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Office 365の責任共有モデル

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我々が受ける質問で一番多いのは「Office 365 Exchange Onlineや、SharePoint Online、OneDrive for Businessのデータをバックアップしなくてはならない理由は何ですか?」というものです。

大抵はこの質問の直後に、「Microsoftが対応してくれますよ」などの言葉が続きます。

「Microsoftが対応してくれる」、本当にそうでしょうか。

この議論をより明確にするため、弊社はOffice 365責任共有モデルを作成しました。この責任共有モデルは、Office 365に関わる全ての人が、Microsoftが負う責任と各企業が負う責任を正確に把握できるよう手助けするものです。結局のところ、お客様のデータはお客様自身のものなのです。

今回のブログでは、この責任共有モデルについて説明していきます。モデルの上半分はMicrosoftの責任についてです。この情報はMicrosoft Office 365トラストセンターの情報に基づいていますので、ご自身で確認したい場合はそちらをご覧ください。

下半分は各企業、特にIT組織が負う責任について説明します。

それでは、両者それぞれの主な責任について具体的にお話しするところから始めていきましょう。Microsoftの主な責任は、同社が持つグローバルインフラストラクチャと、数百万の顧客がこのインフラストラクチャを常に利用可能な状態に保てるよう維持することに焦点が当てられており、クラウドサービスのアップタイムの確実性を絶えず提供し、世界中のユーザーの生産性を維持しています。

IT組織の責任は、自社のデータがどこに保存されていたとしても、データへのアクセスと管理が可能な状態にしておくことにあります。組織はビジネス上の意思決定によってSaaSアプリケーションを使用しているため、この責任が魔法のように消えてしまうということはありません。

次は、両者の責任を持つように設計された支援テクノロジーについてです。Office 365にはデータのレプリケーション機能が内蔵されており、これによりデータセンター間の地域冗長性が提供されます。これは必要不可欠な機能です。Microsoftのグローバル・データ・センターで問題が発生した場合、レプリケーションターゲットにフェイルオーバーできるので、ほとんどの場合、ユーザーが変化に気づくことはありません。

ただ、レプリケーションはバックアップではありません。しかも、このレプリカはユーザーのレプリカではなく、Microsoftのレプリカなのです。この点をより詳しく説明するので、少し時間をとって次の質問について考えてみてください。

データを完全に保護するのは、バックアップとレプリカのどちらですか?

レプリカ、と考える方もいらっしゃるでしょう。何故なら継続的に、または、ほぼ継続的にセカンドサイトにデータをレプリケートすることで、アプリケーションのダウンタイムを排除できるからです。しかし、レプリケーションだけのデータ保護戦略には問題があるということをご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。例えば、削除したデータや破損したデータも正常なデータと一緒にレプリケートされます。これは、レプリカのデータも削除または破損していることを意味しています。

データを完全に保護するには、バックアップもレプリカも必要です。この基本原則は10年以上にわたって、Veeamのデータ保護戦略の基礎をなしてきました。弊社の主力製品、Veeam Backup & Replicationは正にこの基本原則を表したものとなっています。

既にこうお考えの方もいらっしゃるでしょう。「しかしOffice 365のごみ箱はどうなのだろう?」と。確かに、Microsoftにはいくつか異なるごみ箱のオプションがあり、限定的ではありますが、短期間のデータ消失については復元可能です。しかし、保有データを完全に管理するなら「限定的」では不十分です。ビジネス上の重要なデータに対する完全なアクセスと管理を可能にするには、完全なデータ保持が必要です。完全なデータ保持とは、短期間の保持、長期間の保持、そしてあらゆる保持ポリシーのギャップを埋められることを指します。また、きめ細かな復元や一括リストア、特定の時点への復元オプションをすぐに使用できる必要もあります。

次はセキュリティです。これに関しては、両者の責任が別々ではなく混在する形となっています。これは、MicrosoftIT組織の双方がセキュリティに対して責任を負っているためです。

MicrosoftはOffice 365をインフラストラクチャレベルで保護しています。これには、データセンターの物理的なセキュリティや、クラウドサービスにおける認証と識別、Office 365のUIに構築されたユーザーと管理者の管理が含まれます。

IT組織はデータレベルでのセキュリティに責任を負っています。社内および社外データのセキュリティリスクは、意図せぬ削除や、悪意ある管理者によるアクセス権の悪用、ランサムウェアなど枚挙にいとまがなく、これらはほんの一部の例にすぎません。こちらの5分の動画では、Office 365がランサムウェアに乗っ取られるとどうなるかをご覧いただけます。これを見ただけでも恐ろしくなります。

最後は法的およびコンプライアンス要件です。MicrosoftはOffice 365トラストセンターにおいて、データ処理者としての同社の役割を非常に明確に記しています。これにより同社はデータプライバシーへより注力することができ、また、同社のサイトでは多くの業界認定を取得していることも確認できます。皆さんのデータがOffice 365に保存されていたとしても、IT組織は依然としてデータの所有者としての役割を負っています。さらにこの責任には、各業界からの様々な外圧や、法務、コンプライアンス、人事などの各部署からのコンプライアンスについての要求も加わります。

以上で、Office 365におけるMicrosoftの保護範囲と保護している理由について、正しくご理解いただけたことと思います。Office 365のバックアップをしなければ、保有データのアクセスと管理が制限されてしまいます。皆さんも保持ポリシーのギャップやデータ消失の被害者となる可能性があるのです。また、内部および外部の重大なセキュリティリスクや、規制暴露にも注意が必要です。これらはどのくらい発生しているのでしょうか。1,000人を超えるITプロフェッショナルに行った調査によると、単純なユーザーエラーからデータセキュリティの重大な脅威まで、80%が何らかの形でOffice 365データの消失を経験しています1。さらに、機密性の高いクラウドデータの60%がOfficeドキュメントに保存されており、そのうち75%がバックアップされていないことも分かりました1

これは全て、データをバックアップすることで簡単に解決することができます。バックアップはお好きな場所に保存しておくことで、必要な時に復元したいデータへ簡単にアクセスすることができます。

シンプルで使いやすいOffice 365バックアップソリューションをお探しですか?

それなら、Veeam Backup for Microsoft Office 365が最適です。既に世界中の84,000以上の組織でダウンロードされており、900万人ものOffice 365ユーザーを保護しています。また、VeeamはForbesが選ぶ世界のクラウド企業ベスト100に選出されたほか、MicrosoftのGoldパートナーでもあります。是非Veeamをお試しいただき、素晴らしい機能の数々を実際にご体験ください。

まだご納得いただけない方はこちらのIDCによる調査レポートをご一読ください。Office 365のバックアップが必要不可欠な理由が分かります。

出典:

1Veeamお客様調査、20199

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Veeamの成長軌跡は続く

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2020年は、これまでのところ、全ての人にとって難しい年となりました。生活様式は変わり、私たちは皆、新しい働き方に適応すると同時に、家族や友人、職場の仲間といった人々が安全で健康に過ごせるように注意しなければならなくなりました。以前のブログでも触れましたが、Veeamでは普段からコミュニティを何よりも優先しており、その重要性はかつてないほどに高まっています。そして今後、時が進むにつれてより一層、重大さを増していくでしょう。

しかし、ここでは少し昨年のことを振り返って、Veeamにとってどれほど素晴らしい年であったかを思い出してみたいと思います。この12ヶ月間、Veeamは常にお客様に重点を置き、「クラウド・データ・マネジメントを提供する、最も信頼されるバックアップ・ソリューション・プロバイダーになる」というビジョンを実行に移してきました。絶えず革新を続け、375,000社を超えるお客様に成功を提供することは容易ではありません。しかし、Veeamはそれを実現しているのです。Veeamで働く一人ひとりが、その役割を問わず、業務の中心にお客様を据え、市場の評価によると、大変多くのお客様にご満足いただけているようです。

先日、2020年第1四半期の業績について発表しましたが、そのなかで、いかにして年間経常収益(ARR)前年比(YoY)21%増という結果を達成したのかということや、他社にはないサブスクリプションサービスの「Veeamユニバーサルライセンス」が驚異的な広がりを見せたことなどについて説明しました。これらの成果について非常に嬉しく思いますが、特に嬉しいのが、IDCが半期ごとに提供する、データのレプリケーションと保護のソフトウェアを対象とした市場レポート(2019年下半期)の最新版の内容です。この調査は、レプリケーション関連の全ての収益(スタンドアロンソフトウェア、ストレージアレイのレプリケーションなど)を対象としており、一部のベンダーにとっては有利な状況となっていました。それにもかかわらず、Veeamが他の全ての企業を圧倒する結果を達成したのです!2019年下半期、Veeamは連続成長率(9.8%)と前年比(20.5%)の両方で、上位5社と市場全体の平均において、最大の成長を達成しました。

IDC Semi-Annual Software Tracker:データのレプリケーションおよび保護

成長率の変化:上位5社、2019年下半期(ベンダー収益は百万米ドル単位)

私がこのことを喜んでいる理由は、第一に、Veeamの成長軌跡が全くの第三者の視点で評価されているためです。そして第二に、Veeamの従業員とパートナー企業から成るVeeamのエコシステム全体が、この期間に成し遂げたことを示す証となるためです。これこそ正に、Veeamにかかわる全ての人によって達成した成果と言えるでしょう。IDCのデータによると、2桁の成長率を達成したベンダーはVeeamのみで、競合他社のなかにはこの期間に大きく落ち込んだ企業もありました。事実、成長率という点でVeeamの次に高かった企業は「その他」で、これは、単独でランキング入りするほどの成長を記録できなかったその他多数のベンダーをまとめたものです。

常にVeeamの動向を気にしている人たちにとっては、どのようにしてこのような結果を残すことができたのか不思議に思っているのではないでしょうか。私はこの成果を「お客様第一」というシンプルな理念によるものだと考えています。Veeamは10年以上にわたり、常にお客様を企業戦略の中心に据えてきました。Veeam初となる無償のVMwareバックアップソリューションや、直近ではVeeam Availability Suite v10のリリースなど、お客様の主要な問題に対応するシンプルで信頼性の高い柔軟なソリューションを提供するために、どんなときも革新に力を注いできました。必要なときに重要なデータが安全であること、利用可能な状態で保護されていることをお客様が認識しながらビジネスの進化を可能にする、最も堅牢なデータ管理、データ保護、およびビジネス継続性を実現するソリューションの提供に取り組んできました。

さらに、チャネルやVCSP、アライアンスパートナーなど、お客様が希望する方法でソリューションを提供できるよう、またVeeamの革新的なライセンスモデルを通してお客様が利益を得られるよう、エコシステムモデルや調達モデルにも重点的に投資を行ってきました。

シンプルなビジネス理念ではありますが、この理念によって、成長と革新を続ける10億ドル企業を作り上げることができたのです。私は単なる理想を話しているのではありません。IDCの数字によって、これが真実であるということが証明されているのです。Veeamチームと私は、お客様の成功に寄与する製品の提供に全力を尽くしています。この信念は、375,000社を超えるお客様に対して、これからも決して変わることはありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。皆様、どうぞお体に気をつけてお過ごしください。

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バックアップデータ101 バックアップ環境のバックアップ

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Veeam Softwareの高橋です。

今回は、お問い合わせが多い、バックアップサーバのバックアップについてご説明します。

バックアップインフラストラクチャの保全には、以下の2つがあります。

  • バックアップ環境の保全
  • バックアップデータの保全

今回は「バックアップ環境の保全」についてお話しします。「バックアップデータの保全」は次回のブログでお話しさせていただきます。

バックアップ環境の保全

「バックアップ環境、たとえば、バックアップサーバやプロキシのバックアップを取っておく方法を教えてください。」

これは、私がよく質問されることです。

Veeam Backup & Replicationは、デフォルト毎日10時にデフォルトレポジトリに構成情報をバックアップしているので、その構成情報をオフラインに保存しておけば、バックアップサーバやプロキシのバックアップは不要です。さらに言うとバックアップは意味をなしません。なぜなら、リストアはどのようなリストアをしたとしても最後にその構成情報を必ずリストアする必要があるからです。

恐らくですが、バックアップサーバの議論は、以前の一般的なバックアップソフトではバックアップサーバ自身にもデータがあることがあり、自身もリストア対象であったことに起因します。当時のバックアップソフトウェアは、自身のバックアップ、リストアを考慮されている設計がなされていました。

しかし、現代のバックアップソフトウェアの多くは、仮想マシン環境、つまり自身以外をバックアップすることを対象としているので、このような考慮が不要になり、もう少し簡単になっています。

Veeam Backup & Replicationは、構成情報をバックアップすることで、あとで、リストアや移設をすることができます。注意点は以下の2つ。

  1. 暗号化の設定をしておく

暗号化の設定をしておかないとパスワードクレデンシャルが保存対象の除外になってしまい、リストア時にパスワードマネージャーにすべてのクレデンシャルを再登録する必要があります。

  1. 構成情報のオフラインバックアップ

デフォルトですと構成情報はデフォルトレポジトリに保存されますが、多くの場合がバックアップサーバ自身です。保存先のレポジトリを別のサーバにしておくか、ファイルコピージョブで定期的に別のサーバに転送しておくことをお勧めしておきます。

ファイルコピージョブであれば以下のように設定します。

基本的にこの構成情報をリストアすれば、確実にリストアができます。

どうしても、バックアップサーバのバックアップを行いたい場合は、以下を行います。定期実行ジョブである必要ではなく、OS自体の構成変更 (Windows Updateをした場合など)以外は全く必要ありません。

- バックアップサーバが仮想マシンの場合

仮想マシンの場合は、その仮想マシンを一度、シャットダウンをして、ovaでエクスポートをするか、クローンで複製を作成して保存をしておきます。それだけで問題ありません。

- バックアップサーバ物理マシンの場合

Veeam Backup & Replicationでバックアップサーバ自身のバックアップはロックがかかり、ジョブが失敗する可能性があるためお勧めしません。

もし、バックアップサーバのバックアップを行った場合は、Veeam Backup & ReplicationのデータベースのVSS保護が除外されますので、ご注意ください。

結論としては、Veeam Agentをスタンドアローンでインストールして、バックアップサーバのバックアップを行います。

要するに他のバックアップ環境でバックアップを行います。レプリケーションも同等に別のバックアップサーバからレプリケーションを行うことでバックアップサーバのレプリケーションが可能です。

また、同梱されている、あるいは利用しているSQLサーバのバックアップは一切不要です。

さらに一番重要は、どのようなバックアップを取ったとしても「構成情報のバックアップ」は絶対に必要な点です。

リストア

リストアは、バックアップコンソールを開き、構成情報をリストアしてください。

リストア方法には2つあります。

  1. リストア

完全に同じ環境に戻すために利用します。

  • マイグレート

IPアドレスなどが異なる別の環境に移設するために利用します。

リストアしたい日付の構成情報のバックアップファイル(bcoファイル)を指定してリストアを進めていきます。

バックアップサーバ以外のコンポーネントのバックアップは、全く不要です。もし、壊れてしまった場合は、再度OSから作成して登録します。ジョブなどで設定をしていた場合は、個別に再度登録をします。

特にプロキシは、データをもっていないので、壊れてしまった場合は、作り直したほうが賢明です。リストアしたりすると、稀に動作しないケースがあります。

レポジトリサーバに関しては、バックアップデータに関しては、ストレージレイヤーのデータ保護を対策していただくのと同時にVeeamの3-2-1のルールにのっとり、別のバックアップレポジトリに保存をしておくことがベストプラクティスです。

まとめ

まとめるとバックアップデータの保全で重要なのは「バックアップサーバの構成情報」だけです。

バックアップ環境のバックアップという鶏が先か卵が先か的なことに関してもVeeamは簡単に対応ができます。

バックアップデータの保全に関しては、バックアップデータ101 - バックアップデータの保全:バックアップデータのリストア方法でお話ししたいと思います。

参考URL

Protecting the Veeam Server and Database: Preparation and Considerations

構成情報のバックアップ

ファイルコピージョブ

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バックアップデータの保全:バックアップデータのリストア方法

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Veeam Softwareの高橋です。

前回は「バックアップ環境の保全」についてお話しをしましたが、今回は「バックアップデータの保全」に関してご説明いたします。

早速ですが、まず、バックアップデータのバックアップは以下の方法で保全すべきです。

- バックアップストレージレイヤーでのデータ保全 (RAIDなど)

- 3-2-1のルールに基づいたバックアップコピー

参考ブログ:Veeam Backup & Replicationによる3-2-1バックアップルールを適用する方法

それでも、バックアップデータ自体のバックアップを扱うケースがあります。

たとえば、なにかしらの環境が壊れてしまい、以下のような状況となった場合です。

- バックアップファイルしか手元になく、それをバックアップジョブとして、引き続き利用したい

- バックアップファイルしか手元になく、リストアだけをしたい

今回は、バックアップデータの取り扱いについてお話したいと思います。

Veeamのバックアップデータはポータビリティがあるので、最悪バックアップデータさえあれば、確実にリストアやマイグレーションを行うことができます。また、リストアに関しては無料のVeeam Backup & Replication Communityエディションでも可能です。

ただし、Communityエディションにはサポートがないので、リストア時のトラブルがあると問題があるような本番環境へのリストアでは、ライセンス版をお使いになることを強くお勧めします。

バックアップジョブとして、引き続き利用したい

バックアップファイルしか手元になく、それをバックアップジョブとして引き続き利用したいケースだけではなく、バックアップレポジトリの移設にも利用できます。

例を使って説明したいと思います。

これらのデータは、Veeamのバックアップデータだけを取り出したもので、レポジトリの管理下ではないデータです。

バックアップデータの構造は以下のようになっています。

VBMファイル :バックアップデータのメタファイル

VBKファイル :フルバックアップファイル

VIBファイル :増分バックアップファイル(インクリメンタルファイル)

VRBファイル :逆増分バックアップファイル(ロールバックファイル)

以下のファイルを確認すると、ジョブ単位の増分バックアップのバックアップデータで2世代あることが分かります。

このジョブ名のフォルダをレポジトリの領域にコピーをします。

コピーが完了したら、レポジトリでRescanを実行します。Rescanはレポジトリの中のデータを確認して、バックアップとして登録してくれます。

以下をみると1つのバックアップデータが見つかったことが分かります。暗号化されたデータもRescanで登録ができます。

これで、レポジトリにバックアップデータが登録されました。バックアップデータはDisk (Imported)に登録されています。

この時点で、リストアが可能になるのですが、次は、バックアップジョブに再登録をしたいと思います。

レポジトリに登録ができたら、バックアップジョブを作成します。バックアップジョブには前の仮想マシンを登録します。

保存先のレポジトリの設定です。何も設定しないと、新しいフォルダでバックアップをされてしまうので、Map Backupリンクをクリックします。

レポジトリに登録されたバックアップデータが表示されるので、バックアップデータを指定します。

これでバックアップデータがバックアップジョブに登録できました。

リストアだけをしたい

リストアだけを行いたい場合は、バックアップサーバジョブにバックアップジョブのディレクトリをコピーして、Import Backupを行います。

バックアップサーバ上にあるバックアップファイルのメタデータを指定します。もし、バックアップサーバではないところにあるバックアップデータを追加したい場合は、Inventoryでサーバを追加して、Computerのプルダウンから指定してください。

インポートには少し時間がかかります。

バックアップデータがDisk (Imported)に登録されます。

リストアメニューが表示されます。

注意点としては、「レポジトリ」に登録されているわけではありません。よって、Map Backupに表示されないので、この方法だとバックアップジョブに追加できません。

TIPSですが、レポジトリのファイル操作は、各マシンにログインをしなくてもバックアップコンソールの「File」を開くと、ファイル操作ができます。

ファイル、ディレクトリのコピーはコピー・ペーストで行います。

仮想マシンファイルとして取り出したい場合

スタートメニューにVBK Extractというコマンドがあります。

あるいは、単体で無償ソフトウェアとして、以下のようなものがあります。

  • Extract utility for Microsoft Windows
  • Extract utility for Linux

ただ、このExtract utilityは、スケールアウトレポジトリやオブジェクトストレージに対しては使えません。

VBK Extractで仮想マシンファイルを取り出すことができます。

今回は、前回からの続きで、バックアップデータの取り扱い、リストア方法をご案内しましたが、いかがでしたでしょうか?

Veeamのリストアのポータビリティがベースとなってワークロードのモビリティを実現しています。

Veeamのデータ保護は単純でシンプルですが、とても強固なものであるとご理解いただけたと思います。

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Veeam Backup & Replication v10でサポートされたLinux XFS

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Veeam Softwareの高橋です。

Veeam Backup & Replication v9.5からはWindows ReFS、Veeam Backup & Replication v10からはLinux XFSがサポートされました。今回は、Veeam Backup & Replication v10でサポートされたリポジトリのLinux XFSサポートについてお話します。

実は、Linux XFSサポートは私自身、一番お勧めの機能です。

まず、Linux XFSについてですが、Linux XFSは、SGI IRIXで開発されたファイルシステムで1994年に開発されました。SGIのXFSがLinuxに移植されています。LinuxのXFSにもバージョンがあり、VeeamでサポートされているのはXFSのバージョン5です。また、LinuxのXFSは、最近開発版としてのサポートが外れて正式版になったので、プロダクション環境でのLinuxのディストリビューションの選択は注意が必要です。

(多くのディストリビューションは、ディストリビューションとしてはXFSを以前からサポートしていましたが、カーネルは開発版のドライバーを利用していました。)

正式版のXFSを利用するには、Kernel 4.16以降が必要となります。

Linux Kernel 4.16以上が利用されているLinux ディストリビューションはUbuntu Linux 20.04 LTSあるいは、RHEL/CentOS 8以降です。

私としては、最新Kernelを利用しているUbuntu Linux 20.04 LTSでのご利用を強くお勧めします。

VeeamのLinuxリポジトリでXFSを使うためには以下のコマンドラインでファイルシステムを作成します。

mkfs.xfs -b size=4096 -m reflink=1,crc=1 /dev/sdb1

オプションのreflinkというスイッチで、XFSが持つCoW Copy on Write)の機能が利用できます。

Veeam Backup & Replication v10では、このreflinkという機能を効率的に利用することができます。

Veeam Backup & Replication v10でLinux XFSサポートを利用すると以下の2つの効果が得られます。

  • - ジョブ: Fast Clone
  • - ディスク容量: 合成フルバックアップで生成された複数のバックアップファイル

Fast Cloneは、合成フルの時のパフォーマンスが劇的にアップします。合成フルは、ほぼ全てのバックアップ形式で使う機能です。

Linux XFSで利用されるFast Cloneは、Linux XFSにあるエクステント(ブロックの単位)を組み替えて高速に動作します。ファイルシステムの機能なので、リポジトリのシステムリソースにあまり影響しません。

パフォーマンスを実際に測定してみました。

< 増分量が毎回約2GB程度発生するジョブでのマージ (Fast Clone無し) >

  • マージにかかった時間 1:07

< 増分量が毎回約2GB程度発生するジョブでのマージ (Fast Cloneあり)>

  • マージにかかった時間  0:21

このように合成フルが高速に動作します。

合成フルバックアップで生成された複数のバックアップファイルの恩恵を受けられるものについてですが、あくまでもLinux XFS上で作成された2つ以上のフルバックアップファイルがある環境で有効に作用します。

Linux XFSは、ファイルシステムで利用されるエクステントを共有化することで、消費するファイルを少なくします。

バックアップチェーン毎にみてみると…

- 逆増分バックアップチェーン

容量の削減効果はありません。理由は、チェーンに1つしか合成フルで作成されたフルバックアップファイルが無いためです。

- 永久増分バックアップチェーン

容量の削減効果はありません。理由は、チェーンに1つしか合成フルで作成されたフルバックアップファイルが無いためです。

- 増分バックアップチェーン

フルバックアップを2つ以上もつ増分バックアップチェーンでは合成フルで作成されたフルバックアップファイルのファイルサイズが削減できます。 実際にファイルを確認してみると以下に2つのフルバックアップファイルがあるのが分かります。

root@ent1-xfs:/backup/Repo1/Basic Backup Job 1# ls -lhs
total 24G
9.2G -rw-r--r-- 1 root root 9.2G Aug  8 13:03 'Basic Backup Job 1D2020-08-08T220326_7F2A.vbk'
527M -rw-r--r-- 1 root root 527M Aug  9 13:03 'Basic Backup Job 1D2020-08-09T220033_789B.vib'
628M -rw-r--r-- 1 root root 628M Aug 10 13:04 'Basic Backup Job 1D2020-08-10T220048_8AEC.vib'
463M -rw-r--r-- 1 root root 463M Aug 11 13:03 'Basic Backup Job 1D2020-08-11T220040_0629.vib'
505M -rw-r--r-- 1 root root 505M Aug 12 13:04 'Basic Backup Job 1D2020-08-12T220050_1868.vib'
596M -rw-r--r-- 1 root root 596M Aug 13 13:05 'Basic Backup Job 1D2020-08-13T220106_721B.vib'
513M -rw-r--r-- 1 root root 513M Aug 14 13:06 'Basic Backup Job 1D2020-08-14T220042_AA3C.vib'
9.2G -rw-r--r-- 1 root root 9.2G Aug 15 13:10 'Basic Backup Job 1D2020-08-15T221028_DA19.vbk'
478M -rw-r--r-- 1 root root 478M Aug 16 13:05 'Basic Backup Job 1D2020-08-16T220047_DF23.vib'
642M -rw-r--r-- 1 root root 642M Aug 17 13:10 'Basic Backup Job 1D2020-08-17T220036_F8AD.vib'
506M -rw-r--r-- 1 root root 506M Aug 18 13:04 'Basic Backup Job 1D2020-08-18T220029_D07B.vib'
205M -rw-r--r-- 1 root root 205M Aug 19 02:30 'Basic Backup Job 1D2020-08-19T112905_CBAF.vib'
491M -rw-r--r-- 1 root root 491M Aug 19 13:03 'Basic Backup Job 1D2020-08-19T220049_DF64.vib'
144K -rw-rw-rw- 1 root root 144K Aug 19 13:03 'Basic Backup Job 1.vbm'

filefragコマンドの出力をそれぞれ比較すると、同じエクステントが共有(shared)となっていることが分かります。

root@ent1-xfs:/backup/Repo1/Basic Backup Job 1# filefrag -v 'Basic Backup Job 1D2020-08-08T220326_7F2A.vbk' | head 
 Filesystem type is: 58465342
 File size of Basic Backup Job 1D2020-08-08T220326_7F2A.vbk is 9853898752 (2405737 blocks of 4096 bytes)
 ext:     logical_offset:        physical_offset: length:   expected: flags:
    0:        0..       0:   28835736..  28835736:      1:
    1:        1..    4360:   43157637..  43161996:   4360:   28835737:
    2:     4361..    4362:   34665583..  34665584:      2:   43161997:
    3:     4363..    4366:   34665588..  34665591:      4:   34665585:
    4:     4367..    4367:   34665577..  34665577:      1:   34665592:
    5:     4368..    4369:   28840114..  28840115:      2:   34665578: shared
    6:     4370..    4404:   35442852..  35442886:     35:   28840116: shared

 root@ent1-xfs:/backup/Repo1/Basic Backup Job 1# filefrag -v 'Basic Backup Job 1D2020-08-15T221028_DA19.vbk' | head 
 Filesystem type is: 58465342
 File size of Basic Backup Job 1D2020-08-15T221028_DA19.vbk is 9874632704 (2410799 blocks of 4096 bytes)
 ext:     logical_offset:        physical_offset: length:   expected: flags:
    0:        0..       0:   28835723..  28835723:      1:
    1:        1..    4360:   34505052..  34509411:   4360:   28835724:
    2:     4361..    4366:   35795913..  35795918:      6:   34509412:
    3:     4367..    4367:   35795911..  35795911:      1:   35795919:
    4:     4368..    4369:   28840114..  28840115:      2:   35795912: shared
    5:     4370..    4404:   35442852..  35442886:     35:   28840116: shared
    6:     4405..    4406:   28840151..  28840152:      2:   35442887: shared 

利用用途としては、週次フルバックアップやGFSバックアップなどのフルバックアップファイルが複数ある環境で効果を発揮します。

同じXFS/ReFSリポジトリ内のフルバックアップデータであれば、重複排除に「似た」効果があるため、重複排除ストレージの代用としても利用ができます。(実際には重複排除とは異なります。)

さらにクラウド内にリポジトリを置く場合、インスタンスストレージのディスク使用容量も削減ができるという効果が期待できます。

注意点としては、アクティブフルのような実際に取ったフルバックファイルでは全く効果がなく、1回以上合成フルを実行した時からとなります。

さらにリストアポイントシミュレーター(コミュニティが作成したもの)でもXFSの設定があります。

https://rps.dewin.me

リストアポイントの6と13がXFS無しの場合 500G → 50Gまで削減できます。

Linuxリポジトリを利用する場合のいくつか注意点があります。

  1. Linuxリポジトリは、マウントサーバ機能が持てないため、別のWindowsサーバがマウントサーバになる必要があります。

Linuxリポジトリでのデフォルトのマウントサーバは、バックアップサーバになります。

特にインスタントVMリカバリや、Secure Restoreなどを行う場合、トラフィックが思いもしない部分を通過することがあります。

Linuxリポジトリを利用する場合、適切なサーバをマウントサーバとして設定することが重要です。

  1. XFSをNFSとしてエクスポートをしてもVeeam Backup & Replication v10では効果を発揮しません。

XFSは、あくまでもLinuxリポジトリとして利用する必要があります。

もし、ネットワークファイルシステムでFast Cloneを使いたい場合は、Windows Server 2019のReFSを3.1.1でエクスポートして利用することを検討してください。

マウントサーバが行う合成フルは、あまり意識する必要はないかと思います。(それでもあまり遠いところに置かないことをお勧めします。) Linuxリポジトリを構築、設定する場合に是非参考いただければと思います。

The post Veeam Backup & Replication v10でサポートされたLinux XFS appeared first on Veeam公式ブログ - 仮想化技術に関する最新情報.

無料で使えるVeeam Explorer for Storage Snapshot

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Veeam Softwareの高橋です。

今回はストレージスナップショットに関してご説明します。

Community Editionのストレージスナップショットリストア

VeeamでのvSphereデータストアストレージインテグレーションは、ソケットライセンスのエンタープライズエディションあるいはVeeam Universal Licenseの環境のみとなっています。

ただ、その要件は、「バックアップ」だけで「リストア」に関してはどのエディションでも使うことができるのです。

今回は、無償で利用できるVeeam Backup & Replication Community Editionで利用してみたいと思います。

Veeam Backup & Replication Community Editionでストレージスナップショットのリストアどのようなケースでリストアができるのでしょうか?

それは、ストレージの管理環境側で作成したストレージスナップショットから利用ができます。

ストレージ側でスナップショットを採取した場合、あくまでもリストアはボリューム単位です。有償版のVeeam Backup & Replicationを利用すると仮想マシン単位でリストアをすることができます。

また、ストレージの機能だけで、スナップショットボリュームを実際にマウントさせる場合、別途NFSやiSCSIの設定を行う必要がありますが、Veeam Backup & Replication(Community Editionでも)は、自動的にストレージの設定、不要になった時に設定の解除を自動的に行ってくれます。

利用方法

では、実際にVeeam Backup & Replicationの無償Community Editionで利用をする方法をご案内します。

利用できるストレージは以下で確認できます。

https://helpcenter.veeam.com/docs/backup/vsphere/storage_integration.html?ver=100

サポートされているファームウェアバージョンは以下で確認することを強くお勧めします。

https://helpcenter.veeam.com/docs/backup/vsphere/system_requirements.html?ver=100#storage

今回は、NetAppを例にして説明します。他のストレージでも利用方法は全く変わりません。

以下の環境を想定しています。事前にバックアップサーバにvCenterの情報を登録しておいてください。

ちなみに、今回の構成では、バックアッププロキシの構成は不問です。ストレージスナップショットは「バックアップ」をしないのでバックアッププロキシは使わないのです。

NetAppの場合に確認しておいたほうがいい項目がいくつかあります。ライセンスとパーミッションです。

必要となるライセンス

https://helpcenter.veeam.com/docs/backup/vsphere/restore_storage_snapshots_hiw_netapp.html?ver=100

Adminユーザではないユーザを利用する場合は以下のパーミッションをもったユーザが必要です。

https://helpcenter.veeam.com/docs/backup/vsphere/netapp_ontap_permissions.html?ver=100

また、バックアップサーバからONCommandのユーザインタフェースにアクセスして、アクセスユーザでOnCommandにログインができることを確認してください。

実際に設定していきたいと思います。

Veeam Backup & ReplicationのCommunity Editionでもストレージを登録できます。

Storage Infrastructureを選択して、ADD STORAGEをクリックします。

今回は、NetAppを選択します。

Data ONTAPをクリックします。

ウィザードが立ち上がります。

Management server DNS name or IP addressにON Commandのアドレスを入力します。

クレデンシャルを登録します。

以下で、プロトコルとボリュームを指定することができます。デフォルトのままでも問題ありませんが、不要なプロトコルやボリュームをスキャンさせないために

プロトコルとボリュームは指定したほうがいいです。

登録が完了するとSVMの下にスナップショットが表示されます。

表示されているスナップショットは、ONTAPが定期的に自動で作成しているスナップショットです。

また、スナップショットの中の仮想マシンが表示されているのがわかります。

つまり、Veeam Backup & Replicationのストレージ連携によって、ボリュームとストレージ内の仮想マシンが認識できています。

さらに仮想マシンは、Crash-consistent状態であることもわかります。

仮想マシンをクリックすると、インスタントVMリカバリやファイルレベルリカバリ、データベースレベルのリカバリができることがわかります。

Community Editionでは、インスタントVMリカバリとファイルレベルリカバリのみが利用できます。

さらに、バックアップデータの部分にもSnapshotに仮想マシン単位で表示されています。

では実際にスナップショットにある仮想マシンをインスタントVMリカバリしてみたいと思います。

ストレージスナップショットのインスタントVMリカバリは以下のようになります。

ストレージスナップショットのインスタントVMリカバリは、ストレージスナップショットを「バックアップ」として扱います。

バックアップデータは改変は絶対に許されない、リードオンリーのデータなので、データストアとしてアクセスさせるために、スナップショットボリュームを一度クローンして、リードライトができる状態にします。そのリードライトができるクローンされたボリュームをデータストアとしてマウントさせることでインスタントVMリカバリが動作します。

以下がクローンされたボリュームの例です。VeeamAUXで始まるボリュームがクローンされたボリュームです。

インスタントVMリカバリの利用が終了したら、クローンされたボリュームは削除されます。注意点は、新しくクローンされたボリュームが作成されるので、ストレージ自体にクローンが作成できる空き容量が必要となる点です。

この動作はインスタントVMリカバリだけではなく、ファイルレベルリストアでも同じような動きをします。

インスタントVMリカバリのウィザードでPointをクリックするとスナップショットをリストアポイントとして指定ができます。

リストアも可能ですが、実はスナップショットも実行可能です。ただし、このスナップショットはあくまでもストレージに直接スナップショットを実行するだけなので、スナップショットのスケジュールもできなければ、スナップショットポイント(リストアポイント)の管理もされないことに注意してください。

さらにリストア、スナップショットの作成だけではなくスナップショットの削除もできます。

最後に

簡単にVeeam Backup & Replication Community Editionでのストレージスナップショット連携をご覧いただきました。

無償のCommunity Editionでも、本番環境に特別な設定をすることなしに既存環境でお使いになることができます。

ストレージ環境の管理インタフェースを学習することなしに、仮想環境のスナップショットやリストアに特化して利用することができ、特にリストアするためにストレージ環境の設定をすることが不要なので大変便利です。

まだVeeamをお使いではない方でも、vSphere環境のデータストアとして、Veeamがサポートをしているストレージをご利用されている方は、ぜひ、Veeam Backup & Replication Community Editionでリストアをしてみてはいかがでしょうか?

ただし、Veeam Backup & Replication Community Editionは、サポートが提供されないことにご注意ください。

Enterprise Plus EditionやVeeam Universal Licenseのラインセンスにアップグレードしていただくとサポートが付属する以外にも以下が利用可能です。

  • ストレージスナップショットのスケジュールとリストアポイントの管理
  • 静止点やデータベースのバックアップ
  • ストレージスナップショットを利用した効率的なバックアップ
  • ストレージレプリケーション(一部のストレージのみ)

など

環境をお持ちの方は、ぜひお試しいただければと思います。

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クラウドサービスであれば専用バックアップツールは必要ない、そう考えていませんか?

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Veeam Softwareの河西です。

今回はクラウドのバックアップ、特にAzureについてご説明している録画版オンラインセミナーについて、内容を少しご紹介させてください。

ご紹介録画版オンラインセミナー:

https://www.veeam.com/jp/videos/azure-data-backup-jp-16472.html?rwty

さて、クラウドサービスであれば、バックアップをあえて取る必要はない、多くの方はそう考えておられるのではないでしょうか。確かに、パブリッククラウドでは、マネージドサービスとしてデータ保護のオプションが用意をされています。Azureであれば、Azure Backupがあるではないか?はい、その通りで、バックアップは「サービス」として提供されています。

しかしながら、振り返って考えるべきポイントはバックアップを取ることだけではないのです。皆様は、クラウド上での「データの復元」に関して、とくに、不慮のデータ削除や長期にわたる保管、ずっと以前に作ったフイルレベルでのデータ復元、あるいは、直近の状況にデータを戻したい、状況に直面されたことはないでしょうか。そうした「時間と粒度」の問題に及ぶと、既存のマネージドサービスだけでは不十分であることがわかります。そこで専用ツールの登場です。

 「ファイルレベルのリストア」もワーカーを使って簡単に実現 (動画再生12:20から)

本オンラインセミナーでは、「Veeam Backup for Azure」のご紹介を、その必要性、実際の使い方をデモ画面と共に、ご紹介をしております。 

  • Azure設定との関連性や設定 
  • 様々な粒度に応じたオプションについて 
  • 必要に応じて起動されるバックアップのメカニズムについて(=ワーカー) 

Azure上での設定内容についても段階を追って丁寧に解説 (動画再生14:35から)

専用ツール、インタフェースで自分が何を設定しているか直感的に把握できます (動画再生17:35から38:00まで)

Web上から、専用のツールを用いることによって、そして何よりも、バックアップとそのデータ復元に特化されたシンプルなインタフェースで、皆様はデータの保護と復元の操作に集中することができます(動画13分以降)。さらに、オンプレミスにある既存の環境との統合や他のクラウドとの連携についてもご覧いただくことができます(38分以降)。よくあるご質問に関してはQ&Aも含まれておりご覧いただけます(45分以降)。ぜひ全編通して拝見いただけますと幸いです。無償版も用意しており、簡単に当動画を拝見いただくことで、操作性や簡単な設定について実感をすることができます、つづきはぜひ動画をご覧ください!

  • ご紹介録画版オンラインセミナー:

https://www.veeam.com/jp/videos/azure-data-backup-jp-16472.html?rwty

  • Veeam Backup for Microsoft Azureご紹介/無償版ご案内ページ:

https://www.veeam.com/jp/backup-azure.html?ad=menu-products

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NEW Veeam Backup for Microsoft Office 365 v5 のMicrosoft Teamsのバックアップと復元機能のご紹介

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Veeamは長年にわたり、No.1 のOffice 365バックアッププロバイダーとしての地位を確立してきました。この地位をさらに強固にするものとして、このたび、Veeam Backup for Microsoft Office 365のバージョン5に、Microsoft Teams専用のバックアップと復元の機能を追加いたしました。バージョン5にはVeeam Explorer for Microsoft Teamsも含まれており、Teamsコンポーネントのきめ細かな検索が可能です。復元機能はTeams専用に作られたもので、高速かつ簡単に実行できます。また、アーキテクチャの強化も行い、大きな拡張も可能な優れたスケーラビリティで大規模なエンタープライズに対応します。RESTful APIも新たにいくつか追加し、管理作業の自動化を支援します。

Microsoft Teamsのバックアップサポート

Microsoft Teamsは、圧倒的市場シェアを誇るリアルタイムのコラボレーションおよびコミュニケーションツールです。半年で50%以上成長し、デイリーアクティブユーザー数は1億1500万人に達しています。1リモートワークが当たり前になった今、連絡のやりとりが、Teamsによってこれまで以上に簡単になりました。Teamsデータには独自の基本的な保持ポリシーがあります。しかし、意図せぬ削除や、データの消失につながるセキュリティの脅威に対して、Microsoftが100%保護してくれるわけではありません。また、コンプライアンスや規制準拠を目的とした長期の保持にも対応していません。

従来のMicrosoft Teamsのバックアップ方法は、SharePoint Online、Exchange、OneDriveにある、Microsoft Teamsの基礎となるデータポイントをバックアップするものでした。Veeam Backup for Microsoft Office 365 v5では、Microsoftの新しいAPIを活用して、Microsoft Teamsの基礎となるメタデータを読み取ります。このメタデータにより、どのチャネルにどのデータポイントが関連付けられているかを把握でき、Microsoft Teamsのシームレスで効率的なバックアップと自動復元が可能となります。

Veeam Explorer for Microsoft Teamsでは、データやコンポーネントをはじめ、Teamsのチャネル、設定、権限、アプリケーション、タブのリストアが可能です。17のフィールドパラメータによるファイルや投稿の検索などが可能な高度な検索機能で、eDiscoveryも手軽に行えます。また、柔軟性にも優れており、わずか数回のクリックで、組織のチャネル全体から1つのファイルやメッセージまでリストアすることができます。

パフォーマンスの向上

バックアップソフトウェアにとってパフォーマンスは常に大きなトピックであり、Veeam Backup for Microsoft Office 365も例外ではありません。バージョン5には大きな変更がいくつか加わり、より迅速な処理が可能となります。また、スケーラビリティも強化されました。このバージョンでは、各サイトからSharePointオブジェクトの処理が並行して行われ、大規模サイトの処理が大幅に高速化されます。

このリリースに関連する機能強化の多くは、プロキシを介して行われています。単一のインストールで従来の5倍のプロキシを扱えるようになり、一元化されたコンソールから大規模な環境をバックアップできるようになりました。以前のバージョンでは、バックアップサーバーと同じドメインまたは信頼できるドメインにプロキシをデプロイする必要がありましたが、このバージョンでは、ワークグループへのプロキシのデプロイがサポートされ、環境をより柔軟にスケールアウトできるようになりました。最後に、パフォーマンス向上につながるよう、ローカルのデータベースとオブジェクト・ストレージ・リポジトリ間のOffice 365データの移動速度が2倍に高速化されました。

RESTful APIについて

RESTful APIは、ワークフローの自動化と簡素化を実現するうえで、あらゆるソフトウェアに欠かせないものです。Microsoft Teamsのエクスプローラーの追加に伴い、Veeamでは、リストアの統合と自動化を可能にするRESTful APIの包括的なスイートも開発いたしました。プロバイダは、月次利用レポートを使用して各組織の請求情報を詳細に得ることができますが、このレポートが、RESTful APIを使用してJSON形式で取得できるようになりました。そのほか、Veeam Backup for Microsoft 365 v5 RESTful APIには、ユーザーライセンスの更新、無効化、追加の機能も含まれています。

まとめ

Veeam Backup for Microsoft Office 365 v5では、チーム全体や特定のチャネル、設定といった、Microsoft Teamsデータに特化したバックアップと復元機能が追加されました。Microsoft Teamsデータの保護のお力になれることを、非常に嬉しく思います。

バージョン5のダウンロードやアップグレードは、こちらからすぐに行えます。


Microsoft Teamsのバックアップについての詳細は、こちらの無償の『Microsoft Teams Backup』ebook(英語版)をご覧ください。


出典:

1 Microsoft Teams usage jumps 50 percent to 115 million daily active users”(Microsoft Teamsの利用率が50%上昇、デイリーアクティブユーザー数が1億1500万人に)、The Verge

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 Veeamサポートが教えるテープ使用に関するベストプラクティス

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バックアップストレージ戦略に関して言えば、最初のバックアップチェーンを短く(7~14ポイント)保ち、汎用ディスクを使用することで、データを最短時間で復元できるようにすることをお勧めします。長期間の保持についてはセカンダリストレージおよびターシャリストレージで対応するようにします。これらのストレージを使用するとTBあたりのストレージコストが大幅に削減されますが、その代償として、リストア時にRTOが長期化します。このシナリオを図に示すと、次のようになります。

Best practices from Veeam support on using tape

また、Veeamが提供する様々な新機能により、テープのサポートではvSphere、Hyper-V、Nutanix AHV、Veeam Agents for Microsoft Windowsand Linux のバックアップをテープに保存できるようになりました。

テープは、バックアップアーカイブで最もよく使用される選択肢の1つです。低コストで信頼性が高く、暗号化型ウイルスやハッカーによる攻撃から保護できるうえに、テープローダー挿入時以外はオフラインの状態が維持されます。

Veeamを使用すると、IT管理者はバックアップと災害復旧の3-2-1ルールに従い、柔軟なオプションを使用してバックアップのコピーを作成し、異なるメディアに保存することができます。このブログでは、堅牢なテープ・アーカイブ・インフラストラクチャを構築する際に役立つアドバイスと考慮すべき事項について取り上げます。

テープライブラリを導入してVeeamで使用する方法

導入プロジェクトを計画して実装する際には、以下の推奨事項に従うようにします。

  1. テープライブラリは、Veeam Backup & Replicationのみで使用するように設定することをお勧めします。テープ記録用のサードパーティ製ソフトウェアと(評価ラボなどで)併用すると、他のソフトウェアによる記録の妨げとなる可能性があります。
  2. ワークフローを効率化するには、バーコード付きのテープを使用します。テープを使用する前にバーコードの整合性を確認し、バーコードリーダーがオンになっていることを確認します。複数のライブラリがある場合は、インフラストラクチャ全体を通してバーコードが一意であることを確認します。
  3. キャパシティを改善するには、最新のLTOを使用します。Veeamでは、Veeam Backup & Replication 9.5 Update 3以降、LTO-8のフォーマットがサポートされます。
  4. データのアーカイブを暗号化する場合は、ハードウェアによる暗号化(LTO-4以降に実装)を検討します。ソフトウェアによる暗号化では、パフォーマンスが低下する可能性があります。
  5. 圧縮されたVeeamバックアップに対して、ハードウェアベースの圧縮を使用しないでください。二重に圧縮してもメリットがないだけでなく、テープに保存されるファイルのサイズが増加する可能性もあります。
  6. 以下がインストールされていることを確認してください。
    • テープライブラリ用の最新のドライバ。オリジナル(OEM)のドライバのみがサポートされることに注意してください。Microsoft Windowsで提供されるドライバは推奨されていません。
    • 最新のチェンジャーおよびコントローラー用ファームウェア。SCSI経由で機能するチェンジャーがサポートされています。

テープへのアーカイブ時に、データ転送タスクの大半を実行するテープサーバーが必要です。テープサーバーについては以下の前提条件を確認してください。

  • 直接的なパススルーはサポートされていないため、物理マシンまたはiSCSI経由で接続されているVMであることが必要です。
  • パフォーマンスが低下する可能性があるため、テープサーバーにWindows 2008 R2マシンを使用することは推奨されていません。より良いパフォーマンスでシームレスな運用を実現するには、Windows Server 2012以降を使用してください。
  • パフォーマンスを向上するには、テープサーバーとリポジトリを直接接続し、テープサーバーの接続でこの特定のリポジトリを指定することをお勧めします。
  • 合成バックアップを作成する予定がある場合、重複排除ストレージの使用は推奨されません。

また、Veeamのテープサポートでは、GFSメディアプールの使用も検討してください。以下の画像に示すように、この機能を使用すると、テープバックアップで長期間の保持を簡単に設定できます。

New GFS Media Pool step

大量のファイル(ジョブ1件につき500,000ファイル以上)に対してファイルからテープへのアーカイブを実行する予定がある場合、このような運用をサポートするために、商用エディションのSQL ServerをVeeam構成データベースに使用することを検討してください。構成データベースにはVeeam Backup & Replicationでバックアップされた全てのファイルに関する情報が保存されるため、SQL Server Expressエディション(データベースのサイズに関して10 GBの上限付き)を使用した場合、パフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。データベースのサイズが10 GBに達すると、Veeamでの全ての動作が停止します。

テープをロードしたりライブラリから取り出したりするには、インポート/エクスポートスロットを使用します。これらの操作を手動で実行する必要がある場合は、まずテープジョブを停止してからテープサーバーを停止し、操作を手動で実行します。次にサーバーを起動し、ライブラリのインベントリを再スキャンするか実行して(アップロードされたテープを認識させるため)、最後にテープジョブを再開するようにします。

  • テープにバーコードが付いている場合は、再スキャンを実行できます。
  • テープにバーコードが付いていない場合は、インベントリを実行する必要があります。

注:テープインフラストラクチャと運用の詳細については、Veeam Backup & Replicationのユーザーガイド(VMware版またはHyper-V版)を参照してください。 

アップグレードを開始する前の考慮事項

Veeamの導入環境をアップグレードする場合は、最初にVeeamバックアップサーバーをアップグレードする必要があります。

その後、Veeam Backup & Replicationコンソールの初回起動後に表示されるUpgrade(アップグレード)ウィザードの自動手順に従って、テープサーバーをアップグレードします。ただし、Veeam Backup & ReplicationのメインメニューでUpgrade(アップグレード)ウィザードを起動すると、手動でのアップグレードをいつでも選択できます。

テープライブラリをアップグレードする場合は、以下を考慮してください。

  1. プロセスを効率化してカタログステップをスキップするには、新しいライブラリを既存のメディアプールに追加し、古いライブラリをオフに切り替えた後にメディアプールから削除します。
  2. 新しいライブラリをVeeamサーバーに接続したら、バーコードが付いた既存のテープを新しいライブラリにロードして、再スキャンを実行する必要があります。その後、古いライブラリをオフライン状態に切り替えるとVeeamサーバーから接続解除されるので、Veeam Backup & Replicationの構成からこのライブラリを削除します。

テープジョブを計画する際の考慮事項

Veeamでテープアーカイブのジョブを構成する前に、以下の点を考慮してください。

  1. アーカイブする必要があるのはどのエンティティか。アーカイブするのはファイルとフォルダか。またはVMのバックアップか。アーカイブする必要があるのはフルバックアップのみか。またはフルバックアップと増分バックアップの両方か。
  2. 予測されるデータサイズはどれくらいか。
  3. どれくらいの頻度でデータをアーカイブする必要があるか。
  4. データにはどのような保持ポリシーが適用されるか。
  5. どれくらいの頻度でテープを交換するか。テープをエクスポートする予定はあるか。
  6. テープで使用可能な容量はどれくらいか。
  7. アーカイブの際にどのテープデバイスを使用するか。

上記の考慮事項を確認したら、リソースを計画する際に、予測されるテープ数の2倍のテープを用意することをお勧めします。

まとめ

このブログ記事では、主にテープインフラストラクチャについて説明しました。テープジョブの設定に関しては、かなり多くの専門知識が求められますが、今回は全ての概念について説明するのではなく、別のアプローチでお伝えすることを選びました。つまり、設定手順のリストを用意して、手順を実行すると得られる結果をわかりやすく説明しています。これらの情報は、そのまま使用することも、個別に設定する際の基礎知識として参考にすることもできます。

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Active Directoryにおけるバックアップと管理のベストプラクティス

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皆さんもご存じの通り、Active Directoryはユーザやコンピュータ等を統合管理するために非常に多くの企業、組織に導入されています。ユーザのアカウント情報も含まれているので、Active Directoryに障害が発生したり、管理データが失われた場合の影響は非常に甚大となります。多くの組織では、そのような事に備えて「マルチドメインコントローラ(マルチDC)」で構成するなど対策を取られていらっしゃいます。また、新しいWindowsでは「ごみ箱機能」も備えており、誤削除してしまったADオブジェクトを復元することができます。ただ、Windowsの機能で提供されている「マルチDC」+「ごみ箱機能」では保護できない障害、管理データ損失パターンがあることを忘れてはいけません。

Veeamが実施したウェビナー「Active Directory:管理とバックアップのベストプラクティス」では、ADの基本知識のご紹介を説明しながら、より高度なデータ保護の内容まで踏み込んでご紹介しております。特に皆さんに確認いただきたいところをピックアップしてご紹介します。

Active Directoryの障害ってワンパターンじゃないですよね?障害パターン別の復元方法のご紹介~ここを見れば復旧に使うべきツールがWindowsツールなのか、Veeamなのかがすぐにわかります! (動画再生 34:33~)

障害パターンによって、Windowsツールで復旧できるのか?Veeamのようなデータ管理ツールを使わないといけないのかをすぐに判断できるようになります。

とはいえ、一番発生が多い障害パターンがあります!多くのお客様が利用されている「マルチDC環境」の障害で多い、一台のDCが破損するケースの復旧方法はこちら! (動画再生 36:18~38:05)

こちら実際にお客様からSIer様からも多く質問いただく内容です。ウェビナー内でご紹介している通り、Veeamを使うと、とても簡単に復旧ができます!

VeeamでADの保護をするにはどうすればよい?~ADバックアップ/復元をする場合のVeeamシステム構成のご紹介 (動画再生 23:03~34:07)

VeeamのAD保護システム構成のご紹介や操作を、わかりやすいデモを交えてご紹介しております。「リカバリの検証」ができることはVeeamならではですね!

リカバリは「いかに簡単」に、さらには「柔軟に」できることが重要ですよね? Veeamは専用ツールで実現できます!~ ADデータ専用復元ツール 「Veeam Explorer for Microsoft Active Directory」のご紹介 (動画再生 16:57~21:04)

Veeam Explorerは対象アプリケーションに合わせて非常に柔軟に復元できるように設計されております。特にAD専用Veeam Explorerについては「Compare with Production」機能が秀逸です!詳しくは本ウェビナーでご確認ください!

こちらで ご紹介したポイントの部分以外も、削除されたADオブジェクトのWindows標準機能での取り扱いの仕方などわかりやすく解説されておりますので、お時間のある人はウェビナーの冒頭から通しでご覧いただくことをおすすめいたします。

↓ウェビナーの視聴はこちら↓

https://www.veeam.com/jp/videos/active-directory-best-practices-jp-16524.html?rwty

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無償で誰でも利用可能なCommunity Editionの簡単セットアップ

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Veeam Softwareの高橋です。

今回は誰でも利用できるCommunity Editionのご案内です。はっきり言って、お得な情報です。

Community Editionとは

Veeamには有償の製品の他に無償の製品があります。たとえば、Veeam Backup & ReplicationやVeeam Backup for Microsoft Office365には、無償で利用できるCommunity Editionがあります。

このCommunity Editionは、有償版製品にライセンスファイルを「適用しない」でインストールするとCommunity Editionとして動作します。つまり、Veeamの製品バイナリに現在では、有償版と無償版の違いはなく、シングルバイナリでライセンスファイルの有無で挙動が変わります。

以下は、v9.5の時代のCommunity Editionの記事ですが、v10aでも同じです。

https://www.veeam.com/blog/jp/backup-replication-community-edition-features-description.html

以前の無償版製品は、VeeamZIPのバックアップしかできなかったのですが、Community Editionは、Veeam Backup & Replication Standard Edition相当の機能で、10インスタンスまで利用ができます。VeeamZIPは引き続き無制限で利用できます。Veeam Backup for Microsoft Office365の場合は10ユーザまで利用できます。Standard Edition相当なので、10インスタンス以内であれば、バックアップジョブを設定できたり、レプリケーションも設定できたりします。

それ以上利用したくなったら、有償製品を手に入れていただき、ライセンスファイルを適用することで、アンインストール、再設計することなくすぐに製品版になります。

何ができるかできないかのエディションの比較は以下にあります。

https://www.veeam.com/jp/products-edition-comparison.html

Community Editionのダウンロード

Veeamの製品版のページあるいはCommunity Editionのページからインストールメディアをダウンロードすることから始まります。

まず、最初にVeeamアカウントを作成する必要があります。Veeamアカウントは無償なので、費用は一切かかりません。また、利用するメールアドレスは、gmailなどのフリーメールアドレスのドメインだと登録できない可能性があります。

インストールメディアのダウンロードは、以下のURLから行います。

https://www.veeam.com/jp/downloads.html

Veeam Backup & Replicationのページからダウンロードをした場合は、評価版のライセンスも入手できます。

Veeam Backup & Replication Community Editionのページからはインストールメディアだけダウンロードができます。

どちらからインストールメディアをダウンロードしてもファイルは一緒です。

環境の構築

バックアップ対象としては、従来からサポートされているVMware vSphereあるいはMicrosoft Hyper-Vの他に

v10で新しくサポートされたファイル共有や、Veeam Agentを利用するWindowsやLinuxの物理サーバも対応しています。

今回はVMware vSphereを例にして説明します。

vSphereで必要となる環境は以下となります。

https://helpcenter.veeam.com/docs/backup/vsphere/platform_support.html?ver=100

vSphereのプラットフォームとしては、5.5から7.0まで対応しています。

必須の環境は、ESXiだけです。vCenterはあれば、vCenterを登録して利用することができます。

ただし、無償のESXiはAPIが使えないので利用することができません。

仮想マシンは、VMware社がサポートしているものであればバックアップすることが可能です。各仮想マシンにはVMware Toolsを入れておくことを強くお勧めします。また、よくアプライアンスの類のバックアップができるかという質問を受けるのですが、バックアップ自体は可能ですが、リストアしてうまく動くかどうかはそのベンダーにお問い合わせすることをお勧めします。アプライアンスだとvCenterアプライアンスのバックアップをしたいという声を聞くのですが、Veeamでバックアップ可能です。

以下の環境で作成してみたいと思います。

vCenterも載せているので、環境によってはADサーバも必要となります。

ESXi自体のCPUやメモリは結構大きいもの、例えば4vCPU 32GBメモリ、1TB程度のデータストアが必要となります。また、VMware WorkstationやVMware FusionなどでESXiをネストした構成でも構いません。ESXのリソースが確保できない場合は、vCenterは不要です。

vCenter Appliance VM

⇒必須ではないのですが、作成しておきます。リソースが足らないなどの場合は不要です。

Windows VM / Linux VM

⇒バックアップ対象のVMです。

Backup Server VM

⇒これがVeeamで必要となる、作成するVMです。1台のVMで作成していますが、複数のコンポーネントの集合体です。これらのコンポーネントは別々のホストで作成することも可能です。

 インストールメディアからインストールをすると上記の構成でインストールされます。

一つ注意ですが、この構成は、本番環境に向けた構成ではないことに注意してください。少なくともBackupレポジトリは、外部の環境やディスクに設置することを強くお勧めします。データ保護の点でも分けることをお勧めしますが、バックアップ対象とバックアップ保存先が同一ディスクになるためパフォーマンスが悪くなります。

バックアップサーバは、 4vCPU 10GBのWindows Server 2019で作成しました。ディスクは、OS領域で50GB、バックアップデータ領域で500GBのディスクを追加しておきます。

バックアップサーバでの設定

まず、バックアップ領域として、500GBのディスクをフォーマットします。ReFS、アロケーションユニットサイズを64Kにしてフォーマットをします。

ホスト名とIPアドレスを設定する場合は、インストール前に設定をしておくことをお勧めします。

Veeam Backup & Replicationのインストール

さあ、インストーラのISOファイルをマウントしてSetup.exeを実行してみましょう。

大きいVeeam Backup & ReplicationアイコンのInstallあるいは、Veeam Backup & ReplicationのInstall リンクをクリックします。インストールが開始されます。インストールは基本的にデフォルトで問題はないので、気を付けるべき部分だけをご紹介します。

ライセンスファイルの指定

ライセンスファイルをお持ちの方はここで指定することができます。お持ちでは無い、Community Editionで使いたい方は、何も指定せずにNextをクリックします。

必要なモジュールのインストール

一部のモジュールのインストールがまだされていないため、赤でXがでています。Installボタンをクリックすると必要なモジュールが自動的にインストールされます。全てがグリーンのPassedとなったのを確認してからNextをクリックしてください。

あとは、Nextで進めていただいて問題ありません。インストールにはしばらくお時間がかかります。

インストールが完了したら、デスクトップにVeeam Backup & Replicationアイコンがあります。クリックすると、バックアップコンソールのログイン画面が表示されます。何も入力を変えずに単にConnectボタンを押してログインをしてください。

これでVeeam Backup & Replication Community Editionのインストールは完了です。

Virtual InfrastructureでvCenterあるいはESXiの情報を登録することでお使いいただけます。

サーバの追加の画面でvCenterあるいは、ESXiのホスト名あるいはIPを入力します。

vCenterを登録した場合は、ぶら下がっているESXiの登録は不要です。必要があるケースを除いて基本的には登録しないでください。

登録が終わるとバックアップジョブやレプリケーションジョブを作ることができるようになります。

バックアップデータはReFSでフォーマットしたドライブのBackupディレクトリが自動的に指定されています。

インストールまでのところで紙面が尽きてしまいました。この続きは次回といきたいところなのですが、同僚が素晴らしい動画を作成しています。操作の詳しい方法は、その動画を見ていただくことで進めることができます。

Veeamことはじめ

Veeam Backup & Replicationの 『いろは』

https://go.veeam.com/abc-start-backup-replication-jp

また、環境の用意が難しい、インストラクターと会話しながら試したいという方のために、ハンズオンセミナーも開催していますので、ぜひご参加いただければと思います。

ぜひ、Veeam Backup & Replicationをお手元にダウンロードをしていただき、Veeamを体感していただければと思います。

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Veeam Backup for AWSの新バージョン、機能を大幅に追加し、ついにリリース!

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このたびVeeamでは、AWS向けの最新のバックアップと復元ソリューションである、Veeam Backup for AWS v3をリリースいたしました。今回のリリースは、ちょうど1年前に最初のリリースが行われて以来最大のものとなります。AWSデータを保護する強力な新機能に加え、特にユーザーから要望の多かった機能にも対応しています。

Veeam Backup for AWSをまだご利用になっていない場合は、AWS Marketplaceからこのソリューションを導入できます。ネイティブのAWSスナップショットを使用して、Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)、Amazon Relational Database(Amazon RDS)、Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)のバックアップや、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)オブジェクトストレージへのバックアップが行えます。Veeam Backup & Replicationを使用して、他のVeeam対応リポジトリにバックアップコピーのジョブを実行することもできます。同様に復元オプションも柔軟かつ高速で、停止のリスクを最小限に抑えます。フルレベルの復元とファイルレベルの復元が可能で、AWS内はもちろん、Veeamに対応しているその他のプラットフォームにも復元できます。

このリリースに含まれる、主な新機能の一部を詳しくご紹介しましょう。

Amazon RDSのバックアップ

AWSアカウントやリージョン間でのスナップショットのレプリケーションなど、Amazon RDSのスナップショットを完全に自動化してスケジュールできるようになりました。データベース全体のリストアは驚くほど高速で、既存の場所で上書きしたり、新規インスタンスとして新しいリージョンやアカウントに保存したりすることができます。これらのサポートは以下のデータベースにも適用されます。

  • Microsoft SQL Server
  • Oracle
  • MariaDB
  • MySQL
  • PostgreSQL

Amazon RDSインスタンスの保護は、ポリシーの新規作成と同じくらい簡単で、お馴染みのウィザードを使用します。[Policies(ポリシー)] > [RDS]の順に選択して[Add(追加)]をクリックすれば完了です。

データベースの保護では、Amazon EC2インスタンスを保護するのと同じ方法で、個々のデータベースを選択するか、タグを使用します。リストアも同じ方法で実行されます。使用するリストアポイントを選択し、リストアウィザードを実行して、データベースをリストアするAWSアカウントとリージョンを指定するだけです。

Amazon VPCのバックアップ

Amazon VPCのバックアップもサポートされました。この機能により、セキュリティグループ、ルートテーブル、サブネットなど、VPC内の全ての設定項目を保護できます。Amazon EC2内で導入が増えていくと、リストアを実行する際にVPC設定を保護できることが重要になります。悪意のある攻撃の標的となり、特定のリージョンの全てのワークロードをリストアしなければならない、というシナリオを想像してみてください。ワークロードをリストアする前に全てのセキュリティグループを手動で再作成するのは、設定の記録が保持されている場合でも、時間のかかる面倒な作業になります。このような設定を全てバックアップしておけば、VPCの再作成も数秒で簡単に完了できます。

Veeam Backup for AWSには、VPC設定の変更を検出する機能が備わっています。[Compare(比較)]ボタンをクリックすると、リストアポイントのウィンドウに、加えられた変更に関する情報が表示されます。リストアポイントを選択して、バックアップと本番環境の属性を比較することができるため、バックアップオペレーターはリストアを実行するかどうかを判断できます。

ロールベースのアクセス制御

ロールベースのアクセス制御(RBAC)を使用して、Web UIやポータルへのアクセスを設定できるようになりました。また、RBACのサポートに伴い、アイデンティティプロバイダーを設定できるSAML2サポートを追加しています。これにより、運用チームはVeeam Backup for AWSポータルの使用を特定のタスクに制限することができます。ポータルへのアクセスを提供するために使用できるロールは次の3つです。

  • ポータル管理者
  • ポータルオペレーター
  • リストアオペレーター

アクセスを制限することで、ユーザーは操作手順内のコンプライアンスを確実に遵守できるようにもなります。これらのアカウントは、Veeam Backup for AWSの設定領域で作成され、ポータルユーザーの下に追加されます。ポータルユーザーは、ローカルのVeeam Backup for AWSアカウントか、アイデンティティ・プロバイダー・アカウントのいずれかを選択するだけで作成できます。

ファイルレベルの復元の機能拡張

Veeam Backup for AWSのリリース当初から実装されているファイルレベルの復元機能では、ファイルを元の場所にリストアできるようになりました。これまでは、オペレーターがポータルへのアクセスに使用していたデスクトップにしかファイルをダウンロードできませんでした。ファイルレベルの復元が機能拡張されたことで、元の場所へのリストアも選択可能になりました。これにより、選択した全てのファイルがAmazon EC2インスタンスと、そのAmazon EC2インスタンス内の元のフォルダに直接リストアされます。

AWS Outpostsサポート

Veeam Backup for AWS v3では、AWS Outpostsサポートも追加されました。オンプレミスのデータセンターでAWS Outpostsを使用しているユーザーは誰でも、Veeam Backup for AWSを使用して、Outpostsで実行されているワークロードを保護しリストアできます。AWS Outpostsサポートにより、このようなハイブリッドのAWS環境を管理する機能が利用できるようになりました。

まとめ

今回のリリースでは、AWSプラットフォームを利用しているお客様が求めていた機能が実装されました。Amazon EC2インスタンスだけでなく、Amazon RDSやAmazon VPCを保護する機能は、AWSネイティブのバックアップと復元サービスを利用するエンタープライズや開発者にとって非常に重要といえます。ハイブリッドクラウド環境やマルチクラウド環境を管理しているVeeamのお客様は、Veeam Backup & Replicationの一部としてこれと同じ機能を使用できるため、保存場所を問わず、データを柔軟に移動したり管理したりすることができます。

この記事では紹介しきれないほど多くの新機能が追加されていますので、是非AWS Marketplaceから最新リリースを導入してお試してください。Veeamなら、最大で10のAWSインスタンスを無料で保護することもできます。


その他の参考資料:

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VeeamZIPとQuick Backup:オンデマンドバックアップ

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Veeam Softwareの高橋です。

今回は、ちょっと変わった便利なバックアップ方式についてご紹介します。

Veeam Backup & Replication v10aを利用してのVeeamZIPとQuick Backupについてです。Veeamをお使いのお客様でもあまり聞いたことがないバックアップ形式かもしれません。

ご参考)Quick Backupのブログは以下です。

https://www.veeam.com/blog/jp/veeam-backup-replication-quick-backup.html

バックアップコンソールのInventoryから実行できます。

Enterprise Managerに付属するvSphere Pluginでも利用ができます。

Enterprise ManagerからはQuick Backupだけが実行できます。

このようにユーザ側から簡単にバックアップが実行できるのがVeeamZIPやQuick Backupですが、一体、VeeamZIPやQuick Backupはどのようなものかを今回はご案内したいと思います。

VeeamZIPについて

Veeam ZIPは、フルバックアップを行うことができます。バックアップジョブで行われるフルバックアップであるアクティブフルと何が違うのでしょうか?

バックアップ自体は、全く同じなのですが、このVeeamZIPは、「ジョブと連携していない」という特徴があります。

バックアップジョブからアクティブフルでフルバックアップができますが、バックアップチェーンにフルバックアップチェーンが作成されてしまい、想定をしないディスクの消費となってしまうことがあります。

このVeeam ZIPは、ジョブと連携しない独立したフルバックアップが作成できます。

実際にVeeamZIPの実行画面をみてみましょう。

バックアップの保存先は、レポジトリ以外に任意のディレクトリに取ることもできます。設定をすれば保持期間を経過すると、自動的にバックアップファイルを消してくれたり、バックアップファイルの暗号化もできます。

VeeamZIPはアクティブフルと同様CBTを利用してバックアップが行われています。

VeeamZIPのバックアップは、通常のバックアップと異なり別の管理項目として Disk (VeeamZIP)で表示されます。

VeeamZIPの注意点としては、バックアップコピーなどのジョブ連携やジョブとして「スケジュールができません」。ジョブとして、フルバックアップを採取するTIPSをご案内します。

定期的なフルバックアップをジョブとして、作る場合は、「逆増分バックアップを1世代作成」します。

以下、リストアポイントシミュレーター(https://rps.dewin.me)の計算結果です。逆増分を1世代だけにしています。

2回目以降は増分でバックアップされます。

これで、定期的にフルバックアップが採取できるようになります。

Quick Backupについて

Quick Backupは、名前からすると高速なバックアップができるのではないかとイメージされるかもしれませんが、違います。

単純にいえば、増分バックアップです。いくつか面白い特徴があります。

ジョブと独立して増分バックアップができます。

増分バックアップなので、どこかにバックアップチェーンが必要です。バックアップチェーンが存在しない場合は使えません。

しかし、このQuick Backupは、ジョブとは紐づいていないので、実際に一番近い(最新)のバックアップジョブでの増分を取得します。

ジョブと独立して、増分バックアップができる、しかし、元となるバックアップジョブが必要であるというバックアップです。

Quick Backupを実行してみると面白いことがわかります。親として利用できるバックアップジョブを探して、Quick Backupが行われます。

親のバックアップジョブは2つのVMをしていますが、Quick Backupを実行したので、リストアポイントがEnt1-Lnx19となっています。

本来のリストアポイントは、Ent1-Win1の8が正しいです。

オンデマンドでQuick Backupができたことがわかります。

では、Quick Backupファイルはいつまで残るのでしょうか?

Quick Backupで使われたバックアップジョブの保存期間、回数が過ぎれば、自動的に削除されます。

Quick Backupは、ジョブではなくて、あくまでも仮想マシンに対して行うため、1つのジョブに複数の仮想マシンを登録した場合に特定の仮想マシンに対してだけバックアップを実行することができます。よって、個別の仮想マシンのバックアップの要件があるが、ジョブではまとめてバックアップをしたいということにも利用できます。1ジョブ1VMでジョブを設定する必要はありません。

Quick Backupのコンセプトは「全ての仮想マシンは、バックアップジョブに登録されていてバックアップされている」という前提で成り立っています。それにより、仮想マシンのオンデマンドのバックアップが可能になります。

オンデマンドにバックアップができるということは、スナップショットの代わりにも利用できます。従来なら仮想マシンのスナップショットをとっていたと思いますが、仮想マシンのスナップショットを長期間保持をすると、そのあとのVMスナップショットの削除処理が大変になります。Quick Backupで静止点を確保しておけばスナップショットを持つ必要がなくなります。

Enterprise ManagerやvSphere PluginからQuick Backupを実行することができるので、ユーザはスナップショットの代わりに実行することができます。リストアはEnterprise Managerのセルフサービスポータルからリストアを行うことによりユーザは自分のもとの環境に戻すことが可能となります。

仮想マシンのスナップショットの長期運用は、vSAN環境を除き、あまりお勧めができる運用ではありません。

なぜならスナップショットはバックアップではないからです。以下のブログを参照していただければと思います。

ブログ:なぜスナップショットだけではバックアップにならないのか

https://www.veeam.com/blog/jp/why-snapshots-alone-are-not-backups.html

また、VMware社でも以下のKBを出しています。

https://kb.vmware.com/s/article/1025279?lang=ja

1 つのスナップショットを 24 時間から 72 時間以上にわたって使用しないでください。

長期間にわたって保持すると、スナップショット ファイルのサイズは継続的に大きくなります。これにより、スナップショットの保存場所が空き容量不足となり、システムのパフォーマンスに影響する場合があります。

Quick Backupが一番役に立つのはサービスプロバイダーかもしれません。一般的にサービスプロバイダーは自身の保護として顧客の環境を全てバックアップしているケースがあります。全ての仮想マシンをバックアップしておけば、サービスプロバイダーで発生し得るハードウェア障害があった場合、そのバックアップでリストアができます。しかし、サービスプロバイダー側のバックアップはユーザに公開されている場合は少ないです。VeeamのQuick Backupを利用すれば、ユーザは好きな時にスナップショットの代用として、バックアップが可能となります。

最後に面白いTipsを

最後に面白いTipsをご紹介しましょう!

VeeamZIPは、VADPでバックアップをして、フルバックアップをオンデマンドでバックアップできますが、フルバックアップをするのには時間がかかります。Quick BackupとExport Backupを合わせることによって、Quick Backupの増分バックアップを行うだけでフルバックアップファイルを取り出すことができます。

以下は、Quick Backup (リストアポイント13)のものからExport backupをした様子です。

Export Backupしたものは、Disk (Imported)にバックアップチェーンと独立して保存されます。

これでVeeamZIPより短時間にオンデマンドでフルバックアップファイルを取り出すことができます。

オンデマンドのフルバックアップである、VeeamZIPとオンデマンドの増分バックアップであるQuick Backupをご紹介しましたが、いかがでしたでしょか?

オンデマンドのバックアップの需要があるユーザの方は是非使ってみてください!

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Veeam Backup & Replication v11: ジャーニーを加速する

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ついにここまで来ました。デジタル変革のジャーニーの加速化を支援する機能の数々が搭載されたVeeam Backup & Replication v11の登場です。Veeam社員一同、このかつてない規模のリリースにこれ以上ないほど興奮しています。Veeam史上、最大のリリースと言って間違いないでしょう。Veeamの主力製品、Veeam Backup & Replicationに加え、今回のリリースには、Veeam ONE v11Veeam Backup for Microsoft Azure v2Veeam Service Provider Console v5、そして新たにリブランドを実施したVeeam Disaster Recovery Orchestrator v4など、様々なアップデートが含まれています。Veeamではリリースに合わせて、役立つ情報をお届けするブログシリーズを展開しており、今後、数日間・数週間にわたって順次投稿していく予定です。また、今回の大規模なリリースの新機能をはじめ、必要な情報を全て見つけられるよう、Webサイト全体で、ユースケースに合わせてデモやビデオを作り直し、各種資料も戦略的に刷新しました。

まずは、Veeam Backup & Replication v11で最も注目すべき5つの機能をご紹介します。

1. 継続的データ保護

Veeamは、VMware環境の目標復旧時点(RPO)を完全に民主化することによって、市場に混乱をもたらします。Veeamの継続的データ保護機能(CDP)は、超低RPOで重要なワークロードに優れた回復性を実現。データ消失を最小限に抑え、最新の状態(ポイントインタイム)に復元します。導入が簡単で、柔軟性も高く、既に多くの組織でご利用いただいている製品に含まれているため価格も手頃なこの機能は、お客様やパートナーの皆様に重宝していただけることでしょう。CDPは、Veeam Backup & Replicationに含まれているだけではなく、Veeam ONEとVeeam Disaster Recovery Orchestratorにも統合されています。

2. 信頼性の高いランサムウェア対策

データを脅かすものはたくさんあります。我々は、ここ1年でランサムウェア攻撃やサイバー脅威、マルウェアのイベントが大きく増加するのを目の当たりにしましたが、この状況は今後も続くと予想されます。Veeamでは、3-2-1ルールの一環として、バックアップデータのコピーを少なくとも1つは、書き換え不能で物理的に隔離された、またはオフラインのコピー上に保有しておくことを長年推奨しており、これまでに、ランサムウェアから保護する機能をいくつかリリースしてきました。V11の最新のランサムウェア対策機能は、新たな方法で皆様のデータを安全に守ります。この機能では、強化Linuxリポジトリを利用して、オンプレミスでもクラウドでも、あらゆる場所にある任意のLinuxシステムに、書き換え不能のコピーを保存することができます。こうすることで、悪意のある暗号化や削除を防ぎ、バックアップを守ります。セキュリティ対策の新たな武器としてご利用いただけます。

3. クラウドにアーカイブ

V11では、長期保持のコストを20分の1以下に削減でき、テープインフラストラクチャも最新のソリューションに置き換えられます。VeeamのScale-out Backup Repositoryのインテリジェントなストレージ層として、パフォーマンス層キャパシティ層に加えてアーカイブ層も追加。ポリシーベースの管理に、AWS S3 GlacierやAzure Blobアーカイブ層コールドストレージが利用できるようになりました。これで、データのライフサイクル管理を自動化できます。

4. インスタントリカバリ

V11では、Veeamを代表する機能の1つ、インスタントリカバリの拡張を行いました。本番対応のインスタントリカバリ機能で、SQLやOracle、NASファイル共有について、極めて低い目標復旧時間(RTO)を達成できるようになります。しかも、操作も驚くほど簡単です。また、今回の最新リリースより、あらゆるバックアップをHyper-V VMとして瞬時にリストアできる機能も搭載されており、リストアの柔軟性が驚くほど向上します。

5. VeeamによるBaaS & DRaaS

Veeamは長年、弊社製品をサービスとして利用できる手段を、様々な形で提供してきました。オフサイトバックアップ、ディザスタリカバリサービス(DRaaS)、オンプレミスのバックアップサービス(BaaS)、Veeamで保護されるインフラストラクチャサービス、その他のサービスなど、市場のニーズに合致するサービスをご用意しています。V11では、Veeam Service Provider Console v5のリリースと共に、BaaSおよびDRaaSを組み込み、皆様に最高クラスのメリットを提供いたします。

150以上の新機能と機能拡張

上記5つの機能については、様々な場面で取り上げられる機会がありますが、V11に追加された機能はこれだけではありません。150以上の新機能や機能拡張の他に、V11には次の製品の重大なアップデートも含まれています。

  • Veeam Backup & Replication v11 – バックアップと復元
    • Veeam Agent for Microsoft Windows v5
    • Veeam Agent for Linux v5
    • 【新登場】Veeam Agent for Mac
    • Veeam Backup for AWSおよびVeeam Backup for Microsoft Azureとの統合によるクラウドネイティブなワークロードの保護
    • OracleやSAPなどのエンタープライズアプリケーションのプラグインの新規追加および更新
  • Veeam ONE v11 – 高度な監視と分析
  • Veeam Backup for Microsoft Azure v2 – クラウドネイティブな保護
  • Veeam Disaster Recovery Orchestrator v4 (旧Veeam Availability Orchestrator)– サイト復元のオーケストレーションとテストの自動化
  • Veeam Service Provider Console v5 – サービスプロバイダー管理

Veeamではどんなリリースもそうですが、メジャーリリースには大きな機能だけでなく、小さな機能も多数追加されています。しかし、小さいからといって、決して大したことのない機能というわけではありません。AWSおよびAzureのクラウドネイティブな統合、NASおよび非構造化データ保護の強化、高優先度のジョブ、キャパシティ層でのGoogle Cloudオブジェクトストレージのサポート、Windowsエージェントのストレージ・スナップショット・サポートといった、素晴らしい機能も新たに搭載されています。使用されているテクノロジーの量は膨大ですが、何よりも素晴らしいのは、「クラウド・データ・マネジメントを支えるバックアップソリューションの、最も信頼されるベンダーであるために」というVeeamのミッションに100%合わせて開発されている、という点です。

ユーザーやパートナーにとってVeeam V11とは?

手短に言うと、一言では言い表せません。シンプルで柔軟性に優れていて、信頼性も高い。Veeamのお客様としては、バックアップ、復元、ストレージスナップショットのオーケストレーション、そしてCDPに最適なソリューションを1つの製品で実現する、4 in 1のソリューションを利用できるようになります。ポータブルなVeeamユニバーサルライセンス(VUL)を使用するので、これらの機能を環境全体で使用するのも簡単です。Veeamのパートナー様としては、Veeam製品を使用したソリューションを提供する、市場で実証されているプロバイダーの機能をより多く使うことができるので、お客様のニーズに対応することができます。

ご紹介したV11の新機能は使い勝手も良く、Veeamの包括的な製品スイート1つで多数の機能を使用できるシンプルな作りとなっているため、どなたでも簡単にご利用いただけます。この広範な機能セットの導入方法は汎用性が驚くほど高く、あらゆる規模の組織に対応します。

  • 大規模な複数のデータセンター
  • AzureおよびAWSにデプロイされているワークロード
  • 大量のエンタープライズアプリケーションおよびストレージシステム
  • リモートで保護されている何千ものリモート・エンドポイント・デバイス
  • 世界各地に分散された運用

上記の一部または全てを、Veeamなら効果的に保護・管理することができます。ワークロードやハイパーバイザー、オペレーションシステムの種類を問わず、クラウドでも仮想でも物理でも、Veeamは対応可能です。

答えはVeeam V11

今回ご紹介した主要な機能は、V11が市場にもたらすものの表面的な部分に過ぎません。非常に強力なセキュリティやランサムウェア対策をお探しの場合も、何よりも優れた柔軟性と性能を持つ災害復旧機能をお探しの場合も、シンプルに投資対効果バツグンのソリューションをお探しの場合も、V11がその答えです。v11の多彩な利点の詳細については是非評価版をダウンロードして、その素晴らしい機能の数々を実際にご確認ください。Fortune 500とGlobal 2000の83%の企業をはじめとした40万社以上のお客様が、Veeamの利点をビジネスに利用している理由がお分かりいただけると思います。

データ消失と

ランサムウェアのリスクを排除して

コストを20分の1に節約する

Veeam V11

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V11:Veeam CDPでTier 1アプリケーションの低RPOを実現

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クリティカルアプリケーションの継続性の確保

全ての企業にとって、アプリケーションと、その延長としてアプリケーションが実行されるプラットフォームおよびシステムが極めて重要になってきたことは周知の事実です。Tier 1ワークロードの継続性を確保すると同時に、データ消失の可能性を最小限に抑えるという要件が、組織にとって優先度の高い課題となっています。アプリケーションが利用できなくなった際の潜在的なブランドへのダメージと、企業にかかるコストは莫大になる可能性があります。

アプリケーションによって重要度が異なり、一様に全てのワークロードを保護する必要はないことも事実です。VMware vSphere仮想マシンで実行されるアプリケーションに関しては、仮想マシンごとに実行されるワークロードを把握することにより、企業はその重要度に応じてワークロードを分類することができます。そこからポリシーを設定し、理想とする目標復旧時点(RPO)と目標復旧時間(RTO)に基づいて、それらの仮想マシンを保護できます。

VMwareのvSphere APIs for I/O(VAIO)の活用

VMware vSphereは、仮想マシンのワークロードをホストするオンプレミスおよびサービスプロバイダー向けの主要プラットフォームであり、VeeamはVeeam Backup & Replicationのリリース当初からこれらのワークロードを保護してきました。従来、これらのバックアップはスナップショットベースで、バックエンドのストレージによっては5~15分のRPOを実現できるきめ細かさのバックアップが可能でした。

1分に満たない、より短いRPOを望む声に応えるべく、VMwareはvSphere APIs for I/Oを開発しました。このAPIでは、ハイパーバイザーのより深い部分にアクセスして、入出力データに直接、発生と同時にインターセプトすることができます。検証済みのこの方法によって、分単位ではなく秒単位でのRPO設定が実現し、ワークロードの保護方法が劇的に変わっています。

V11での継続的データ保護の提供

Veeam Backup & Replication v11のリリース、そしてVMwareとの連携により、継続的データ保護(CDP)を提供することで信頼性、スケーラビリティ、パフォーマンスを確保し、VMware vSphereで実行されるTier 1ワークロードの保護を強化しています。

CDPレプリケーション向けvSphere APIs for I/Oを活用することで、Veeamは重要データの消失に対する新たなレベルの保護を提供すると同時に、仮想マシンワークロードをある時点へほぼ即時にフェイルオーバーできるようにし、秒間隔できめ細かく時間を戻せるようにすることで、事業継続性を確保します。

災害の発生時には、設定したRPOに従って、特定の時点でCDPレプリカのフェイルオーバーを行うことができます。上の画像に見られるようなきめ細かさが、データ消失を最小限に抑え、超低RTOを実現する鍵となっています。仮想マシンがフェイルオーバーされると、フェールバックプロセスに組み込まれている、制御された一連のオプションの下、フェールバックを行うことができます。

エンドツーエンドのポリシーベースのアプローチ

Veeam Backup & Replication v11の一部となったCDPで、ワークロードのバックアップおよびレプリケーションに対するポリシーベースのアプローチが再び注目されています。アプリケーションとワークロードを分類することで、組織は仮想マシンに対して、秒単位から分単位、ポイントインタイム、長期間のアーカイブまでにわたるエンドツーエンドのポリシーを作成できます。

vSphereタグと併用することで、CDPポリシーは設定後、操作する必要が最小限に抑えられます。 vSphereタグを仮想マシンに割り当てると、それらの仮想マシンは既存のCDPポリシーに自動的に追加され、設定されたレプリケーション期間に基づいて保護されます。これにより、管理の手間が減り、新しいワークロードが作成された場合は確実に保護されます。 CDPには、短時間の保持期間という概念があります。この期間内で、バックアップ管理者は目標復旧時点によるデータ消失の許容レベルを、最短2秒から設定することができます。この短時間の保持期間の中で、データは設定されたRPOに基づいてレプリケーションされます。復元は簡単で、この保持期間内のある時点にバーをスライドさせるだけです。


CDPで保護されたワークロードを長期保持する場合、バックアップ管理者は、従来のポイントインタイムにより近い追加のリストアポイントを時間単位で作成することができ、設定した日数分ターゲットサイトに保管されます。これらはアプリケーション認識処理に対しても設定でき、フェイルオーバー先となるクラッシュ整合性ポイントが常に存在します。

シンプルさとスケーラビリティ、パフォーマンス

V11のCDPの主な特徴の1つが、使いやすさと導入の柔軟性です。Veeam CDPでは、ソースおよびターゲットのvSphereクラスターに対して導入され、設定されると、バックアップ管理者は同じ使いやすいコンソールでポリシーを作成し、管理することができます。追加のトレーニングは必要ありません。

新しいまたは既存のvSphereクラスター上でのCDP I/Oフィルタの設定は、Veeam CDPフィルタ管理のチェックボックスオプションで行います。これにより、対応するvSphereクラスター上の全ホストのインストールが制御され、クラスターに持ち込まれたまたはクラスターから持ち出されたホストは、フィルタドライバが適宜設定されます。

スケーラビリティに関しては、Veeam CDPでは小規模から始め、時間と共にCDPの要件が変化するにつれて、拡張することができます。仮想マシンの数や、RPOポリシー、仮想マシンで作成されるデータ量に応じて、 新しいVMware CDPプロキシをこれらの要件に従って導入できます。クラスター全体でホストごとに1つずつ導入する必要はありません。

ハードウェア導入に関して一律的なアプローチがとられる他のソリューションとは異なり、こちらのアプローチでは、必要なリソースが大幅に低減および最適化され、vSphereクラスターに対してTier 1ワークロードのみが保護されるという、的を絞った設定が可能になります。

適正なサイズに調整できるよう、ポリシーウィザードには組み込みのCDPインフラストラクチャ評価ツールがあり、このツールでは、CPU、RAMおよびネットワーク帯域幅レベルでどのリソースが必要かが監視されるほか、ポリシーで設定された仮想マシンの必要な帯域幅が表示されます。

まとめ

重要なビジネスアプリケーションに、より高レベルで、より信頼の置ける保護が必要な時代に突入しました。Veeam Backup & Replication v11のVeeam CDPで実行できるポリシーベースのアプローチにより、定義されたレプリケーション期間全体にわたって設定できる秒単位のRPOでTier 1アプリケーションを保護することができます。そこから、データの消失を最小限に抑えつつ、それらのワークロードを素早く復元し、事業継続性を確保して、評判を落とす可能性を回避できます。

Veeam Backup & Replication v11を今すぐインストールして、この機能やその他多くの機能をご活用ください。

V11で利用できる多くの高度な機能の詳細はこちらでご紹介しています。Veeamがどのようにクラウド・データ・マネジメントをけん引しているかをお確かめください。

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Veeam V11のライセンスについて

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Veeam Backup & Replication v11では多数の機能や機能強化が実装されたほか、保護対象もさらに拡張され、より多くの重要ワークロードを保護できるようになりました。このような数々の利点は、ユーザーの皆様に非常に喜ばれています。強力なランサムウェア対策機能やセキュリティの強化、継続的データ保護(CDP)、クラウドポータビリティの拡張、AWSやMicrosoft Azureのクラウドネイティブなバックアップオプションなど、V11には数多くのメリットがあります。メリットはどれも非常に素晴らしく、弊社の開発チームが、皆様からのご意見に耳を傾け、シンプルで柔軟性と信頼性に優れた継続的なイノベーションをもって、その声に応えているという証となっています。

このブログを読んでいる方の中には、ライセンス関連ではどのような変更があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。2019年、Veeamは抜本的な改革をいくつか行い、ポータブルなVeeamユニバーサルライセンス(VUL)を導入いたしました。それから2年近くかけて、Veeam Backup & ReplicationとVeeam ONEの最新機能の全てを、あらゆるワークロードやあらゆる環境で使用できる推奨ライセンスとしてVULを確立させてきました。この転換期の間もVeeamを支援していただき、誠にありがとうございました。嬉しいことに、VULの評判は非常に良く、ガートナーからも、2020年版バックアップのマジック・クアドラントにおいて高い評価をいただきました。また、これも発表できることを嬉しく思うのですが、V11の大きなニュースとして、たしか、ええっと……何もありません。大きな変更はありません。ライセンスポリシーの変更もなければ、ライセンスファイルの変更もありません。ニュース自体はいくつかあります。でもどれも良いニュースばかりですので、さっそく始めましょう。

ライセンスに関する基本情報

V11の良いニュースは、ほとんどの場合、新しいライセンスファイルを必要としないということです。これまでのメジャーリリースでは新しいライセンスファイルが必ず必要でしたが、V10で新たなライセンスファイルのフォーマットが導入されたことで、ライセンスファイルを新たに取得する必要がなくなりました。そのため、V11のインストールやアップグレードは既存のライセンスファイルで行うことができます。また、以前のバージョンからV11にアップグレードする場合は、セットアッププログラムがライセンスファイルを自動でダウンロードしてくれます。

VULの機能がさらに強化

VULでは引き続き、Veeam Backup & ReplicationとVeeam Availability Suiteの全ての機能をご利用いただけます。また、ポータブルなライセンスオプションで、オンプレミスやパブリッククラウド、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境をまたいだ使用が可能で、以下に示すワークロードを全て保護することができます。

  • サポート対象の全ハイパーバイザー — VMware vSphere、Microsoft Hyper-V、Nutanix AHV
  • サポート対象の全OS — Microsoft Windows、Linux、Mac、Oracle Solaris、IBM AIX
  • クラウドネイティブのワークロード — AWS、Microsoft Azure
  • エンタープライズアプリケーション — SAP HANA、Oracle(AIX向けも含む)
  • NASファイル共有、非構造化データ保護

この他にもV11には、VUL、またはソケットベースのライセンスのEnterprise Plus Editionのいずれかを必要とする機能として、次のような機能が実装されています。

  • VMware vSphere VMの継続的データ保護
  • Amazon S3 GlacierおよびAzure Blob Storageアーカイブ層へのアーカイブ

クラウドネイティブなAWSとAzureの保護

クラウドは、Veeamがもう何年も重点的に力を入れている分野です。低コストで容量に制限のないクラウド・オブジェクト・ストレージにバックアップを移行することをお考えの場合も、極めて長期にわたるバックアップをコールド・ストレージ・オプションにアーカイブすることを検討中の場合も、クラウド計画にDRを確立することを思案している場合も、Veeamならお力になれます。VULライセンスに新たに追加された最新機能には、AWSに格納されているクラウドネイティブなワークロードのバックアップと復元を管理できる機能もあります。これを可能にするのが、Veeam Backup for AWS v3で、さらに、Veeam Backup for Microsoft Azure v2で、Microsoft Azure上のワークロードにも同様の操作が可能になりました。これらの統合によって、AWS EC2インスタンスやRDSなどの保護が可能になります。これらは7月からV10に追加された機能で、最新の機能にはMicrosoft Azure v2の統合も含まれています。つまり、VULで、AWSやAzureのクラウドネイティブなワークロードも保護できるようになったということです。クラウドネイティブなワークロードの保護にご興味をお持ちの場合は、是非お試しください。

NASが倍で安心も倍に

もう1つ、多くのNASユーザーにとって嬉しいお知らせがあります。Veeamでは、2020年にNASのバックアップに対して設定した通常の割引率について見直しを行い、その結果、VULベースのNASのバックアップライセンスに変更を加えることにいたしました。これによって、コストの大幅な節約が可能になります。V11にアップグレードすると、各VULライセンスによって、500GBのNAS非構造化データの保護をすぐに開始できます。これまでの保護対象は250GBでしたので、同じ数のライセンスで2倍のデータを保護することができます。これまでで最も手頃な料金でNASをバックアップできるというわけです。ところで、Veeam Backup & Replication 10aでは、各シェアにおける最初の250GBは無料で保護できるという変更を加えました。これについてはどうなるのでしょうか?この仕様はV11でも継続されますが、この容量も500GBにまで増量されました。つまり、最も重要なファイルを、イメージレベルのバックアップで既に保護されているサーバーから、追加料金なしで別のフォーマットにバックアップすることが可能です。

Veeam CDPを追加料金なしで

最も待ち望まれている機能の1つとして、CDPについては以前から耳にしているのではないでしょうか。災害復旧戦略用に、他のCDPソリューションを見てみたこともおそらくあるでしょう。他のCDPソリューションは驚くほど高額で、バックアップとCDPのどちらか1つだけを選択しなければならない状況に陥るケースがほとんどです。値段が非常に高いので、両方を選択することは現実的ではありません。嬉しいことに、VeeamではCDPが含まれており、追加料金なしで利用することができます。他に購入するものはありません。ライセンスを追加で買う必要もありません。バックアップとCDPのどちらかを選択する必要もありません。Veeamなら、既に40万以上のお客様にご利用いただいている製品で、バックアップとCDPのどちらも実行することができます。VeeamのCDPは、仮想プロキシにも物理プロキシにも対応できるオプション付きで、信頼性の高い非同期レプリケーションが可能。物理的な距離の制限もなく、Tier 1のワークロードのDR戦略に優れた力を発揮します。

DRオーケストレーション

DRのトピックではありますが、Veeam Backup & ReplicationのCDP機能は、Veeam ONEの監視機能や、Veeam Disaster Recovery Orchestratorのサイト復元の自動化機能と戦略のテスト機能にも拡張されました。Veeam DR Orchestratorとは何かと思われるでしょうか。CDPがDRのためにもたらすメリットを反映するために、高い信頼を得ているVeeam Availability Orchestratorについてこのほどリブランドを行い、このv4のリリースより製品名を「Veeam Disaster Recovery Orchestrator」に変更いたしました。今回は名前の変更だけで、機能についてはこれまでと全く変わりません。v4では、CDPレプリカのオーケストレーション機能も提供。これで、保護、監視、そしてオーケストレーションという、一連の包括的なDR機能の完成です。DR Orchestrator v4のライセンスは、DRパックでご利用になれます。DRパックは、10個単位のパックで販売されており、ご利用環境のVULライセンスと同じ数を使用します。

VULはサブスクリプションだけではない

最後に、2020年7月に追加されたある変更点について、もう一度お伝えしたいと思います。これについては、知られていないかもしれませんが、大部分のお客様にとって非常に重要な内容となっています。2019年、柔軟性の高いポータブルなVULライセンスを最初に導入したとき、サブスクリプションという形態しかとっていませんでしたが、その後お客様のご意見を確認したところ、一部のお客様は、予算に関する様々な理由から、永久ライセンスしか利用できないことが分かりました。そこで、改めてお伝えしたいのですが、VULは、サブスクリプションとしても永久ライセンスとしてもご利用いただけます。ご利用環境に最適な方をお選びください。VULの永久ライセンスでは、機能やポータビリティに違いはありません。永続的なCapExモデルの競争力のある価格で、多くのお客様にとって馴染みのある、年単位の継続的な保守およびサポート構造となっています。

まとめ

実に様々な機能が搭載されたV11。ハイブリッド環境やマルチクラウド環境のワークロード全体を、ランサムウェアや障害から、信頼性の高い方法で保護することができます。また、VULは、今だけでなく未来のデジタル変革にも対応できる優れたライセンス体系となっています。クラウドや仮想、物理に対応する、最新かつ最高のデータ保護機能を利用するには、V11にアップグレードしてください。

V11にAzureネイティブのバックアップと復元機能(AWSネイティブの同機能はV10で搭載)が含まれていることは上でも述べましたが、現在、Veeam Backup & Replication、Veeam Availability Suite、Veeam Backup Essentialsのいずれかの製品をご利用いただいているお客様を対象に、AWSまたはAzureのワークロードをネイティブで保護できるVULを25個無償でお使いいただけるキャンペーンを実施しています。さらなる特典として、お好きなクラウドクレジット250ドル分もプレゼントしています。詳細についてはリンク先をご確認ください。キャンペーンに登録して、AWSやAzureワークロードのネイティブな保護を無償で始めましょう。

VULライセンスをまだご利用でない方に、嬉しいお知らせです。自由に使える無償のVULライセンスが既にいくつか支給されているので、お気軽にお試しいただけます。V11の機能を最大限に活用する方法についてご不明な点がございましたら、更新担当までお問い合わせください

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v11:Veeam NASバックアップの性能と復元力を最大限に発揮

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Veeam Backup & Replication v10では、大規模なNAS共有とファイルサーバーの保護機能がリリースされましたが、ここで大きな差別化のポイントとなったのは、ストレージを選ばないアプローチ、そして非構造化データの超高速増分バックアップでした。また、v10のNASバックアップでは、必要なときに必要なものを復元する、高速かつ効率的なNASデータの復元も可能になりました。これらの差別化のポイントについて、詳細はこちらをご覧ください。

Veeam Backup & Replication v11でも引き続きこのNASバックアップのエクスペリエンスに重点を置いていますが、v11では復元機能の拡大が特徴となっています。

変更ファイル追跡のネイティブのストレージインテグレーション

Dell EMC IsilonやNetApp ONTAPといったNASデバイスは、非構造化データ(ドキュメント、プレゼンテーション、グラフィックなどユーザーが毎日作成するデータ)に加え、IoTデバイスが毎秒作成している膨大なデータの保存場所として、もはや標準となっています。この2社のストレージベンダーは、画期的なストレージスナップショットの技術や手法も開発してきました。そこでv11では、スナップショットに適したアプローチをさらに一歩進めて、これらのストレージシステムに統合し、ネイティブのストレージスナップショットをオーケストレーションして、それをバックアップのソースとして使用できるようになりました。

Veeamはこれまで、Universal Storage APIによる強力なストレージインテグレーションを実現しており、ストレージシステムとの直接統合によって、本番環境への影響を抑えてRPOを大幅に向上させることを可能にしています。

ここでの主なメリットは、本番NASボリュームへの影響を排除できることです。具体的に言えば、ファイルプロキシによって、本番NAS共有ではなくストレージスナップショットからデータが読み取られます。また、バックアップの時点でユーザーがファイルを開いていても、そのファイルがスキップされることがなくなるため、ファイルロックの問題の解消にもつながります。

Dell EMC Isilon
変更ファイル追跡

NASバックアップ機能によるVeeam Backup & Replication v10の主な特徴は、前回のバックアップ以降の変更内容を迅速かつ効率的に把握できる点にありました。この機能は「変更ファイル追跡」と呼ばれ、イメージベースバックアップの「変更ブロック追跡」と類似しています。

v11では、Dell EMC Isilonで変更ファイル追跡を有効にするオプションが追加されます。これとストレージスナップショット統合を合わせることでNASバックアップのパフォーマンスが向上します。

NASインスタントリカバリによ

ダウンタイム中のアクセス維持

v10とNASバックアップにより実現した中で特に優れた機能の1つが、ランサムウェア関連のユースケースでした。具体的に言うと、正常なリストアポイント、つまりは攻撃前の段階までロールバックすることでランサムウェアに対抗できるというものです。これは修復プランの最終ステップ向けの優れたオプションではありますが、その修復プランの実施中は、従業員全体がその重要な非構造化データにアクセスできなくなります。NASを分離したか、あるいはデータがランサムウェアに感染して暗号化されているからです。

v11では、サイズに関わらず、最新の正常なリストアポイント、あるいは任意のリストアポイントを、マウントサーバー経由でパブリッシュすることで、ユーザーが少なくともデータにアクセスできるようになります。ただしv11の時点では、この機能はSMB共有に限定され、パブリッシュ時には読み取り専用の状態になります。その修復期間中は全てのITスタッフがサービスの復旧に集中することになるため、ユーザーが重要なファイルにアクセスできるというのは、改善点として大きな一歩と言えます。

修復が完了し、正常であると確認済みの最新のリストアポイントにリストアできたら、ユーザーは各自のファイルやフォルダを更新して作業を継続できるようになります。修復の段階でデータにアクセスできなくなるというダウンタイムは発生しません。  

バージョンベースの保持の完
制御

Veeam NASバックアップをご利用のお客様はおそらく、長期間データを保持するためのオフロードの際にバージョン管理を利用されたことがあるでしょう。v11では、このバージョン管理が拡張され、プライマリバックアップも確認されるようになりました。そのため、共通のバージョン管理手法によって、アクティブなファイルと削除済みファイルのバージョンに任意の上限値を設定できます。

重複排除アプライアンスの
サポート強化

毎度のことですが、本リリースでもエンジンの機能強化や隠れたパフォーマンス改善を行いました。v10ではNASバックアップの保存時のファイル形式として、データをオブジェクト指向で保存するために64Mb Blobが使用されています。v11では、NASデバイスやファイルサーバーを、重複排除アプライアンスなどの多数の異なる場所にバックアップする場合のパフォーマンスを向上させるために、Blobサイズが1GBまで増加しました。この変更によって、Veeamと統合された全ての重複排除ターゲットで、前のバージョンと比べて約4倍の時間短縮が実現しました。また、同じデバイスからのリストアでも、リストアシナリオで1倍を超えるパフォーマンス改善が確認されています。

最後に、v11ではメタエクステントが導入されます。これにより、NASバックアップを重複排除アプライアンスに送信する際のパフォーマンスがさらに改善されます。これはメタデータを特定の場所に保存できる機能です(推奨される保存先はSSD)。この機能とエンジンの機能強化によって、フルバックアップと増分バックアップの両方で2倍を超えるパフォーマンス改善が実現されます。メタエクステントはScale-out Backup Repositoryで設定します。バックアップのパフォーマンスと同様に、リストアの運用でも、実際のデータではなくメタデータを使用することでパフォーマンスが改善されます。

NASデータが全てのビジネスにとって重要であることは誰もが知ることです。Veeamは今後も、NASデータの管理と保護をシンプルかつ信頼性と柔軟性に優れたものにするような新機能を追加することで、変革と絶え間ない努力を続けてまいります。

この機会に是非、30日間無償のVeeam Backup & Replication v11をお試しいただき、新しいNASインスタントリカバリが実現するNASの優れた保護について実際にご確認ください。

v11のリリースにはAzureネイティブのバックアップと復元の機能も搭載されています(AWSネイティブについてはv10で対応)。現在、Veeam Backup & Replication、Veeam Availability Suite、Veeam Backup Essentialsのいずれかの製品をご利用いただいているお客様を対象に、AWSまたはAzureのワークロードをネイティブで保護できるVULを25個無償でお使いいただけるキャンペーンを実施しています。さらなる特典として、お好きなクラウドクレジット250ドル分もプレゼントしています。詳細についてはこちらをご確認ください。リンク先のページでキャンペーンに登録して、AWSやAzureワークロードのネイティブな保護を無償で始めましょう。

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『2021 データプロテクションレポート』を発表

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Veeamは先週、データ保護について史上最大と思われる独立調査レポートを公開いたしました。「史上最大」とは大げさな。そう思われるかもしれませんが、大半のアナリストレポートを見てみると、大体が200~400人の公正な回答者を調査対象としています。通常の調査であれば、300人くらいが妥当でしょう。規模の大きい調査では、600~800人、なかには1,000人もの回答者を対象としているものもあります。Veeamでは、第三者の調査機関に協力を仰ぎ、3,000名ものITの意思決定者を対象にブラインド調査を実施しました。回答者のほとんどが、従業員数が1,000人を超える組織に所属しており、合わせて28の国から参加がありました。回答者は全員が、所属している組織のデータ保護戦略に影響を及ぼしたり、データ保護戦略を決定したりした人物です。

統計の観点から見て、トレンドを理解するのに3,000人もの回答者が必要でしょうか?答えは「ノー」です。しかし、次の場合は違います。

  • 例えば、北米やオーストラリア、ドイツ(およびその他のあらゆる地域)においてデータ保護の導入を促進している理由や課題の違いを理解するために、国や地域で細かく結果を見るのであれば、3,000人は必要です。Veeamチームと弊社パートナーがサービスを提供している地域は28の区分に分かれています。そのため、貴社の地域においてデータ保護を促進している要因について理解することができます。
  • 医療系組織が何に取り組んでいるのか金融機関や公的機関と比較するといったように、業界別で結果を見るのであれば3,000人は必要です。多くの組織や業界が新型コロナウイルスに対応し、それぞれの方法でクラウドを活用しましたが、これは各社のデータ保護戦略に影響を及ぼします。最適な例として、今回の調査には259の医療機関が参加しました。これは、今回のレポートとは別に全く新しい(かつ統計的に信頼できる)『2021 医療機関のデータプロテクションレポート』を作るには十分な数です。

データを細分化する方法はたくさんありますが、そのいずれも、お客様の目標は何か、どれくらいのスピードでその目標を達成したいと思っているのかをVeeamが常に理解できていることを目的としています。このような情報を理解しておくことで、目標達成までの道のりにおいてお客様を支援することができるためです。データ保護ベンダーの世界は、次の4つのカテゴリに分類されると言えるでしょう。

  • 従来のデータセンター中心型ベンダー
  • アプライアンスフォームファクターのピカピカのユニコーン企業
  • 誰にも認識されていない小規模なスタートアップ企業
  • Veeam

ちなみに、今回の調査の規模を理解いただくために説明しますと、今回の調査の回答者数は、一部のユニコーン企業やスタートアップ企業の有料顧客の合計数を上回っています。

何もかもが物理だった在りし日のデータセンターの世界にVMのバックアップを導入して以来ずっとそうだったように、Veeamの目標は、IT市場に混乱を起こし続け、データ保護のイノベーションをリードし続けることです。既に5つのクラウド中心型ソリューション(Office 365、Azureホスト型、AWSホスト型、GCPホスト型、Kubernetes)が市場に投入されていますが、この数は今後も増えていきます。Veeamが市場の行く先の先頭に立ち続ける方法は、市場を理解することです。そして、それには大規模で戦略的な調査が必要なのです。そのような理由もあり、Veeamは3年前、データ保護市場で30年の経験を有する業界アナリスト2名をVeeam Office of the CTOに迎えました。今回の件を含めたいくつかのプロジェクトにおいて、調査パートナーであり元「バックアップに関するガートナー・マジック・クアドラントの父」であるDave Russell@BackupDave)と日常的に仕事ができることは、私にとってこの上なく光栄なことです。

データシートやオンラインセミナーで使用するマーケティング用のグラフを作成するのに、3,000人もの回答者が必要でしょうか。そんなことはありません。しかし、Veeamが調査を行う理由はそれではありません。Veeamは、どのような場所であってもお客様に信頼性の高い保護とデータの復元力を確実に提供できるよう、ITにおけるお客様の目標に注目しているのです。

2021年第1四半期中に、Veeamは、現在の世代と次世代のITプラットフォームに関するデータ保護戦略に対して影響力を持つ様々な役職の方々から、5,500人以上の回答者を得ることになります。また、2021年中に、データ保護の手法を推進している理由について、独立の公正な1万人近くのITプロフェッショナルやITの意思決定者の知見を共有することになります。なぜなら、Veeamが業界をリードしていく上で、皆様のIT戦略こそが、Veeamの戦略を促進している要因だからです。これは、革新的な技術開発の面だけではありません。お客様の目標により適切に対応するために、データ保護とデータ管理がどのように進化していくべきかというソートリーダーシップの面においてもです。

『2021 データプロテクションレポート』をまだ読まれていない方は、是非こちらよりダウンロードしてください。

LinkedInで配信している業界の知見に関するVeeamのライブストリーミングも是非チェックしてください。「#dataprotectionreport」のハッシュタグで検索できます。

また、お困りのことがありましたら、@JBuffにご連絡ください。

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V11:ハードウェアに依存しない書き換え不能なプライマリ・バックアップ・ストレージ

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IT環境におけるランサムウェアや悪意のある挙動は世界的に広がっていますが、その最後の防衛線となるのがバックアップです。

Veeam Backup & Replication v10にて、Object Lock APIを用いてAWSやS3互換のオブジェクトストレージにVeeamバックアップを格納できる機能が導入されました。これによって、バックアップデータのセカンダリコピーを、(一番可能性が高い場所として)オフサイトに書き換え不能な状態で所持することが可能になりました。「書き換え不能」とは、編集できないということで、インサイダーによる悪意ある活動からも保護することができます。

Veeam Backup & Replication v11のリリースまで話を進めましょう。このバージョンでは、ハードウェアに依存しない方法で、Linuxを用いて主となる場所にデータを保存できるようになりました。可能にしたのは、新機能の強化Linuxリポジトリです。

書き換え不能なストレージバックアップのメリット

イミュータビリティ(書き換え不能性)とは、ストレージにあるデータの削除は編集を防ぐ機能と定義されています。

データはあらゆる企業にとって重要です。バックアップデータの書き換え不能なコピーを利用することで、何も触られていない状態のソースデータのコピーを保持することができます。しかも、このコピーはいつでも復元可能で、どのようなエラーが発生しても影響を受けることはありません。 Veeam Backup & Replication v11では、保持期間の短いバックアップをローカルでオンサイトに格納することができます。これにより、高速復元と、イミュータビリティによる保護を実現できます。さらに、これらのバックアップをオフサイトの書き換え不能なオブジェクト・ストレージ・サービスに階層化できるようになりました。これによって、予期しない悪意ある活動や意図せぬ削除に対して保護を強化することができます。

書き換え不能なバックアップストレージは、次のような場合に役立ちます。

  • 本番データが破損している、または危険にさらされている
  • 本番データベースの意図せぬ削除
  • インサイダーによる悪意ある活動、管理者によるバックアップジョブの保持の変更やリストアポイントの削除

強化Linuxリポジトリとは?

強化Linuxリポジトリはプライマリバックアップを書き換え不能にできる機能です。仕組みとしては、ストレージアプライアンスを一緒にパッケージ化する、というものではなく、汎用のコンピューティングとストレージを、この機能の提供元であるサポートされているLinux x64ディストリビューションと使用することで、ローカルの書き換え不能なバックアップストレージを実現する機能を提供するというものです。

データの削除や編集を一時的に禁止することで、マルウェア活動や上記のエラーシナリオを原因とする消失からデータを保護します。

以下の動画では、Veeamの最高技術責任者・Danny Allanが、Veeam Backup & Replication v11の強化Linuxリポジトリ機能について、その価値を簡単に説明しています。是非ご覧ください。

イミュータビリティをサポートするバックアッププロバイダーで見るべきポイント

設定がシンプル

たとえ内部がどんなに複雑でも、シンプルさを追求し実現する。Veeamで行うあらゆる取り組みは全てこの理念に基づいています。Veeamの強化リポジトリも例外ではありません。

要件を以下に示します。

  • 物理サーバーと直接接続型ストレージまたはSAN接続型ストレージ。仮想マシンとして稼働しますが、稼働している場所とストレージの提供元の関係を考慮します。
  • Linuxディストリビューション(64ビットエディションのLinuxは、32ビットのプログラムを実行できる必要があります)
  • LinuxディストリビューションがXFSファイルシステム(ブロッククローン技術)に対応していること(推奨)
  • Linuxディストリビューションがchattrコマンドに対応していること
  • Veeam Backup & Replication v11以降
  • 使用するVeeamバックアップの種類は、定期的な合成バックアップ設定をした増分バックアップかアクティブフルバックアップのいずれかであること。
  • Veeamバックアップコピーのジョブについて、GFSポイントが設定されていること。

上記の要件からわかるように、特定のハードウェアやアプライアンスに関する要件はありません。強化リポジトリは、リポジトリの種類を追加するのと同じ方法で、Veeam Backup & Replicationの管理サーバーに追加されます。非常にシンプルなウィザードを用いた方法で、チェックボックスを1つオンにするだけでこの機能を有効にすることができます。

また、可能であればXFSを使用することも推奨します。これによって、高速クローンの使用が可能になります。「高速クローン」とは、迅速なファイルコピーの作成や、合成バックアップの作成・変換の迅速化、ディスク容量の削減、ストレージデバイスへの全体的な影響の軽減に役立つVeeamのテクノロジーです。

バックアップの削除や編集を防ぐストレージソリューション

背後にある目的や、プライマリバックアップでこれを行っている理由についてお分かりいただけたかと思います。ここまでご紹介したのは仕組みのほんの一部です。Linuxサーバーそのものでは、ユーザーが何かを設定する必要はありません。皆さんの代わりにVeeamが行います。

既定では、リポジトリの標準バックアップを書き換え不能な状態で維持する期間は、7日に設定されています。アクティブなバックアップチェーンを保護するために、この7日という期間をジョブ設定に反映することが非常に重要です。

ランサムウェアや外部からの悪意ある活動は、24時間365日の脅威としてよく知られています。ここで1つ歴史から学びましょう。何世紀にもわたって外部からの脅威に対抗していた偉大な都市・トロイでさえも、内部からの攻撃によってあっさりと陥落してしまいました。書き換え不能フラグを立てると、バックアップの君主たる管理者自身も、バックアップファイルを削除することはできません。

一度きりのログイン情報

データへと繋がる鍵を保護しましょう。この新機能の大部分が、バックアップデータのセキュリティと保護に重点を置いていることは疑う余地もありません。アクセス制御に重点を置くことで、Veeamは可能性のある攻撃の道筋をさらに削減しています。その方法は、Veeamサービスを導入する際に最初に使用されている、あるいは使用されていた昇格されたユーザーアカウントをVeeamやバックアップ管理者が無制限に利用できないようにするというものです。導入時に使用する一度きりのログイン情報は、Veeam Backup & Replicationで保存されません。

一度きりのログイン情報は強化リポジトリを使用する際に推奨されますが、永続的なログイン情報を使用しても構いません。永続的なログイン情報を使用した場合、Veeamサービスの権限は設定手順の一環として減らされます。

一度きりのログイン情報で強化リポジトリを実装する場合、バックアップフォルダへのアクセスは正しいユーザー権限で定義される必要があります。

どうやって始めればよいか?そんな声が聞こえます。

基本的に、書き換え不能なプライマリ・バックアップ・ストレージに対するハードウェア非依存型のこの手法を活用するのに必要なのは、Veeam対応の既存のLinuxディストリビューションと十分なストレージ容量です。既存のLinuxリポジトリを既に使用している既存のお客様の場合、管理対象のサーバー設定を更新してオーナーと権限を変更すれば、既存のリポジトリの切り替えも簡単にでき、v11の新機能を利用することもできます。XFSとブロッククローン技術が合わさったこのパワフルなソリューションによって、ストレージ効率に優れた方法で、書き換え不能なプライマリ・オンサイト・バックアップをランサムウェアから保護された状態で保存することができます。

是非、30日間無償のVeeam Backup & Replication v11をお試しいただき、新しい強化Linuxリポジトリによる信頼性の高いランサムウェア対策機能を実際にご体験ください。

セキュリティ対応のオンラインおよびオフラインのバックアップについて詳しくは、こちらをご覧ください。

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【新登場】Google Cloudのバックアップと復元機能がついにリリース!

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Veeamチームにとって嬉しい日が訪れました。Veeam Backup for Google Cloud Platformがついにリリースされたのです。このソリューションは、主要なハイパースケール・パブリッククラウド・プロバイダ向けのクラウドネイティブなバックアップをサポートし、市場で最も費用対効果が高く、かつ安全な方法でGoogle Cloud Platform(GCP)の仮想マシン(VM)をネイティブに保護します。データに問題が発生しても、Veeamならクラウドデータのあらゆる消失シナリオから数分で簡単に回復することができます。

簡単に言うと、Veeam Backup for Google Cloud Platformは、Googleネイティブのスナップショットを自動化することでプロジェクトやリージョン全体のVMを安全に保護し、極めて低いRPOとRTOを実現します。さらに、バックアップをGoogleオブジェクトストレージに保存することでデータ保護を強化して(スナップショットだけでは不十分なため)、長期間の保持にかかるコストを削減します。

Veeam Backup for Google Cloud Platformは、次のような機能を備えています。

クラウドネイティブなバックアップ

  • ネイティブのスナップショットを自動化し、極めて低いRPOとRTOを実現
  • ポリシーベースの保護で使いやすく、拡張性も高い
  • シンプルなWebベースの管理UI
  • GCP Marketplaceからすぐに導入可能

高い投資対効果

  • 業界初のバックアップコスト見積もり機能でコスト管理を最大限に強化
  • スナップショットの保持と比較した場合、オブジェクトストレージへのバックアップではコストを大幅に削減
  • ポータブルなVeeamユニバーサルライセンス(VUL)を含む、無償またはBYOLの選択などの柔軟なライセンス体系

安全

  • 複数のプロジェクトや、プロジェクト間のバックアップとリカバリをサポート
  • バックアップ管理者用のマルチファクター認証

また、Veeamの広範なプラットフォームとポータブルなバックアップ形式により、サポートされている全てのプラットフォームでバックアップや復元、移行を行うための無制限のデータポータビリティを実現できます。クラウドプラットフォームの1つがダウンした場合でも、別の場所から復元できるため心配はありません。また、使用しているクラウドプラットフォームを変更した場合には、ワークロードを必要な場所に移行するだけで構いません。Veeam製品ではプラットフォームのロックインはなく、規範的なアプローチも必要としません。業界をリードするバックアップと復元機能は、保護すべき環境に合わせて構築されているため、1バイトたりとも失うことはありません。

では、Veeam Backup for Google Cloud Platformを詳しく見ていきましょう。

Veeam Backup for Google Cloud Platformは、GCP Marketplaceから特定のプロジェクトに導入できます。導入と構成が完了すると、保護されているリソースを示すダッシュボードが表示されます。

ポリシーベースのバックアップ保護

VMは全て、ポリシーによって保護されています。そのため、保護されているVMをより細かく制御することが可能です。例えば、ゴールド、シルバー、ブロンズのポリシーを作成して、SLAが異なる様々なワークロードを保護することができます。

ポリシーでは、次のオプションを設定できます。

  • プロジェクト
  • 地域(保護する複数の地域を選択)
  • 保護(全てのリソース、または仮想マシンやラベルのサブセットを選択)
  • 除外するリソース
  • スナップショット設定
  • バックアップ設定
  • スケジューリング
  • コスト見積もり
  • 通知設定

バックアップコストの見積もり

Veeam Backup for Google Cloud Platformには、業界初のバックアップコストの見積もりツールが組み込まれており、ポリシーの実行にかかるコストについて詳細な情報を表示できます。コストの見積もりには次の情報が含まれます。

  • バックアップコスト
  • スナップショットコスト
  • トラフィックコスト
  • トランザクションコスト
  • 合計コスト

コスト見積もりツールは、使用者がバックアップポリシーの影響を把握できるようにするための重要な機能です。例えば、ワークロードが実行されているリージョンの外部でリポジトリが構成されている場合、トラフィックコストの内訳が重要になります。

ワーカーノード

Google Cloudのバックアップに伴うトラフィックコストを削減するために、ワークロードが配置されているリージョンまたはアベイラビリティゾーン(AZ)にワーカーが導入されます。ワーカーは、データの転送(バックアップや復元)が必要な場合や、全体またはファイルレベルのリストアが実行されている場合にのみ、真のダイナミックな方法で導入されます。タスクが完了すると、ワーカーはシャットダウンされ終了します。このような機能によって、バックアップやリストアのトランザクションに関連するコストを削減できます。

また、ワーカーはバックアップデータをGoogleオブジェクトストレージにオフロードする役割も担っています。

リストアモード

Veeam Backup for Google Cloud Platformは、ワークロードのリストアにおいて5つの機能を提供します。

  1. 元の場所にリストア(元のVMを削除する)
  2. 元の場所にリストア(リストアされるVMに新しい名前を付ける)
  3. 新しい場所にリストア(新しいVMを作成する)
  4. ディスクのリストア(完全なVMの代わりに個々のディスクをリストアする)
  5. ファイルレベルの復元

元の場所にリストア

このオプションは、リストアされるVMで元のVMを置き換えます。その結果、既存のVMは上書きされ、古いバージョンに置き換えられます。VMに存在するデータは全て置き換えられます。このオプションでは、VMの全ての設定が保持され、設定は一切変更されません。

新しい場所にリストア

新しい場所へのリストア、または異なる設定でのリストアを選択すると、リストアの完了時にVMを再構成するためのいくつかのオプションを使用できます。

  • リージョンとゾーン
  • 暗号化オプション
  • VMの設定
  • ネットワークの設定
    • VPCネットワーク
    • サブネット
    • 静的IPアドレス

ファイルレベルの復元

Veeam Backup for Google Cloud Platformでは、ファイルレベルできめ細かいリストアを実行できます。これにより、リージョンにVM全体をリストアすることなく、個々のファイルをリストアできるため、結果的にリストアにかかる時間とコストを節約できます。

ファイルレベルのリストアは、Webサービスを通じて行えます。Veeam Backup for Google Cloud Platformでファイルレベルの復元を要求すると、固有のURLが与えられます。そのURLに移動するとゲストOSの構造が表示されますので、必要なデータを探し、ローカルコンピューターに直接ダウンロードして復元します。

Veeam Backup & Replicationとの統合

既にVeeam Backup & Replicationをご利用のお客様の場合、クラウドのワークロードをVMware vSphereやNutanix AHVなどのオンプレミス環境にリストアする機能も使用できます。Cloud StorageバケットをVeeam Backup & Replicationの外部リポジトリに追加するだけで、あらゆるプラットフォームにワークロードを復元できます。

Veeam Backup & ReplicationとVeeam Backup for Google Cloud Platformの機能が1つになることで、マルチクラウドの世界で必要とされるきめ細かいデータ管理が可能になります。

まとめ

新たにリリースされたVeeam Backup for Google Cloud Platformには、Google Cloudのバックアップやエンタープライズクラスのクラウド・データ・マネジメント・ソリューションを求めるお客様のユースケースを拡大する、優れた新機能が備わっています。Veeam Backup for Google Cloud Platformは設定が簡単で信頼性が高く、お客様が日々使用しているVeeam製品に応じて、既存のインフラストラクチャと統合できる柔軟性を提供します。

また、Veeam製品を実際に体験していただけるよう、VM 10台分の無償バックアップを提供いたします。時間や機能、リストアの制限はありません。簡単に使用できますので、是非この機会にお試しください。

Veeam Backup for Google Cloud PlatformとVM 10台分の無償バックアップの詳細につ
いてはこちら
をご確認ください。

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