォームは現在利用しているものを使用できるため、この柔軟性によって運用コストが削減されるだけでなく、セキュリティも向上します。我々が「ダブルプレー」のイミュータビリティと呼ぶオプションについて、素晴らしいブログがありますので、ぜひご覧ください。

バックアップの検証

バックアップが問題なく完了したことを証明するには、どうすればよいでしょうか。今後リリース予定のランサムウェアに関する調査レポートによると、ジョブの完了ログ頼りだったり、バックアップの完全性を検証するスクリプトを独自で作成している組織がほとんどでした。問題は、バックアップジョブのログに頼る場合、分かるのはジョブが完了したということだけで、データの復元可能性は証明されないということです。一方で、独自のプロセスを作成している人たちは一歩踏み込んだ形ではありますが、スクリプトのメンテナンスという作業が生じる(つまり、手動の、ありきたりと言えるような作業に割く時間があると信じている)ことで自分たちの負荷も増えてしまいます。

Veeamでは、バックアップの検証は「SureBackup」という機能セットに組み込まれています。簡単に言うと、SureBackupとは、バックアップに複数のテストを実行し、データにマルウェアが存在しないこと、データが復元可能であることを確認できるVeeamの技術です。プロセスは必要に応じて簡単にも詳細にもできますし、実行も手動はもちろん、災害復旧の準備の一環としてスケジュールを設定して行うことも可能です。SureBackupでできることについて詳しくは、こちらをクリックしてください。

3-2-1-1-0ルール

Veeamに入社したばかりの頃、当社の素晴らしいカスタマーサポートチームのメンバーに会った私は、お客様に実施してもらいたいことが1つあるとすればそれは何か、という質問をしました。彼らの答えは3-2-1-1-0ルールでした。今どきのマルウェアは、バックアップ層を攻撃することで知られています。そのため、回復力を確保するプロセスを構築しておく必要があるのです。

3-2-1-1-0ルールでは、重要なデータのコピーを少なくとも3つ作成し、少なくとも2種類のメディアに保存し、少なくとも1つをオフサイトに保管することが推奨されています。ランサムウェアの脅威は進化しています。そのため、物理的に隔離したり、オフラインや書き換え不能な状態にしておくことで、少なくとも1つのデータコピーについては回復力を確保しておくことを推奨します。この作業は、ランサムウェアから自社を効果的に守るうえで不可欠です。また、「0」もルールに追加しています。バックアップエラーがゼロという意味です。これは、自動のバックアップ検証機能によって、データが有効であること、また復元に利用できることが保証されているためです。正しくバックアップされなかったデータを復元に利用することはできません。3-2-1-1-0ルールを順守すれば、データ消失を防ぎ、復元が可能になるのです。

大規模での即時復元

『2022 データプロテクションレポート』によると、ダウンタイムにより生じるコストの試算額は、1分あたり1,467ドル、1時間あたり88,000ドルにのぼります。データ復元のSLAと実際の復元速度の差が大きくなっていることも加味すると、身代金を支払う企業が非常に多いことも不思議ではありません。

Veeamは、他社に先駆けて2010年にインスタントVMリカバリ機能を実装して以来、この機能の改良と拡充を続けています。現在、Veeamは多彩な復元オプションを提供しており、ユーザーは自社に最適な復元プロセスを選択できるだけでなく、複数のマシンも同時に素早くリストアすることが可能です。1つのファイルを復元するのにきめ細かいオプションが必要なら、それもできますし、アプリケーションの復元も可能です。ボリュームやサーバーがランサムウェアのせいで丸ごと使用不能になっても、ご心配なく。ユーザーのニーズに最適なツールを利用できるということは、攻撃者の思惑に反して、より短時間かつ投資対効果の高い方法でランサムウェアから復旧でき、「身代金は払ってはいけない」という言葉が現実のものになるということです。  

セキュアリストア

Veeamはセキュアリストア機能を提供した最初の企業でもあります。これは、本番環境にマシンをリストアする前に、ご利用のウイルス対策ソフトウェアを使用してマシンデータをスキャンするという機能です。セキュアリストアを有効にするのは簡単で、お使いのウイルス対策ソフトやマルウェア対策ソフトを最新のシグネチャレベルに更新でき(除外なし)、かつネットワークから分離された本番環境以外のサンドボックスで検証を実施できます。そのため、リストア前にデータセンターに脅威が再侵入することはありません。

セキュアリストアのプロセスの作成方法と利用方法については、以下を参照してください。

ランサムウェアからの復旧:知っておくべきこと

データの復元

ディザスタリカバリ(DR)オーケストレーション

願うことは戦略ではありません。願ったところで、災害時にどうにかなるわけでもありません。それから、ランサムウェアは災害であると認めましょう。自動化とオーケストレーションはサイバーセキュリティ対策において不可欠となりましたが、復元についても同じことが言えます。「きっとこう動くんじゃないかな……」「こうなるはず……」。ランサムウェア攻撃を受けたとき、こんな声が聞こえてきたら最悪ですよね。そこでVeeamは、Veeam Disaster Recovery Orchestratorという製品を開発しました。災害復旧は、しっかりと文書化された計画があって初めて成功となります。そしてその計画は、組織がDRの準備を次のレベルへと引き上げるのに役立つこともあります。さらに、計画はきちんと機能することが分かって初めて有効になります。Veeamのソリューションでは、復元SLAのテストが自動で行われるほか、SLAのダッシュボードもあるため、DRの準備状態を簡単に確認できます。

まとめ

バックアップと復元は、もはや「機能するだろう」と思われる、インフラストラクチャの独立したピースではありません。迅速で信頼性の高い復元は、サイバーセキュリティインシデントが発生した際の全体的な対応プロセスにおいて不可欠な要素であり、ほかのセキュリティアーキテクチャと同様、慎重に計画を練る必要があります。詰まるところ、データは企業にとって最も価値ある資産なのです。だからこそ、安全なバックアップソリューションで保護しなくてはなりません。そのバックアップソリューションも、ユーザーのニーズに応じたイミュータビリティを構築できる柔軟性があるだけでなく、バックアップジョブの検証も行い、リストアを実行する際には、データが利用可能な状態で、かつマルウェアが含まれていないことも保証してくれる製品でなければなりません。このほかにも、ランサムウェアについて考えたとき、安全なバックアップは企業の最終防衛線であるとVeeamが考える理由はまだまだあります。

ランサムウェア対策を強化できる方法について詳しくは、次のページをご覧ください。https://www.veeam.com/jp/ransomware-protection.html

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Veeam、データレプリケーションと保護サービスのプロバイダーとして世界同率1位に

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さまざまな形で次から次へと困難が襲ってくる現代。Veeamは常に、お客様を成功に導くことを理念に掲げ、力を尽くしています。サイバー脅威の拡大とハイブリッドクラウドの複雑さによって、ITリーダーはサイバー保護戦略の見直しを余儀なくされました。かつてバックアップは、可能性が極めて低い事態に対する保険と考えていれば十分でした。それが今では、避けられない現実からのリストア手段となっています。ユーザーのニーズも変わりました。ですが、ユーザーのニーズがVeeamの事業活動の中心にあることは変わりません。

Veeamはこれまでも、これからも、クラウド、仮想、物理、SaaS、Kubernetesのどこであっても、データの安全と保護に注力します。VeeamのDNAは、データのセキュリティ、保護、完全性を確保することです。ビジネスの拠り所としてデータ復元が必要なことを、私たちは理解しています。なぜなら、実際に必要だからです。私たちを取り巻く世界は変化しても、データはいつでも利用可能であるという確実性を、Veeamはユーザーに提供し続けています。

このたび、Veeamの努力がIDCによって再び認められました。2021年下半期、IDCのデータレプリケーションと保護市場の調査において、全世界のプロバイダーでVeeamは同率1位という成績を達成しました*。世界市場における前年比収益成長率は、市場平均を11.1%も上回っています。

2021年下半期の『IDC Semiannual Software Tracker』によると、データのレプリケーションおよび保護市場における全世界のベンダー上位5社の中で、Veeamは最も高い前年比成長率14.8%)を達成しました。これは、他のベンダーの合計や、全体の市場平均よりも高い数字です。事実、Veeamの前年比成長率は、上位5社でVeeamの次にランクインしているベンダーの2倍以上となっています。

これは素晴らしい功績です。チームの皆さん —社内チームおよびパートナーエコシステム— が成し遂げたことを誇らしく思います。

IDC Semi-Annual Software Tracker:データのレプリケーションおよび保護

成長の変化:2021年下半期上位5社 – 全世界

驚くべき成長を遂げ、市場のリーダー企業としてIDCに認められたことを誇りに思います。しかし、それ以上に、Veeamを信頼し、サポートし続けてくださっているお客様やパートナーの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。皆様はVeeamにビジネスを賭けてくださっているわけですから、Veeamは常に皆様を一番に考えて取り組んで参ります。

世界市場での素晴らしい成績のほかにも、Veeamは市場シェアにおいてEMEAとLATAM地域で1位を、APJ地域で3位を獲得しました。また、3つの地域全てで、上位5社の中で最も高い前年比成長率を達成しています。EMEA、APJ、そしてLATAM担当チームの皆さん、本当におめでとうございます。サービスエリア全体で2桁の前年比成長率を達成するというのは、決して小さな功績ではありません。お客様のビジネス目標達成をサポートするシンプルなデータ保護ソリューションを提供する、という理念によって、Veeamは皆様に選ばれるプロバイダーとなりました。

Veeamは2022年下半期も、ワクワクするようなリリースを多数予定しています。VeeamON 2022でそのお知らせができることを楽しみにしています。

改めまして、当社スタッフやパートナーの皆様の献身的な仕事ぶりと、Veeamに対するお客様の信頼に感謝申し上げたいと思います。この結果はひとえに、皆さんの努力の賜物です。

ありがとうございました。

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Veeam、2021年のネットプロモータースコアで82ポイントを獲得したことを発表

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数週間前、私は新たな最高収益責任者(CRO)としてVeeamに入社しました。Veeamに入社する以前はGoogle Cloudで充実したキャリアを送り、Googleの前の20年はMicrosoftで過ごしています。キャリア全体を通して、パートナーと緊密に連携してきた経歴があり、お客様のソリューションを開発するうえで、彼らはなくてはならない存在だと考えています。これこそが、Veeamの一員となれることを非常に嬉しく感じた主な理由のひとつです。お客様にとって最適な結論を必ず見つけてみせる、という皆さんの意志がすごいのです。

Veeamに入社してまだ数週間の私ですが、お客様の成功に対する皆さん —従業員やエコシステムの皆さん— の強い意志にすでに感銘を受けています。その強い意志は、VeeamのDNA、そして私のDNAに組み込まれているもので、我々皆がお客様に対して見せる熱意も伝染します。先日私は初めてVeeamONに参加し、多くのお客様やパートナー様にお会いする機会がありました。そこで、お客様のデジタル・トランスフォーメーション・ジャーニーを支援し、ハイブリッドクラウドのデータも保護する新しい製品リリースをご紹介できたことは、本当に光栄なことでした。ところで、私はなぜVeeamの一員であることを嬉しく思っているのでしょうか。

端的に言うと、Veeamのお客様は我々の取り組みを好意的に捉えてくださっており、その事実に私は感動しているからです。こうして、他社もうらやむプラットフォームが実現しているわけです。

2021年は、世界にとって困難な1年でした。IT組織も、規模の大小を問わず、かつてないほどベンダーのサポートを必要としていました。Veeamは、これまでずっと顧客中心型の企業であることを誇りとしてきた会社です。ですから、ネットプロモータースコア(NPS)で業界トップとなる82という評価をお客様からいただけたことほど栄誉なことはありません。特に、世界中の企業が新型コロナウイルスに起因する非常に多くの不確実性に対応することとなった2021年のような年に、Veeamがどのようにして、「データは保護されていて、オンプレミスでもエッジでもクラウドでも常に利用可能な状態である」とお客様に常に自信を持っていただけるよう支援したのか、ということを知るのは刺激になります。

VeeamのNPSが業界トップとなった理由は何でしょうか?世界でも有数の顧客中心型企業と比較してみましょう。

企業の中には、カスタマーサポートや製品に対する満足度といった、特定の部分の効果の測定にしかNPSを利用しないところもあります。Veeamのスコアで特筆すべき点は、調査対象と質問内容の包括性と幅広さです。VeeamのNPSに関する事実を以下に簡単にまとめます。

2021年の顧客満足度調査で、我々は全地域・全業種のVeeamユーザーに調査を実施しました(4,000人を超える方々が回答をくださいました)。この調査で我々は、さまざまな領域について意見を求めました。以下はその一例です。

  • 満足度
  • Veeamをお勧めする可能性
  • Veeamとの契約を更新する可能性
  • 製品の機能と特長

主要業績評価指標(KPI)は、2021年も引き続き堅調で、次のように全てのカテゴリで9.0以上のスコアを達成しました。

  • 91%のお客様が、ソフトウェアベンダーとしてのVeeamに十分満足している
  • 92%のお客様が、Veeamのソリューションを友人や同僚に薦めたいと考えている
  • 92%のお客様が、Veeamとの現在の契約が終了しても更新を考えている
  • 90%のお客様が、現在使用しているVeeam製品の機能や特長に十分満足している
  • 92%のお客様が、提供されたソリューションと元々販売されたものに相違がないと考えている

上記のスコアは、世界中のお客様から非常にパワフルなフィードバックをいただいたことの意味します。2021年のスコアを見直し、2022年も素晴らしい結果を残せるよう取り組んでいくなかで、「最新のデータ保護によってデータは常に保護されていて、常に利用可能な状態である」とお客様に確信してもらえるよう支援する当社の影響を計測できる、もうひとつの方法にすぎません。

個人的に、今回の結果に非常に感動していますし、Veeamとかかわりのある人は全員、この結果を称えるべきではないでしょうか。チームが一丸とならなければ、このように素晴らしい結果を残すことはできません。そして、我々のチームは業界で一番のチームです。その一員となれたことを誇りに思えるチームで、お客様が信頼を置いてくださっているチームです。本当におめでとうございます!

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Veeam Backup for AWS v5のご紹介

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AWSのバックアップと復元 – 最新リリース

Veeamは、AWSネイティブのバックアップと復元ソリューションであるVeeam Backup for AWSのバージョン5をリリースしました。Veeamは、AWSワークロードをネイティブに保護する機能をAWSユーザーに提供し、クラウドネイティブなデータ保護を保証するだけでなく、ハイブリッドクラウド環境およびマルチクラウド環境でデータをより効率的に保護、制御、管理するために、新しい機能を継続的に追加しています。

Veeam Backup for AWSは、パブリッククラウドであるAWSにエンタープライズクラスのバックアップ整合性を提供するクラウドネイティブなバックアップソリューションで、シンプル設計、投資対効果、セキュリティに焦点を当てています。多種多様な機能を搭載したVeeam Backup for AWSは、AWS内のバックアップと復元用のスタンドアロンソリューションとして、またはハイブリッドクラウド組織およびマルチクラウド組織向けのVeeam Backup & Replicationの一部として活用できます。

Veeam Backup for AWS v5には、多数の新機能および機能性が用意されていますが、このブログでは、最も重要な4点に注目します。

Amazon Auroraのバックアップと復元

Veeam Backup for AWSでは、長らくAmazon Relational Database Service(Amazon RDS)をサポート対象としていましたが、v5では、任意のAmazon Auroraデータベースで作成されるスナップショットを自動化する機能が追加されました。Amazon Auroraのサポート組み込みに伴い、AWSリージョンとアカウント全体にわたってスナップショットを作成してレプリケートできるようになりました。データベースのリストアも極めて高速で、リストアによって既存のデータベースを上書きすることも、新しいAWSリージョンおよびアカウントにリストアすることもできます。

Veeam Backup for AWS v5では、以下を含むAWSの6つのフルマネージド・リレーショナル・データベース全てのタイプが完全にサポートされています。

  • Amazon Aurora
  • MariaDB
  • Microsoft SQL Server
  • MySQL
  • Oracle
  • PostgreSQL

シンプルで直感的なウィザードを使用して新しいポリシーを作成することで、任意のAmazon RDSタイプを保護できます。ポリシーに含めるデータベースは、1つ以上の個々のデータベースを選択するか、AWSタグを使用することで定義できます。リストアも同様に、ウィザード形式の操作で完了できます。すなわち、リストアするデータベース、リストアポイント、場所を選択するだけです。

Amazon EFSファイルのインデックス作成

前バージョンでAmazon Elastic File System(Amazon EFS)に対応しました。今回、新しい拡張機能によって、さらに機能が強化されています。Veeam Backup for AWS v5には、きめ細かな復元機能を改善するためにファイルレベルのインデックス作成機能が組み込まれました。Veeam Explorer形式のインターフェイスを介したファイルレベルの復元により、リストア対象の個々のファイルやフォルダを簡単に参照、検索、選択して復元できます。このきめ細かな復元機能を使用することで、ファイルシステムのボリューム全体をリストアする必要がなくなりました。

設定情報のバックアップと復元

Veeam Backup for AWSのスケーリングを利用する上で、アプライアンス自体の設定を確実に保護して復元可能性を確保することも極めて重要です。Veeam Backup for AWS v5では、ポリシーなどのアイテムを含む全ての構成設定をバックアップし、意図せぬ削除、災害、移行などの際に復元できます。

これをUIで確認してみましょう。

設定から設定情報のバックアップを選択することで、定期的なバックアップが行われるようスケジュールを設定したり、最新のリストアポイントや過去のリストアポイントからリストアを実行したりできます。リストアを選択すると、設定リストアウィザードが開き、他の環境から過去のバックアップをインポートすることもできます。

新しいダッシュボード

Veeam Backup for AWS v5では、完全に再設計されたダッシュボードにより、ユーザーが保護する環境を把握しやすくなりました。

この新しいダッシュボードで、お使いの環境がどのように運用されているか一目で確認できます。作成されたスナップショットの数、使用されているストレージの量、保護されているワークロードの数に関するきめ細かい情報を得られます。現在何が保護されているか、発生するとしたらどのようなエラーが発生する可能性があるかを見極め、把握できます。

まとめ

この新しいリリースにより、クラウド内のワークロードに対する最新のデータ保護を必要とするお客様にエンタープライズクラスの機能がもたらされます。Amazon Elastic Cloud Compute(Amazon EC2)、Amazon RDS、Amazon EFSボリューム、Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)設定のバックアップを含むAWSの広範なサービスを保護する機能を備えたVeeam Backup for AWSは、AWSを使用するあらゆる企業や開発者にとって有力な選択肢となります。ハイブリッド環境またはマルチクラウド環境をお使いの既存のVeeamユーザーは、同じ機能をVeeam Backup & Replicationでご利用いただけます。

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「ガートナー・マジック・クアドラントで6回目となるリーダーに:実行能力の高さでは3年連続で最も高い評価」

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今年は信じられないほど速く時間が過ぎます。私はこの間、ほとんどの時間をVeeam社員、パートナー、お客様とともに過ごしました。このチームに関して長く持ち続けている印象は、一番大切なのはお客様ですが、非常に僅差の第2位はチームであるというものです。Veeamチームによるお客様の成功や、メンバーに対する献身には、最大限の誇り以外の言葉が見つかりません。私たちは、クラウド、仮想、物理、ハイブリッド、SaaS、Kubernetesにわたる最新のデータ保護ソリューションのNo.1 プロバイダとして戦略的なビジョンを果たすために、激動のマクロ環境を一丸となって生き延びてきました。

Veeamは、お客様のデータがどこにあろうとも保護するという使命に集中的に取り組み続けていることは、VeeamON 2022で集約的に示したとおりです。VeeamON 2022では、私たちがどのように革新を成し遂げてお客様とパートナーの成功を実現するかを世界中からの来場者にお伝えしました。私たちのイノベーションとエコシステムへの貢献が評価され、Veeamが2022年版ガートナー・マジック・クアドラント、エンタープライズ向けのバックアップと復元ソフトウェアソリューション部門1において6回連続リーダーに選出されたこと、および3年連続で実行能力で最高評価を獲得したことを誇りに思います。

リーダーになることは容易ではありませんが、6回連続でリーダーとしての確固たる立場を確保できたことは、Veeamのビジョンと戦略が市場と共鳴していることを示しています。ただし、ビジョンと戦略は実現できなければ価値がありません。私は、私たちが3年連続で実行能力で最高評価を獲得したことを喜ばしく思います。この評価は、私たちが市場でNo.1 最新のデータ保護プロバイダであると確信させてくれます。私はVeeamONで、Veeamがここ1年で30を超える製品のアップデートを発表したことをお伝えしました。これには、AWS、Azure、Google Cloud全体にわたってデータを保護するクラウドネイティブのソリューションが組み込まれたVeeam Backup & Replication v11aが含まれます。これらのイノベーションにより、Veeamは、2021年度に年間経常収益の前年比27%増を実現できました。これは、Veeam Backup for Microsoft 365ビジネスの成長率が予想を上回って前年比73%増に達したこと、Veeam Availability Suiteの前年比成長率が36%を超えたことに起因します。私たちの成長は2022年度も続いています。第2四半期の年間経常収益は前年比22%増に達し、450,000を超えるお客様とともに、お客様重視のチームが収益を確保していることを実証できました。このことは、ガートナーの正当な評価によって証明されています。このような成長とお客様の成功は、私たちが強固な市場のリーダーである理由を実証しており、今後もこのリーダーシップは拡大し続けるでしょう。

今年度のガートナー・マジック・クアドラントの評価を獲得する上で私たちのパートナーのエコシステムやVeeamの社員全員が果たした役割に祝意を表すとともに、お客様の変わらぬご支援に感謝申し上げます。今後数ヶ月にわたってVeeamはさらに多くの製品やサービスを提供する予定ですが、私は、2023年度も私たちが再度リーダーとなることを確信しています。


ガートナー社では、リサーチ出版物に記載されたいかなるベンダー、製品、サービスも推奨することはありません。また、技術の利用者に対して、最高の評価やその他の指名を得たベンダーのみを選択するように助言することもありません。ガートナー社のリサーチ出版物は、ガートナー社のリサーチ部門の見解を示したものであり、事実の記述として解釈すべきものではありません。ガートナー社は、明示的または暗黙的を問わず、商品性や特定目的に対する適合性を含め、このリサーチに関して一切の保証を負いません。
GartnerおよびMagic Quadrantは、米国および世界各国におけるGartner, Inc.および関連会社の登録商標およびサービスマークであり、許諾なく使用することは認められません。複製不許可。

¹ 『Gartner Magic Quadrant for Enterprise Backup and Recovery Solutions』ミヒャエル・ホック、ニック・シンプソン、ジェリー・ローズマン、ジェイソン・ドナム(2022年7月28日)。

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新登場 Veeam Backup for Microsoft Azure v4

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AWS、Google Cloud、そして今回はMicrosoft Azureと、クラウドネイティブのバックアップと復元ソリューションの新バージョンのリリースが続いたこの数週間は、弊社のクラウドチームにとって慌ただしいものでした!

Veeam Backup for Microsoft Azure v4は、お客様がMicrosoft Azure環境をよりいっそう保護し、セキュリティを強化し、使いやすさを向上できるよう、重要な機能が多数追加されています。ではさっそく、主な新機能をいくつか確認してみましょう。

Azure Filesのバックアップ

Azure Filesは、クラウド内でマネージドファイル共有を使用するシンプルな手段です。構成および管理すべき非表示のIaaS VMまたはNASを必要とせず、SMBおよびNFSプロトコルを使用して簡単にアクセスできます。使いやすくシンプルなので、Azure Filesの導入事例は増加の一途をたどっています。

オンプレミスのファイル共有(およびその他のクラウドデータ)の場合と同様に、Azure Filesにも保護が必要ですが、Veeam Backup for Microsoft Azureのバージョン4で実現しました!

Veeamを使用したAzure Filesの保護は、ポリシーベースの自動化のおかげでAzure VMやAzure SQLの場合と同様に簡単です。ポリシー作成ウィザードについて、簡単に見ていきましょう。

  1. ポリシーの名前と説明を指定します
  2. ポリシーに含めるリージョンとAzure Filesを選択します
  3. 日単位、週単位、月単位のスケジュールを定義します
  4. 月次コストの見積もりを確認します

スケジュール指定の簡単さは、以下のスクリーンショットでおわかりいただけると思います。ここでは日単位の設定です。

しかし、このサービスが真価を発揮するのは、復元機能を使用してみてからです。VeeamのAzure Filesのバックアップでは、共有ファイルに保存され保護されている全てのデータにインデックスが作成されます。つまり、Webベースのポータルを介してファイルやフォルダを簡単に検索して見つけ、これらを同じ場所や新しい場所に迅速かつきめ細かに復元できるのです。

新しいダッシュボード

Veeam Backup for Microsoft Azureのダッシュボードも一新されました。このダッシュボードでは情報を一目で確認でき、バックアップ環境の管理をさらに向上させることができます。

この新しいダッシュボードで、環境がどのように運用されているのか、オールインワンのビューで確認できます。作成されたスナップショットの数、使用中のストレージの数、保護されているワークロードの数などに関するきめ細かい情報を得られます。現在何が保護されているか、発生するとしたらどのようなエラーが発生する可能性があるかを見極め、把握できます。

私のお気に入りの新機能は断然、新しいボトルネック概要です。この新機能は、環境のパフォーマンスを把握できるため、セットアップとポリシーの構成を最適化し、バックアップウィンドウ短縮の成功率を上げることができます。

設定情報のバックアップ

Veeam Backup for Microsoft Azureのスケーリングを利用する上で、アプライアンス自体の設定を確実に保護して復元可能性を確保することも極めて重要です。v4では、ポリシーなどのアイテムを含む全ての構成設定をバックアップし、意図せぬ削除、災害、移行などの際に復元できるようになりました。

これをUIで確認してみましょう。

設定から設定情報のバックアップを選択することで、バックアップが定期的に行われるようスケジュールを設定したり、最新または過去のリストアポイントからリストアを実行したりできます。リストアを選択すると、設定情報のリストアウィザードが開き、他の環境から過去のバックアップをインポートすることもできます。

プライベートネットワークの導入

最後にご説明するのは、全てがプライベートネットワークのインフラストラクチャでVeeam Backup for Microsoft Azureを導入する機能です。万人向けではありませんが、金融業界や大手企業のユーザーから寄せられた機能リクエストのリストに載っていたもので、よりセキュアなバックアップ環境を促進する助けとなります。

まとめ

この新しいリリースは、クラウド内のワークロードに対する最新のデータ保護を必要とするお客様に、エンタープライズクラスの機能をお届けします。Veeam Backup for Microsoft Azureは、Microsoft Azureを使用する企業や開発者にとって強力な選択肢となっています。ハイブリッド環境またはマルチクラウド環境をお使いの既存のVeeamユーザーは、同じ機能をVeeam Backup & Replicationでご利用いただけます。

新機能について詳しくは、こちらをご確認ください無償評価版をお試しいただくことも可能です。10インスタンスまでの Azure VM、Azure SQL DB、Azure Filesを無料でバックアップできます。

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