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ガートナー社、新しい2016年のデータセンター・バックアップ/リカバリ・ソフトウェアに関するマジック・クアドラントにおいて、Veeamを「リーダー」として選出

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このニュースを受け、世界中の当社のチームに祝福を送りたいと思います。

世界中の企業に情報技術の識見を提供する主要な研究・助言会社であるガートナー社は、新しい2016年のデータセンター・バックアップ/リカバリ・ソフトウェアに関するマジック・クアドラントにおいて、Veeamが「リーダー」であると評価しました。Veeamはこれまで、Availability for the Always-On Enterpriseを世界中のおよそ200,000のお客様に提供することに焦点を絞ってきました。今回の評価では、この姿勢が成功に繋がったことが強調されました。

ガートナー社、新しい2016年のデータセンター・バックアップ/リカバリ・ソフトウェアに関するマジック・クアドラントにおいて、Veeamを「リーダー」として選出
ガートナー社では「リーダー」を、特定の部門において「もっとも包括的でスケーラブルな製品ポートフォリオを備えている」企業と定義しています。Veeamは3年連続で業界の「ビジョナリ」企業の評価を受けていましたが、今回初めてガートナー社はVeeamを「リーダー」のポジションとして選出しました。Veeamは2016年に、「リーダー」として初めて選出された唯一の企業でした。当社のチームは、製品とサービスの革新を繰り返し、絶え間なく努力してきました。私たちは、今回のような評価がこの努力をまさに証明するものであると信じています。

今年ガートナー社は、2016年のデータセンター・バックアップ/リカバリ・ソフトウェアに関するマジック・クアドラントの焦点を、9つの技術ベンダーからなる限定されたグループに絞りました。これらの企業は、バックアップ/リカバリ・ソフトウェアの分野で一貫して強力な存在感を世界で示しており、データセンターの人材によって管理されるデータセンターのワークロードを保護するように設計された、中規模から大規模の企業向けのオンプレミスのバックアップ/リカバリ・ソフトウェアに重点を置いた製品を提供しています。

今が、Veeamにとってまさに重要な時期であることは言うまでもありません。現在私たちは、200,000番目のお客様のセキュリティの確保を達成しつつあり、記念すべき10周年を迎えつつあります。、そのような時期に業界でこのすばらしい評価を受けたことを、社内で、そして当社のすべてのお客様、取引先、パートナーおよびアライアンスと一緒に祝います。Veeamは、これからも開拓者であり革新者であることを証明し続けます。Veeamは、比類のない信頼性があると評価されています。。“It Just Works!”これは、新しいお客様が毎月3,500を超えており、当社の最新の顧客満足度調査によると、Veeamのお客様の83%が以前のソリューションよりもVeeamに大きな信頼を得ているということから容易に理解できます。私たちは、安易にこの責任を負うようなことはいたしません。Veeamのチームメンバー全員がそれぞれ、お客様の高い期待に応えるだけではなく、それ以上のことを日々やり遂げようとしています。私たちは歩みを止めません。決して歩みを止めることはありません。

 

ガートナー社は、リサーチ出版物に記載されたいかなるベンダー、製品、またはサービスを推奨するものでありません。また、技術の利用者に対して、最高の評価やその他の指名を得たベンダーのみを選択するように助言するものでもありません。ガートナー社のリサーチ出版物は、ガートナー社のリサーチ部門の見解を示したものであり、事実の記述として解釈すべきものではありません。ガートナー社は、明示的または暗黙的を問わず、商品性や特定目的に対する適合性を含め、このリサーチに関して一切の保証を負いかねます。

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バックアップとストレージ・スナップショット:Always-On Enterpriseを実現する機能連携

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データ・センターが重要な役割を果たす今日において、データを保護するために、従来のシンプルなバックアップから大きく発展してきました。ITビジネスにおける新たな目標はアベイラビリティです。企業は、データ、アプリケーション、システム、または地理的な障害から、ITビジネスをゼロまたは最小限のダウンタイムで復旧させる必要があり、これはこれまでのバックアップ・ソリューションとは大きく異なります。

しかし、ITの意思決定者の84%が、アベイラビリティのギャップが存在し、その結果、データ・センターは俊敏なAlways-On Enterpriseを求めるユーザーの声に応えられていないと回答しています。詳しくは『Veeam Availability Report』を参照してください。

最新のストレージ、仮想化、クラウドでは、バックアップ、レプリケーション、そして復元のすべてが連携して機能します。これにより、新たなレベルの柔軟性がITマネージャーにもたらされます。こうした環境ではストレージ・スナップショットの採用が拡大しており、規模の大小を問わず、企業のデータ保護において重要な役割を果たしています。可用性は、次の2つの具体的な目標によって明確に定義することができます。

  • 目標復旧時間(RTO):復旧のために許された時間
  • 目標復旧ポイント(RPO):復元によってビジネスが戻る時点(ポイント)

すべてのアプリケーションとデータに対する目標復旧時間と目標復旧ポイント(RTPO)が15分未満のIT運用において、バックアップとストレージ・スナップショットのテクノロジーがどのように連携するかについて見てみましょう。この組み合わせによって俊敏性と柔軟性が生まれ、VeeamのAvailability for the Always-On Enterpriseが実現します。

バックアップ

バックアップとは、アプリケーションとオペレーティング・システムについて一貫性のある状態を、安全のため異なる場所にデータをコピーするプロセスです。バックアップでは、オリジナルが壊れたり失われたりした場合に使用するため、ファイルやアプリケーション、ファイル・システム、その他のリソースについて、追加のコピーを作成したり、複数のバージョンを保管したりします。

Veeamでは3-2-1ルールに従って、重要なデータとアプリケーションを保護することを推奨しています。このルールは、データのコピーを少なくとも3つ作成し、それらを2種類の異なるメディアに保存し、そのうち1つをプライマリ・データセンターの外部に保管するというものです。バックアップを適切に運用することで、効率的なパフォーマンスと保管スペース利用を実現しつつ、数か月および数年の長期にわたってバックアップを保持できます。

ストレージ・スナップショット

スナップショットは、データおよびシステムを保護する一般的な方法です。バックアップと比較して、作成に必要なデータ・トラフィックと負荷を最小限に抑えることができます。コンピュータ・システムでは、ストレージ・スナップショットは、ある特定の時点におけるシステムの状態のことを指します。写真は、ある瞬間を記録するものですが、ストレージ・スナップショットも同様に、ある時点における、データのイメージレベルのビューです。

ストレージ・スナップショットは、デフォルトでは作成時にスペースを消費しません。追跡、およびポインタに基づいた変更の保存の両方に使用される、ある時点を記録したデータの情報を保持するメタデータのコピーに過ぎません。ストレージ・スナップショットはすぐに作成され、追跡と変更の保存が秒単位で行われます。そのため、分単位のRPOになるよう多くのストレージ・スナップショットを作成することが通常です。

ストレージ・スナップショットとバックアップとの違いの1つが、ストレージ・スナップショットは元のデータと同じ場所に保存されることです。そのため、ストレージ・スナップショットは元のデータの信頼性に完全に依存します。これは、元のデータに障害や損傷が生じた場合、ストレージ・スナップショットは失われるか、またはアクセス不能になることを意味します。元のデータが失われた場合、リストアする方法はありません。さらに、スナップショット自体には、損傷をチェックする手段もリストアする機能も備わっていません。

ストレージ・スナップショットとバックアップ:強力な組み合わせ

ストレージ・スナップショットはバックアップ・ウィンドウを大幅に短縮します。スナップショットの時点にシステムを簡単に戻せるため、システムのアップデートを頻繁に行う場合に特に有効です。

ただし、ストレージ・スナップショットだけではアベイラビリティのギャップを埋める、完全な答えにはなりません。たとえセカンダリ・ストレージ・システムにストレージ・スナップショットをレプリケートしても、データが破損している場合やストレージ・システムにエラーが発生している場合の問題は回避できません。さらに、管理者によるプライマリ・ストレージ上のスナップショット削除に対する安全策はなく、プライマリ・ストレージ上のスナップショット削除によって次のレプリケーションの間にセカンダリ・ストレージ上でスナップショットが削除されてしまう可能性があります。そして、作成可能および保存可能なストレージ・スナップショットの数は、ほとんどのシナリオで制限があります。

次は、ストレージ・スナップショットとバックアップがそれぞれの長所を活かして、どう補完し合っているかについて示した表です。

  バックアップ スナップショット
RPOの短縮
RTOの短縮
一貫性のあるバックアップ ✓*
損傷/エラー・チェック
即時に作成
本番環境への影響なし
高効率なストレージ使用
外部メディアへのオフサイト・コピー  ✓
データ・ソースに依存しない
長期間の保持
人為的なミスの排除  ✓

*アプリケーション統合を含む

ベストなITアプローチは、ストレージ・スナップショットとバックアップを共に使用し、数時間や数日単位、ときには週単位になってしまうRPOとRTOを分単位にすることです。

Veeamおよびストレージ・スナップショット

Veeam Availability Suite v9は、以下のベンダー製品とのストレージ・スナップショット連携により、仮想化および最新ストレージへの投資対効果を高めます。

上記の統合により、アプリケーションの一貫性を保持したスナップショットを指定のスケジュールで作成できるよう、スナップショット作成前にOSとアプリケーションを一貫性のとれた状態にします。これらはVeeam Backup from Storage Snapshotsにより、本番環境へのパフォーマンス面の影響を抑えたり、Veeam Explorer for Storage SnapshotsまたはInstant VM Recoveryなどのツールとともにスナップショット自体から直接リストアしたりすることができます。Veeam On-Demand Sandbox for Storage Snapshotsによる、スナップショットを使用したVirtual Lab環境の作成も可能です。

ストレージ・スナップショットは、RPOを短縮し本稼働システムへの影響を抑えたデータ保護の実装を可能にすることで、Veeam Backup & Replicationなどのソリューションによるこれまでのデータ保護を大きく補完することができます。ストレージ・スナップショットには上記で取り上げた利点がありますが、ストレージ・スナップショットだけではなく、外部にデータを保管する必要があることを忘れてはいけません。

こうしたバックアップはディサスタ・リカバリーに備えた長期間保持のために使用することができ、プライマリ・データが削除されたり、使用不能になったりした場合にも対処できます。バックアップは、3-2-1ルールの要件を満たすために、クラウドやセカンダリ・データセンターに送信する効率的なソースにもなります。

Veeamの3-2-1

Veeamの3-2-1ルールは、データのコピーを少なくとも3つ保持し、それらを2種類の媒体に保存し、1つのコピーはオフサイトに保管するというものです。

最新のストレージと仮想化をバックアップとレプリケーションに組み合わせることで、組織の規模を問わずIT担当者が夜間寝ずに対応していた初歩的なバックアップ機能をはるかに上回る可用性が実現します。これらの技術をまとめて活用することで、今日のデータ・センターにおける、常に変化するビジネス要件への対応につながります。

スナップショットとバックアップを使用することで、ITチームによる、ビジネスを強化するサービスの提供と保護がどのように変わるでしょうか。

関連情報

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Veeam Agent for Linuxのベータ版が公開されました!

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Veeamの社員はみな仮想化を好み、データセンターは最高レベルの可用性が保証されるように仮想化すべきだと心から信じています。しかし、実際にはすべてのワークロードが仮想化されているわけではありません。また、パブリック・クラウド環境では、たとえ仮想化されたとしても稼働中のハイパーバイザ経由で接続できないものがあります。

これが、Veeam Endpoint Backup FREEが2015年の初回リリース以来、目覚ましい成功を収めている理由の1つです。しかし、これは1つの例にすぎません。特に、パブリック・クラウドでは、仮想マシン(VM)の多くがLinuxを実行していることを考えるとなおさらです。

パブリック・クラウド・プロバイダの制限を受けずにそれらを保護するにはどうすればよいでしょうか。Linuxユーザーにご満足いただくために、VeeamはVeeamON 2015でVeeam Agent for Linuxを発表しました。以来、ベータ版の公開時期をいち早く知ろうと大勢の方にご登録いただいております。それから数か月後、ここにベータ版の公開をお知らせできることを嬉しく思います。ご登録後、ベータ版の入手方法がお手元に届きます。

概要

ベータ版入手までの間、きっとVeeam Agent for Linuxについてもっと知りたいと興味をお持ちのことでしょう。

Veeam Agent for Linuxは、Linux向けのシンプルで無償のバックアップ・エージェントです。このソフトウェアは、DebianベースおよびRedHatベースのディストリビューションで使用できます。実際には、ソフトウェアはRPMとDEB両方のパッケージとして配布されます。ディストリビューションの既定のカーネルを使用する場合、バージョン2.6.32以降のLinuxカーネルすべてがサポートされます。これは古いインストールでも保護されることを意味します。また、32ビットと64ビット両方のカーネルがサポートされています。

Veeam Agent for Linuxは、OS上からイメージベースのバックアップを実行できるソリューションで、ファイルレベルとボリュームレベルの両方に対応します。また、動的にロード可能なカーネル・モジュールであるVeeam独自のCBT(変更ブロックの追跡)ドライバにより真の増分バックアップが可能です。素晴らしいのは、このモジュールがソース・コードとして配布されるという点です。

これはなぜでしょう。Linuxには多数の異なるカーネル・バージョンがあるため、それぞれのカーネル・バージョン向けに異なるバイナリ・バージョンのモジュールを作成してコンパイルすることは、これまで不可能でした。結果として、サポートされないカーネルが発生し、お手元の1台または複数のLinuxサーバーを保護することができませんでした。これに代わり、私たちは標準的なLinuxのアプローチを採用しました。モジュールはソース・コードで配布されるため、Veeam Agent for Linuxをインストールするローカル・システムで使用される、カーネル向けのモジュールをコンパイルできます。ご心配はいりません。インストーラ(VeeamSnap)が必要な依存性を検証後、足りないものをリストして修正し、インストール中にモジュールを自動的にコンパイルしてインストールします。ご自身では何もコンパイルする必要はありません。

注:ご使用中のLinuxディストリビューションによっては、動的カーネル・モジュール・サポート(DKMS)パッケージがお手元のシステムで使用できる場合もあれば、外部ソースからインストールしなければならない場合もあります。たとえば、CentOSでは、追加のEPELリポジトリ経由でインストールできます。

Veeam Agent for Linuxのベータ版が公開されました!

最初のコンポーネントをインストールしてしまえば、あとはメインのVeeam Agent for Linuxソフトウェアをインストールするだけです。

Veeam Agent for Linuxのベータ版が公開されました!

ここに表示されているとおり、Veeam Agent for Linuxではマシンにサービスがインストールされます。このサービスは、veeamコマンドを使用して、クライアントから制御およびプログラミングできます。使用可能なコマンドラインのオプションを表示させるには、veeamコマンドに--helpを追加します。

この時点で、特に使用法を知らなくても、お客様はソフトウェアのテストを開始でき、グラフィカル・インタフェースを始めるのがどんなに簡単かを実感いただけます。

Veeam Agent for Linuxのベータ版が公開されました!

まとめ

ここでお伝えしたのは、Veeam Agent for Linuxでできることのほんの一部にすぎません。ご心配はいりません。次回の記事では、コンソールUIを使用してバックアップとリストアを実行する方法を、そしてそれ以外の情報もたっぷりとお伝えします。

詳しくは、バージョン1.0に先立ちこちらからベータ版にサインアップ後、テストにご参加ください。ベータ版は先着順で入手できますので、なるべく早くご登録を!

最後になりますが、私たちがこのベータ版プログラムを始めた理由は、みなさんからのフィードバックをお聞きしたいからです。コメント、ご提案、アイデア…何でも結構です。フィードバックをいただくために、私たちのフォーラム内にVeeam Agent for Linux専用のセクションを新たにオープンしました。まだフォーラムのメンバーでない場合は、こちらからご登録下さい。みなさんからのフィードバックをお待ちしております!

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Veeam、新しくリリースするVeeam Availability Suite 9.5でMicrosoft 2016データセンター技術との「完全な」統合を発表

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あらゆる形態と規模の組織が仮想化を進めており、プライベート・クラウド上で最も多く稼動するアプリケーションおよびインフラストラクチャ・サービスの多くがWindows Serverオペレーティング・システムに依存しています。多くの顧客にとって、このシステムの新規リリースに適宜対応することは極めて重要であり、Veeamは常に、新しくリリースされるバージョンへいち早く対応してきました。たとえば、Veeam Endpoint Backup は、Windows 10を完全にサポートする最初のバックアップ製品でした。

Veeamはこの方針を維持し、本日、最新の Veeam Availability Suite 9.5 がMicrosoft 2016データセンター技術への高度なサポートを提供する最初の製品となることをお知らせします。Veeam Availability Suite 9.5は、新しいWindows Server 2016技術、Microsoft Hyper-V 2016、およびMicrosoftエンタープライズ・アプリケーションの2016リリースと緊密に統合します。新しい製品にいち早く対応することがVeeamの目標であり、多くのお客様とパートナー様が、ご自身の環境を最新バージョンに更新することのご要望にお応えします。

この最新の統合について、さらに詳細にご説明します。

Windows Server 2016

Windows Server 2016は、Microsoftが提供する多くの拡張機能により、Windows Server OS史上最も期待されているリリースの1つとなっています。Veeam Availability Suite 9.5では、ユーザーはVeeam Backup & Replicationコンポーネントをインストールし、サポート対象のハイパーバイザ上で稼働するゲストVMを保護できます。Hyper-V 2016の場合、PowerShell Directを利用することで、ネットワーク接続を必要とせずに、アプリケーション認識処理およびゲスト・ファイル・システムのインデックスにHyper-VホストからゲストVMへの直接接続が可能になります。これは、最も要求されるVMwareバックアップ機能の一つで、Hyper-Vでは以前は利用できませんでした。

Microsoft Hyper-V 2016

Microsoft Hyper-V 2016にも、多数の重要な更新が含まれます。詳細については、私が執筆した 無料のeBook をご確認ください。

Veeam Availability Suite v9.5が、Hyper-Vの最新の拡張機能の多くを利用するために必要な、新しいHyper-Vバックアップ・フレームワークおよびVMハードウェア・バージョンの7.1(TP5時点)をサポートすることは言うまでもありません。

Hyper-V Resilient Change Tracking(RCT)

Windows Server 2016以前のMicrosoft Hyper-Vでは、増分バックアップおよびリストアを高速化できるネイティブの変更ブロックの追跡(CBT)がまったく提供されていませんでした。これらのデータブロックの変更追跡を可能とするために、 Veeamは独自のフィルタ・ドライバを利用しました。これは、Hyper-Vホストの親パーティションにインストールされていたものです。Hyper-V 2016では、MicrosoftはResilient Change Tracking(RCT)と呼ばれる機能を通じてネイティブのCBTを導入しています。これにより、CBTフィルタ・ドライバは過去のものとなり、何よりも、サードパーティ製のSMB3ストレージで稼動するVMのサポートが可能になります。

Nano Serverおよび記憶域スペースダイレクトによるMicrosoft Hyper-V

Nano Serverは、Windows Server 2016における最新の展開オプションの一つです。Nano Serverについての詳細は、同僚のMike Resselerの執筆による 無料のeBookをご確認ください。Nano Serverには、Hyper-Vホストという主な使用事例の他に、いくつかの使用例があります。Veeam Availability Suite 9.5は、Nano Server上のVMを完全にサポートします。また、バージョン9.5は、 記憶域スペースダイレクトをサポートします。これは、Microsoftが推奨するHyper-V 2016アーキテクチャであり、データセンター・フットプリントのサイズの削減とセキュリティ全般の向上を目指しています。

9.5は、記憶域スペースダイレクトならびにNano Server上で稼働するゲストVMのバックアップおよびレプリケーションを完全にサポートします

9.5は、記憶域スペースダイレクトならびにNano Server上で稼働するゲストVMのバックアップおよびレプリケーションを完全にサポートします。

Microsoftエンタープライズ・アプリケーションのバージョン2016へのアップデート

Microsoftは、Microsoft Active Directory、Exchange、SharePointおよびSQL Serverのバージョン2016へのアップデートで、多数の新機能を追加しています。Veeam Backup & Replication 9.5は、アプリケーション認識処理エンジンおよびVeeam Explorersファミリによるこれらのアプリケーションの新バージョンに完全に対応し、アプリケーションの整合性を維持したバックアップと個々のアプリケーション・アイテムの高速リカバリがいつでも利用できることで、ユーザーにより一層の安心を提供します。

まとめ

Veeam Availability Suite 9.5は、Windows Server 2016、Microsoft Hyper-V 2016、およびMicrosoft 2016エンタープライズ・アプリケーションのすべての新機能に「完全に」対応する最初の製品になります。上記で説明したすべての機能はベータ版の一部として入手できます。Windows Server 2016 TP5をご評価中のお客様で、Veeamのv9.5の評価をご希望の場合は、Veeamの販売担当者にご連絡の上、ベータ版が入手可能かどうかご確認ください。

最新のMicrosoftプラットフォームへの対応は、お客様やパートナーが利用可能なVeeam Backup & Replication 9.5の多数の機能の1つに過ぎません。Veeam Availability Suite 9.5で提供される優れた新機能のすべてをいち早く知っていただくためにも、ぜひご登録をお願いします。

そして、VeeamとMicrosoftの技術を貴社のデータセンターでどのように活用するか、また、Microsoft 2016のデータセンター技術を貴社でどのように利用しようとお考えかをぜひお聞かせください。

参考資料

VeeamがMicrosoft Partner of the Year Awardsの2部門でファイナリストに!

2016年6月初旬、 Microsoftは Partner of the Year Awards for 2016を発表し、Veeamは2つの部門で最終選考企業に選ばれました。Application Development(アプリケーション開発)部門とMicrosoft Azure Certified ISV Solution(Microsoft Azure認定ISVソリューション)部門です。

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これは事実です:VeeamとVMwareには相乗効果があります

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アプリケーションとデータを24時間365日利用可能な状態にしておくことは簡単なタスクではありません。企業のダウンタイムの年間平均コストは、最大で1,600万ドルになると推測され、このコストは増加し続けます。デジタル変革の時代に踏み込むほどに、CIOにとっては操作の簡素化、アベイラビリティの実現に向けた組織のSLAの達成と凌駕、そして仮想インフラストラクチャ機能とデータ保護製品機能の間の整合性の向上がさらに重要になってきました。

当社は、VMwareのESXi展開とVeeam Availabilityソリューションの間の共存関係はさまざまな効果が期待できると考えています。Veeamは、VMwareユーザーでもある当社のお客様が経験する影響やメリットへの理解を深めて、それらを証明したいと考え、85%がVMwareユーザーでもある当社製品のお客様を対象とした独自調査を、IDCを通じて実施しました。

IDCの調査から、VMwareと一緒にVeeamを導入したお客様は、VMwareのみを導入したお客様よりも高い満足度とSLAを実現していたことが明らかになりました。このデータからは、Veeam製品と同時にVMware製品を利用した場合の実際の復元時間は、Veeam製品を利用せずにVMware製品のみを使用した場合よりも2倍向上したことが分かりました。Veeam製品を使用した場合のRPOは、VMware製品のみを使用した復元時間よりも10倍も向上します。RTOとRPOの両方において、Veeamの顧客はSLA要件を達成するだけでなく、それを超えることができます。結論:VeeamとVMwareには明らかに相乗効果があることが実証されました。

また、この調査からは、Veeamを使用しているお客様は業界の平均よりも高い比率で仮想化技術を採用しており、Veeamを将来の仮想化の導入を後押しする技術を提供する企業と見なしていることが分かりました。現在、x86環境におけるさまざまな処理やデータのおよそ70%が仮想化されています。ただし、Veeam製品のお客様の場合、この割合は実際はもっと高くなります。データでは、Veeam製品のお客様の78%が75%以上仮想化されています(顧客の46.5%は90%以上仮想化)。さらに、ほぼ4分の3(73%)のお客様が、Veeamを将来の仮想化を牽引する企業と見なしています。

Veeam製品のお客様の80%近くは、自身の環境内での従来より利用していたバックアップ製品の使用をやめるまたは減らそうと計画しています。当社では、従来型のバックアップではもはや不十分と認識しており、当社のお客様も同意見だということが分かりました。

IDCの調査では、北米、ヨーロッパ、およびその他の地域のVeeamの顧客による全体で1,244の回答が使用されました。完全なレポートをダウンロードするには、次を参照してください。IDC Research:Veeamが仮想インフラストラクチャの採用とサービス・レベル・アグリーメントの達成を促進

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暗号化を行うトロイの木馬、ランサムウェアなど:保護と可用性を今すぐ入手

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暗号化を行うさまざまな形態のトロイの木馬に関する報道が急増しています。こうした脅威は、感染したシステムから金銭を奪うことを目的とし、別名、身代金を意味するランサムウェアとして知られています。

現在、企業を攻撃するためにLocky、TeslaCrypt、CryptoLockerなどのトロイの木馬型マルウェアが使用されています。多くの場合に、このセキュリティ侵害の入り口となっているのが、Webブラウザとそのプラグインにあるセキュリティのループホールか、または不注意で開いてしまった電子メールの添付ファイルです。ランサムウェアがいったん企業に入り込むと、凄まじい速さで広まり、貴重なデータが暗号化されてしまうことがあります。FBIは、CryptoLockerやその他のトロイの木馬によって引き起こされるデータ消失に対する効果的な保護を実現するため、ランサムウェアに対する堅牢なバックアップおよび復元戦略を導入することを企業に推奨しています。

ITセキュリティのプロフェッショナルが保護を重視すべきもう1つの領域は、ネットワーク共有です。Bleeping Computerによると、ランサムウェアは、ネットワーク共有へのアクセスにも使用されています。

環境内でのワークロードとデータの重要性を考えると、3-2-1ルールの「1」の部分が引き続き重要な役割を果たしています。このルールに従うと、企業データのコピーを3つ保持、2つの異なるメディアにデータを保存し、1つのコピーはオフサイトに保管する必要があります。

Veeamが推奨するバックアップ・アーキテクチャでは、プライマリ・バックアップ・ストレージが高速なバックアップとリストアに使用され、その後、その時点のバックアップからコピー・ジョブを使用してセカンダリ・バックアップ・ストレージにコピーされます。

Backup Copy Job

データをエクスポートするオプション

1.ディスクへのバックアップ・コピー・ジョブ

上述のとおり、1つ目のオプションは、バックアップ・コピー・ジョブを使用してデータをある場所から別の場所に転送することです。ここで、ファイルは単にコピーされるだけでなく、バックアップ内の個々のリストア・ポイントがディスクの第2の宛先で読み取りおよび書き込みが行われます。プライマリ・バックアップが暗号化された、または破損した場合、Veeamはデータを解釈できなくなるため、バックアップ・コピー・ジョブも失敗します。

このようなシナリオでは、2つ目のバックアップ・リポジトリが残りのIT環境から分離されていることを願うほかありません。あるいは、Linuxベースのバックアップ・リポジトリを使用してWindowsのトロイの木馬から保護する手段もあります。

2.リムーバブル・ハード・ディスク

もう1つのオプションは、セカンダリ・リポジトリとしてリムーバブル・ストレージ・デバイスを使用することです。これは通常、USBディスクなどの取り外し可能なハード・ドライブによって行われます。Veeamのメディア・ローテーションのオプションを用いれば(ユーザー・ガイドを参照)、古いメディアが再度挿入されたときに検出し、以前のバックアップ・ファイルが削除され、新しいバックアップ・チェーンが開始することが自動的に保証されます。

Veeam Storage Compatibility Settings

ここで注意すべき重要なポイントは、リムーバブル・メディア(従来のUSBハード・ディスクなど)は定期的に取り外し、システムに恒久的に接続しないようにする必要があることです。

3.テープ

かつて「非難」されたテープのオプションは、暗号化を行うトロイの木馬に関して、ITで再び活用すべきオプションとして人気が高まりつつあります。これは、テープではデータに直接アクセスできないことにより、ランサムウェアから保護することができるためです。ローテーションが可能なメディアと同じように、最適な保護を実現するため、テープは安全な場所にエクスポートする必要があります。

4.ストレージ・スナップショットとレプリケートされたVM

組織はストレージ・スナップショットとレプリケートされたVMによって、さらなる可用性と3-2-1ルールを実装する方法を手に入れることができます。これらのオプションは、データの「半」オフラインのインスタンスであり、マルウェアの伝播に対して高い復元力を備えています。次に説明するVeeam Cloud Connect技術はまさにそうしたものです。

5.Veeam Cloud Connect

最も効果的なソリューションは、Veeam Cloud Connectのような完全な外部保管です。ここでは、バックアップは同じバックアップ・コピー・ジョブから取得され、Veeam Cloud Connectを介して自動的にサービス・プロバイダーに送信されます。

Veeam Cloud Connect

Veeam Cloud Connectサービスは、Veeam Cloud & Service Providerプログラムを通じて、サービス・プロバイダーおよびITリセラーから提供されます。サービス内容の詳細については、お近くのパートナーにお問い合わせください。

お住まいの地域でVeeam Cloud Connectサービスを提供するパートナーおよびサービス・プロバイダーを確認するには、Veeam Cloud & Service Providerの検索ディレクトリを参照してください。

Veeam Cloud Connect

バックアップ・リポジトリの保護

バックアップ・リポジトリも、ランサムウェアによる暗号化攻撃からできる限り保護する必要があります。

バックアップ・リポジトリ・サーバーへのアクセス権限は、Veeamのサービス・アカウントのみがリポジトリ・サーバーとファイル・システムにアクセスできるように制限する必要があります。

NASシステムの場合、バックアップ・リポジトリの権限を付与するのは、Veeamのサービス・アカウントのみにしなければなりません。

セキュリティ上の理由から、ドメイン管理者を使用してローカルのデスクトップで作業することは明らかに推奨されていません。これによって、ランサムウェアがネットワーク上ですばやく広がってしまうためです。

多くの管理者はデフォルトで、Windowsのインストールが完了するとすぐに、Windowsファイアウォールを無効化します。この組み込みのメカニズムによって、Windowsのセキュリティ・ループホールを介したネットワークの攻撃から保護することができます。少し時間をかけ、Windowsファイアウォールにおける送受信要件を決めることがベスト・プラクティスと考えられています。この文書には、使用されるポートの一覧が記載されています。

リアルタイム検索が有効化されたウイルス・スキャンも、すべてのWindowsシステムにインストールする必要があります。新しいサーバーのインストール後、ユーザーはアンチウイルス・ソフトウェアをインストールし忘れることがしばしばあります。しかし、ウイルス・スキャンはシステムの深い部分にアクセスするため、Veeamサービスはブロックされる可能性があります。このナレッジ・ベースの記事には、定義すべき例外に関する情報が記載されています。

まとめ

ここに示したヒントは、バックアップを感染から安全に保護し、ランサムウェア攻撃やデータ消失に対する保護を大幅に強化するうえで役立つものとなっています。ローカルとリモートのVeeamバックアップ・リポジトリが保護されていることを常に確認してください。最後に、データに直接アクセスすることができないよう、バックアップを定期的にエクスポートすることも検討してください。これらのシンプルな手順に従うだけで、ご使用の環境をCryptoLockerなどのマルウェア感染から保護することができます。

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Hyper-Vスナップショットについて知っておくべき12のこと

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スナップショット技術は、仮想化の主な機能の1つです。仮想化の専門家なのか、仮想化の知識を習得中なのかに関係なく、Hyper-Vスナップショットはユーザー側で作成する必要があります。ここでは、Hyper-Vスナップショットについて知っておくべき12のことを説明します。

Hyper-Vスナップショットは、もはやスナップショットではありません

実際のところ、今後はHyper-Vスナップショットを"スナップショット"と呼ぶのは正しくありません。Windows Server 2008、Windows 2008 R2、Windows Server 2012などの古いシステムではこの用語はまだ正しいですが、Windows Server 2012 R2では技術が改良されており、"Hyper-Vチェックポイント"に名前が変更されています。この名前変更が行われたのは、Hyper-VスナップショットとVSS(NTFS)スナップショットの混同を避けるため、および一貫性を保つためです。例えば、Microsoft System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)では、以前はスナップショットではなくチェックポイントと呼ばれていました。

名前変更によって多少混乱が生じるかも知れませんが、この名前変更は公式なものなので、これに従うほうが簡単でしょう。Windows Server 2012 R2以降を使用していることを前提とし、今後はこの技術を公式にHyper-Vチェックポイントと呼ぶことにします。

Hyper-Vチェックポイントとは?

物理的には、Hyper-Vチェックポイントは差分の仮想ハード・ディスクであり、特定の名前に拡張子avhd(x)が付いたファイルと、GUID名をファイル名に使用するxml構成ファイルが作成されます。また、チェックポイントの作成にVMを起動すると、仮想マシン(VM)のメモリ内容が含まれたファイル(.bin)と、VMデバイスの状態情報が含まれたファイル(.vsv)も作成されます。チェックポイントが作成されると、差分(.avhd(x))ディスクには、VMの元のディスクに対する一時的な変更が保存され、元のディスクは読み取り専用になります。

論理的には、Hyper-Vチェックポイントを、特定の時点における一貫した状態のVMと考えるとよいでしょう。つまり、この状態をしばらく保持し、現在のVMに何かあった場合、チェックポイント取得時に戻すことができます。バックアップのように思えますが、チェックポイントはバックアップではありません。

チェックポイントはバックアップではない

チェックポイントをバックアップであると考えるのは、かなり無理があります。データ消失を防ぐ手段や、バックアップの代替にはなりません。チェックポイントは、その性質上、本番データストアにVMハード・ディスクと共に保存されます。つまり、このデータストアが依然としてシステムの単一障害点となります。データストアに問題が発生すると、VMが使用できなくなります。それでも納得できない場合は、バックアップとチェックポイントに関する以下の内容をご確認ください。

  • チェックポイントでは、チェックポイントを保持している間、ホスト全体の処理能力が低下する可能性があります
  • VMの仮想ディスクが破損すると、チェックポイントは失われます
  • バックアップの場合、別の場所のバックアップ・ストレージを使用します
  • バックアップでは、重複排除とデータ圧縮を利用することで、使用するストレージ領域が少なくて済みます
  • バックアップの場合、バックアップ完了後はVMのパフォーマンスに影響しません
  • 複数のバックアップをクローンVMとしてリストアし、元のVMに対して並行して実行できます

上記の点を考えると、チェックポイントがデータ保護ソフトウェアに代わる有効な選択肢ではないことが分かるでしょう。それでは、実際にチェックポイントが必要となる理由は何でしょうか。

Hyper-Vチェックポイントを使用する場合

簡単に言うと、チェックポイントは開発環境やテスト環境で使用されますが、本番環境では使用されません。そういうことです。チェックポイントを本番VMで使用することはあらゆる推奨事項に反しており、特にMicrosoft SQL ServerやMicrosoft Exchange Serverなどの時間が重要となるサービスを提供する本番VMの場合に当てはまります。パフォーマンスやストレージ領域の可用性がビジネス・プロセスに重要である場合、チェックポイントは適切な選択肢ではありません。

Hyper-Vチェックポイントは、テストを短時間で実行して結果を数分内に確認したい場合に適しています。安定したVM状態を維持し、テストがスムーズに実行されたかどうかや、テストによって環境に損傷が生じたかどうかを確認したら、VMを元の安定した状態に戻すことができます。

短時間で実行するテストの例として、新しいOSパッチの動作や、バックエンド・チームが企業サイト用に開発したコードなどが挙げられます。

チェックポイント・ツリー

チェックポイントの操作に進む前に、チェックポイントがどのように編成されるかについて説明します。これはチェックポイント・ツリーと呼ばれています。このツリーでは、後続のチェックポイントはすべて、以前のチェックポイントからのみ開始されます。そのため、このチェックポイントのハード・ディスクに保存される実際の差分データは、チェックポイントの実際の状態と前回作成時の状態との差分になります。

通常、このチェックポイント・ツリーに保存されるチェックポイントの上限数は50です。ただし、Windows Server 2012 R2のVirtual Machine Managerを使用すると、この上限数を64に拡張できます。チェックポイントを以前の状態に戻したり、2つの状態間を移動させたりすると、ツリーが逸脱することに注意してください。

Hyper-V checkpoint tree

図1:Hyper-Vチェックポイント・ツリー

チェックポイント・ツリーが大きくなるにつれて、ディスクI/Oのオーバーヘッドが生じて、VMとストレージ・サブシステムのパフォーマンスが低下する可能性が高くなります。また、このツリーが大きくなるにつれて、ストレージ使用量も大きくなります。例えば、ツリー内に複数のチェックポイントが含まれたVMでテストを行った際、数日間でストレージ使用量がほぼ2倍になりました。

Hyper-Vチェックポイントの作成方法

Hyper-Vマネージャーを開いて、VMまたは選択した一連のVMを右クリックし、[チェックポイント]をクリックします。簡単でしょう。管理にPowerShellコマンドレットを使用する方法については、後ほど説明します。

作成したHyper-Vチェックポイントで、適用、エクスポート、名前の変更、削除の各操作を実行できます。これらの操作を1つずつ以下で説明します。

2-HV manager with a checkpoint tree

図2:Hyper-Vマネージャー:チェックポイント・ツリーのあるVM

Hyper-Vチェックポイントの名前の変更方法

デフォルトでは、チェックポイント名は、チェックポイントが属するVMの名前とタイム・スタンプで構成されます。ネーミング・システムを改良するか、一から作成することをお勧めします。私の経験から言うと、タイム・スタンプに加えて、チェックポイントを作成した理由をチェックポイント名に含めると便利です。このようなことは当然であるとか、留意する必要などないと思うかも知れませんが、こうすると後で対処が簡単になります。チェックポイントを削除するのを忘れて、データベースのパフォーマンスが低下したときに、チェックポイントを適用して何が保存されているのを確認する時間がなかったら、どうなるでしょうか。

Hyper-Vチェックポイントの適用方法

これは最も重要な部分です。チェックポイントを作成し、VMでテストを行って、何かがおかしいことが分かりました。この場合に、変更を元に戻して、安定したVM状態にロール・バックできます。ロール・バックするには、チェックポイント・ツリーを右クリックして[適用]を選択します。次に、このVM状態を他のチェックポイントに保存するかどうかを判断して、プロセスの適用を開始する必要があります。Hyper-VによってVMが保存され、必要な状態がチェックポイントからリストアされて、その状態が再開されます。このプロセスは瞬時には完了しないため、システムのパフォーマンスやVMのサイズに応じて、VMがしばらく応答しなくなります。それに応じて計画を立ててください。

3-applying a checkpoint

図3:Hyper-Vチェックポイントの適用

Hyper-Vチェックポイントの削除方法

チェックポイントを削除できますが、チェックポイントに保存されているデータも削除されるということではありません。この削除はむしろマージ操作であると言えるでしょう。チェックポイント・ファイルのロックが解除され、ファイル内のデータが親ディスクに転送されてから、ファイルが削除されます。では、チェックポイントのサブツリーを削除するとは、どのようなことでしょうか。チェックポイントのサブツリーを削除すると、選択したチェックポイントと後続のすべてのチェックポイントを削除することになります。

注:ストレージのチェックポイント・ディスクは削除しないでください。代わりに、Hyper-Vマネージャーを使用してください。ディスクを削除すると、ツリーが破損して使用できなくなります。

4-checkpoint subtree

図4:Hyper-Vチェックポイントのサブツリーの削除

チェックポイント関連のPowerShellコマンドレット

ここは、扱いにくい部分です。先に説明したように、MicrosoftはWindows Server 2012 R2から、Hyper-VスナップショットをHyper-Vチェックポイントに名前変更しました。ただし、管理操作にPowerShellを使用している場合、この名前変更が少し紛らわしいと思うかも知れません。チェックポイント関連のすべてのアクションをリストアップし、それぞれのアクションに、対応するPowerShellコマンドレットを付け加えました。これにより、次の操作を実行できます。

  • チェックポイントを作成する:Checkpoint-VM
  • VMのチェックポイントを一覧表示する:Get-VMSnapshot
  • VMのチェックポイントをエクスポートする:Export-VMSnapshot
  • チェックポイント名を変更する:Rename-VMSnapshot
  • チェックポイントを適用する(以前の状態に戻す):Restore-VMSnapshot
  • チェックポイントを削除する(すべてのデータをマージする):Remove-VMSnapshot

5-PS checkpoint

図5:Hyper-Vチェックポイントの管理に関連するPowerShellコマンドレット

その他

ここでは、上記では説明していない、役立つ情報についていくつか説明します。

  • 仮想ディスクでチェックポイントを使用している場合は、仮想ディスクを拡張しないでください。チェックポイント・ツリー全体が破損します。
  • Windows server 2008(R2)のスナップショット削除操作は、VMをシャットダウンするか、オフにするか、または保存された状態にするまで完了できません。そのため、VMがこれらのいずれかの状態になるまで、スナップショット・データが含まれた.avhdファイルは保存場所に残ります。

Windows Server 2016の新機能と拡張機能

リリース前のシステムについて説明するのは時期尚早かも知れませんが、Hyper-Vチェックポイントを含め、Windows Server 2016で提供される新機能や拡張機能について情報がいくつか提供されています。この情報は、実際のWindows 10リリースとWindows Server 2016 Technical Preview版に基づくものです。

標準チェックポイントと運用チェックポイントの、2種類のチェックポイントが提供されることが決まっています。標準チェックポイントはこの記事で説明しているチェックポイントに該当しますが、運用チェックポイントはその名前が示すように、運用環境向けの高度なチェックポイントです。運用チェックポイントでは、データの一貫性を確保するために、WindowsでVSS(Linuxではファイル・システム凍結)を使用します。そのため、VM状態の復帰が完璧なプロセスになり、分散アーキテクチャのゲストOSアプリケーションによって適切に処理できます。

6-2016 checkpoints

図6:Windows Server 2016 Technical Preview 4のHyper-Vチェックポイント

運用チェックポイントの詳細については、次のサイトを参照してください。https://msdn.microsoft.com/virtualization/hyperv_on_windows/user_guide/checkpoints

Windows Server 2016のリリースが間近になったら、新機能についてこの記事を更新する予定ですので、ご期待ください。

Hyper-Vチェックポイントを実際に使ってみていかがでしたか。共有できる情報がありましたら、下記で共有いただけると助かります。情報をお待ちしています。

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VeeamがMicrosoft Partner of the Year Awardsの2部門でファイナリストに!

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Veeamは、お客様およびパートナーの皆さまと良好な関係を構築すべく積極的に努力してきました。また、業界リーダーとの素晴らしいパートナーシップも確立しています。Microsoftとのパートナーシップには、計り知れない価値があります。Microsoftとは、ソフトウェア開発からマーケティング、チャネル・パートナー、セールスおよびプロモーション、革新まで、技術面において重要な連携が行われるだけではなく、ビジネス面でも多くの関わりがあります。当然ながら、Veeam、Windows Server、仮想化、およびクラウドを活用してアベイラビリティの実現を目指すお客様は、当社のお客様であると同時にMicrosoftのお客様でもあります。

今週、Microsoft Worldwide Partner Conferenceに先立ち、MicrosoftからMicrosoft 2016 Partner of the Year Awardsのファイナリストが発表されました。Veeamは、Application Development(アプリケーション開発)部門とMicrosoft Azure Certified ISV Solution(Microsoft Azure認定ISVソリューション)部門の2部門でファイナリストとして選ばれました。Microsoft 2016 Partner of the Year Awardsは、業界での優れた功績を表す指標の1つと見なされており、Veeamはその優秀な企業の一員として認められたことを光栄に思います。

Microsoft Partner of the Year Finalist

2016 MPN Partner of the Year Awardsのファイナリストとして選ばれたことは、Veeamが推し進めているソリューションの革新と展開が、パートナーおよびお客様の利益にとって正しい方向に向かっているということを示しています。つまり、当社はMicrosoftとのパートナーシップを成功させており、その結果私たちのパートナー・チャネルを通じて、お客様に両社のソリューションを推進できているということです。今回の2016 Partner of the Year Awardsへの選出は、お客様およびパートナーの皆さまに役立つソリューションの提供を目指し、VeeamがMicrosoftと密に連携し取り組んできたことが評価された結果です。

現在Veeamは、多くのお客様に利用されているVeeam Cloud Connectを含め、4製品をAzure Marketplaceで提供しています。Veeam Cloud Connectは、193,000社にのぼるVeeamのお客様がオンプレミスのVeeam環境をMicrosoft Azureに接続し、Microsoft Azureとの間で仮想マシンのバックアップをアーカイブしたりリストアできるように設計されています。Veeam Cloud Connectは、お客様のニーズや導入要件に応じて企業が直接、またはマネージド・サービス・プロバイダーを通して利用できます。この高い柔軟性により、小規模なSMBから大企業まで幅広いビジネスで活用できるソリューションとなっています。

Veeamの開発チームは、現在のソフトウェアに価値ある革新をもたらし、また将来的にさらなる革新を重ねていけるよう、Microsoftと密に連携してきました。Microsoftと非常に高いレベルで連携できたことは、Veeamにとって幸運なことです。両社のパートナーシップにより、まさに1+1=3の相乗効果が生まれているように感じます。詳しいパートナーシップについては、VeeamONカンファレンスで行われたJeffery Snover氏の講演の一部をご覧ください。MicrosoftとVeeamの連携がより大きな力を生み出します。

「VeeamはMicrosoftとのパートナーシップを心から歓迎しています。ここ数年に渡り、VeeamとMicrosoftは、SMS&PおよびEPG分野における開発、マーケティング、および共同販売で連携してきました。この連携を通して、Microsoftのさまざまなチームと素晴らしい関係を築くことができました。また、洞察力と創造力に富んだ個人とともに作業できたことは、Veeamにとって幸運なことです。Microsoftとのパートナーシップには、計り知れない価値があります。実際、VeeamのMicrosoft Azure向けソリューションにおける連携により、大きな成果がもたらされました。今後もMicrosoftとのパートナーシップを通して、さらなる成功を収めることができるものと期待しています。」

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Veeam Availability Suite 9.5で提供されるエンタープライズ・スケーラビリティおよびその他の機能

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当社は先月開催したNext Big Thing仮想イベントで、Veeam Availability Suite 9.5の最新機能であるエンタープライズ・スケーラビリティの機能拡張および高度なReFS統合を発表し、どちらについても多くのお問い合わせをいただきました。ここでは、エンタープライズ・スケーラビリティの機能拡張について詳しく説明します。また別の記事では、独自の重要技術である高度なReFS統合について説明します。

Veeamのすべてのリリースにスケーラビリティの向上と機能拡張が含まれていますが、9.5はこれらのリリースとはまったく異なります。近年、当社の実施するPOC(概念実証)プロジェクトの規模はますます拡大しています。このため、当社は多くのフィードバックを基にアーキテクチャを進化させ、Veeamによる真のエンタープライズ・スケーラビリティを実現しています。これらの新機能と機能拡張によって、スケーラビリティが10倍に向上します。これは次の4つの主要コンポーネントによるものです。

  • バックアップ・アクセラレーション技術
  • VM全体のリストア・アクセラレーション技術
  • コア・エンジン機能拡張
  • 高度なReFS統合

これらの各機能はプライマリ・ストレージとセカンダリ・ストレージからのデータフローに合わせて調整されており、vSphereおよびコア製品アーキテクチャの機能を拡張します。これらの各機能を技術的に詳しく見ることで、Veeam Availability Suite 9.5でAvailability for the Always-On Enterpriseを実現できる理由がわかります。

バックアップ・アクセラレーション技術

スケーラビリティは多くの方法で実現できますが、高いパフォーマンスとバックアップ・ウィンドウの短縮によって本番環境のストレージに多大なストレスがかかり、本番ワークロードのパフォーマンスや可用性に影響が出る可能性があります。バージョン9.5では、本番ストレージに対するストレスを減らすため、エンタープライズ・ストレージ向けに最適化されたVMディスクの新しい読み取り技術が導入されています。この高度なデータ・フェッチ機能によってI/O速度が大幅に向上するため、バックアップ・ウィンドウが大幅に短縮されます。また、ジョブの完了に必要なストレージI/O操作が減るため、プライマリ・ストレージに対するストレスも減ります。また、この新機能をバックアップI/Oコントロールと組み合わせて使用すると、環境内で1日あたり複数回のバックアップを実行できるため、RPO(目標復旧ポイント)を大幅に改善できます。以前は、この操作が本番ワークロードに影響を与えていました。

もう1つのバックアップ・アクセラレーション技術は、新しいブローカー・サービスです。以前のバージョンでは、各ジョブとUI自体がvCenter Serverと直接やり取りして仮想インフラストラクチャ階層を取得していました。これに対し9.5では、階層がブローカー・サービスによって取得され、RAMにキャッシュされてメモリ速度でアクセスされます。これらの処理と、vCenterイベントへの登録によるリアルタイム更新は同時に行われます。このため“VMリストの構築”やUI応答性などのジョブ操作が大幅に高速化されますが、より重要な点は、非常に重要な仮想インフラストラクチャ・コンポーネントであるvCenter Serverへの負荷が軽減され、その可用性が大幅に向上するということです。この結果、大規模で稼働率の高いvCenter Serverシステムでは、すぐにバックアップの成功率を上げて、vCenter Serverのオーバーロードによるジョブの再試行回数を減らすことができます。

最後に重要な点として、vSphere APIクエリの大幅な最適化によって、インフラストラクチャ階層の完全取得が必要な場合(バックアップ・サーバーの再起動後や、RAM内階層ミラーを最初から設定することが必要な場合など)の、仮想インフラストラクチャへの負荷がさらに軽減されます。

VM全体のリストア・アクセラレーション技術

Veeam Availability Suite 9.5では、Rawディスク、重複排除ストレージおよびテープなどの、多数のリストア・オプションのカスタム・ロジックによって、リストア・プロセスが数多く改善されています。これらの各シナリオにおいて、VM全体のリストア速度が大幅に向上します。Rawディスクを利用したバックアップ・リポジトリからリストアする場合、複数の仮想ディスクを(バックアップと同様に)並行してリストアできます。EMC Data Domainの場合、カスタマイズされたデータ取得ロジックを使用することで、この重複排除ストレージによるパフォーマンスを最大化します。また、9.5ではVM全体をテープから直接リストアできるため、VMをリストアするためにバックアップ・ファイルを一度リポジトリ上に展開する必要はなくなりました。このため時間だけでなく、テープ・リストア用のバックアップ・リポジトリのストレージ領域も節約できます。

また、インスタントVMリカバリ・エンジンも重点的に改良しており、特に複数のVMを並行して実行する場合に、インスタント・リカバリされるVMの起動時間と全体的なI/O処理の改善により、I/Oパフォーマンスの大幅な向上(最大2〜3倍)が期待できます。

コア・エンジン機能拡張

9.5で構成データベース全体のやり取りを改良するには、多くの困難がありました。Veeam Backup & Replicationでは多くの機能(構成、履歴、ジョブなど)にSQL Serverデータベースが使用されています。9.5では大量のオブジェクトの操作時のUIの応答性を上げるため、多くの改良を行っています。このため、データベース構造の変更、SQLクエリの最適化、およびカスタムUIコントロールの作成を行い、データベースへの負荷を大幅に減らすことができました。このため、数千台の保護されたVMを使用しているお客様が9.5にアップグレードすれば、すぐにその違いを認識できます。

また、9.5はSQL Server 2008以降をVeeam構成データベースとしてサポートするため、高度なSQL Server 2008の機能(TEMPDBの使用に関する機能など)を使用して、全体のスケーラビリティをさらに上げることができます。つまり、SQL Server 2005は保護対象として引き続きアプリケーション対応のイメージ処理でサポートされますが、Microsoftは今年でSQL Server 2005以前のサポートを終了するため、いずれにしてもサポート対象バージョンにアップグレードした方が良いかもしれません(SQL Server 2014以降へのアップグレードを強くお勧めします)。

全体的に、これらすべての変更によって大規模環境を保護するためのスケーラビリティが大幅に向上しますが、VMバックアップ処理以外の利点もあります。たとえば、以前は数十万個を超えるファイルをファイルからテープにコピーするジョブは非常に困難でしたが、9.5では軽く1千万個を超えるファイルを処理できます。これは従来の最先端のテープ・バックアップ・ソフトウェアより高速で、ベータ・テスターも驚くほどです。

また、既存のコードの高速化だけでなく、新機能の追加によって、バックアップ・インフラストラクチャのスケーラビリティとバックアップ・データフローの最適化を同時に実現しています。たとえば、新しいプロキシ・アフィニティ機能によって、特定のバックアップ・リポジトリとやり取りできるバックアップ・プロキシのリストを簡単に定義できます。この機能は、Cisco、Hewlett Packard Enterprise(HPE)などからオールインワンのVeeamバックアップ・アプライアンスを使用する場合に特に便利です。バックアップ・トラフィックがアプライアンスに対してもマルチサイト環境でもローカルのままになるためです。次の図は、新しいプロキシ・アフィニティ機能のいくつかの使用例を示したものです。

proxy affinity feature

9.5の詳細情報およびその他の主要なニュース:

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バックアップ・コピー・ジョブ –ただのコピー機能ではありません。

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Veeamのバックアップ・コピー・ジョブには、名前が示すより多くの機能があります。バックアップ・コピー・ジョブの最も重要な役割は、既存のバックアップ・データを別のストレージにコピーすることです。これは、後でリストアするため、さらには、オフサイトの場所にデータの保管するためです(「3-2-1ルール」を参照)。

また、バックアップ・コピー・ジョブはバックアップ・データの整合性チェックを実行します。Veeamでは、すべてのデータ・ブロックのチェックサムがバックアップ・ファイルに保存されます。バックアップ・コピー・ジョブはチェックサムが適合しているかどうかを検証するので、データが変更されている場合はそれを検出できます(たとえば、いわゆる「兆候のないデータ破損」つまり認識していないエラーの有無を確認できます)。

バックアップ・コピーのプロセス

バックアップ・コピー・ジョブは、開始時からバックグラウンドで動作します。そのロジックは次のとおりです。

  • 特定の時点で、新しいバックアップ・データがないか調べます
  • 新しいデータがない場合、新しいバックアップ・データが作成されるまで待機します。
  • 新しいバックアップ・データを確認するとそれをコピーします
  • 決められた時間内にすべてのデータを転送できない場合でも、すべてのデータがバックアップ先に保存するまで、データ転送を継続します。

構成手順

最初の手順では、新しいバックアップ・データの存在をバックアップ・コピー・ジョブが確認する時刻と間隔を、次のように定義します。

Backup Copy Job

図1ジョブの定義

図1で、間隔は1日に設定されており、新しいバックアップ・データの存在を確認する時刻は01:00に設定されています。前日の01:00以降の新しいデータがバックアップ・リポジトリに存在する場合、バックアップ・コピー・ジョブはすぐにデータを転送し始めます。存在しない場合は引き続き待機します。この仕組みはスケジュールを大幅に簡素化し、バックアップ・ジョブがデータ転送に要する時間を必要に応じて確保します。

ただし、任意の時刻までバックアップ・コピー・ジョブが待機することを求められる状況もあります。例:

  • バックアップ・ジョブが、たとえば6時間ごとに実行されるとします(00:00、06:00、12:00、18:00[午後6時00分])。
  • バックアップ・コピー・ジョブは18:00以降にデータをコピーする必要があります。

18:00のバックアップ・プロセスがいつ完了するかは誰にも予測できないので、バックアップ・コピー・ジョブの開始時刻をずっと後に、たとえば19:00(午後7時00分)に設定することも考えられます。それ以外の方法として、バージョン8以降では、新しいバックアップ・データが記録されるまで待機するようにバックアップ・コピー・ジョブに指示することも可能です。

BackupCopyLookForward HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Veeam\Veeam Backup and Replication\

このコマンドを使用すると、バックアップ・コピー・ジョブの開始時間をちょうど18:00に設定しつつ、18:00開始のバックアップ・ジョブが完了するまでバックアップ・コピー・ジョブを待機させることができます。

次の手順では、バックアップ・コピー・ジョブのソースを選択します。

Backup Copy Job

図2ソースとなるデータの指定

次の選択肢があります。

  • From infrastructure(インフラストラクチャから):仮想マシンまたはVMコンテナを選択できます。バックアップ・コピー・ジョブが直近のバックアップを自動的に検索します
  • From backups(バックアップから):バックアップから特定のVMを選択することも、複数のVMを持つ全体のバックアップを選択することもできます
  • From jobs(ジョブから):既存のバックアップ・ジョブを選択できます。元のバックアップ・ジョブは[Secondary Target(セカンダリ・ターゲット)]タブに自動的に追加されます。

Backup Copy Job

図3バックアップ・ジョブにおけるセカンダリ・ターゲット

1つのバックアップ・コピー・ジョブに複数のソースを指定することもあります。1つのVMが複数のソースから利用できる場合、ジョブは最新のバージョンのみ転送します。1つのバックアップ・ジョブに複数のセカンダリ・ターゲットがあることもあります(図3参照)。

ソースを選択した後に、ターゲットとなるVeeamリポジトリを指定する必要があります。図4は設定画面を示しています。

Backup Copy Job

図4ターゲットの指定

バックアップ・コピー・ジョブは、常に少なくとも1つの永久増分バックアップ・チェーンを作成します。その長さは[Restore points to keep(保持するリストア・ポイント)]オプションによって決まります。さらに、任意の日にフル・バックアップを作成する[Keep the following restore points for archival purposes(アーカイブ目的で次のリストア・ポイントを保持)]オプションがあります。これは、従来のGrandfather-Father-Son原則(GFS)に対応します。

Backup Copy Job

図5GFS

リストア・ポイントはフル・バックアップとして保存されます。注:フル・バックアップは設定した日(たとえば、月の第1日曜日)に常に作成されるのではなく、バックアップ対象となる新しいデータが存在する場合のみ、フル・バックアップが作成されます。

バックアップ・コピー・ジョブは「永久増分」として機能し、バックアップ先でフル・バックアップが作成されます。これは、特に狭い帯域幅でデータを転送する必要がある場合に効果的です。

GFSでの消費容量

上の例(図5)では多数のフル・バックアップが生成されることになります。1つのバックアップを週単位および月単位で同時実行できるとしても、この場合に必要となる容量は大きくなります。

そこで、必要となる容量を抑えるオプションがいくつかあります。

  • 30の増分バックアップは通常4つのフル・バックアップより容量が少ないため、週単位のリストア・ポイントは通常30の「Restore points to keep(保持するリストア・ポイント)」で置き換えることができます。
  • 重複排除アプライアンスまたはWindows Server 2016 ReFS統合または重複排除機能の利用(Windows 2012ではスケーラビリティが限られます)。
  • 30日ごとに第2のバックアップ・コピー・ジョブを使用することで月/四半期単位のバックアップ設定を排除。

第3のオプションはあまり明快ではないので、これからご説明します。

  • [Copy every(実行間隔)]オプションを30日に設定します(図1「ジョブの定義」を参照)
  • [Restore points to keep(保持するリストア・ポイント)]オプションを12に設定します

こうすると、月単位のバックアップは1つのフル・バックアップと11の増分バックアップになります。この場合、元となるバックアップ・ジョブにいくつのリストア・ポイントがあるかは関係ありません。また、バックアップ・コピー・ジョブは単純なコピー機能ではなく、定義された期間内にデータが変更されたブロックをチェックします。GFSスキームと比較した場合の容量削減の例を図6に表示します。

Backup Copy Job

図6月単位の増分バックアップの例

このリストに示されているのは、フル・バックアップ(.vbkファイル)のサイズがほぼ10TBのファイル・サーバーです。月単位の変更率はおよそ1~2TB(.vibファイルのサイズ)です。このように、月単位で節約される領域はおよそ8~9TBあり、12か月の期間で見ると大変な量になります。注:コピーの最大実行間隔は100日なので、年単位のバックアップは、GFSの日単位バックアップ・コピー・ジョブを使用して、図8に示すように構成します。

言うまでもなく、このオプションには無視できない欠点もあります。バックアップ・チェーンが損害を受けた場合(ビット・エラー、意図しないデータ削除)、一部の月単位バックアップが使えなくなることがあります。

このため、このオプションは、理想的にはテープ・バックアップとの組み合わせで使用してください(図7を参照)。

Backup Copy Job

図7バックアップ・コピー・ジョブとテープ

重複排除アプライアンスやWindows重複排除機能にも同じことが言えます。重複排除データベースが損害を受けた場合、全バックアップ・チェーンが危険にさらされます。

Veeam Backup & Replication v9には新しいオプション、[Read the Entire restore point from source backup instead of synthesizing it from increments(リストア・ポイント全体を、増分から合成せずに、ソース・バックアップから読み込む)]があります(図8を参照)。このオプションは、前に説明した「バックアップ・コピー・ジョブは常に増分」の正反対です。これは、合成I/O操作のパフォーマンスが低いシステムを想定しており、主にVeeam製品と統合していない重複排除アプライアンスや、SMB環境の小規模ストレージ(ハード・ドライブが2~8台)に適用されます。この場合、プライマリ・バックアップとセカンダリ・バックアップの間でデータがゼロから転送されるため、十分な帯域幅を確保する必要があります。

Backup Copy Job

図8新規にリストア・ポイントを作成(転送)

最後から2番目の手順(図9)では、WANアクセラレーションを選択できます。

Backup Copy Job

図9WANアクセラレーション

最後の手順は、バックアップ・コピー・ジョブの実行を任意の時間内に制限するオプションです。図10は、平日の営業時間中にはデータが転送されないことを示しています。また、グローバルの[Network Traffic(ネットワーク・トラフィック)]設定で、帯域幅の制限を設定できます。

Backup Copy Job

図10実行時間の制限

高度な設定

[Backup Copy Target(バックアップ・コピー・ターゲット)]メニューには、いくつか興味をひく設定があります(図4を参照)。図11に、メンテナンス設定を示します。

Backup Copy Job

図11メンテナンス設定

デフォルトでは、すべてのバックアップ・コピー・ジョブについて、Veeamは月に一度、月の最後の土曜日に整合性チェックを実行します。その目的は、ストレージ・システムに起因するエラー(兆候のないデータ破損)の検出です。Veeamはバックアップのすべてのデータ・ブロックを読み込み、チェックサムが正しいかどうかを調べます。ストレージ上でデータ全体の読み取りが発生するため、複数のバックアップ・コピー・ジョブがある場合は、整合性チェックを複数の日に分けることをお勧めします。

フル・バックアップのデフラグを定期的に実行し、パフォーマンス(低下)の長期的改善や容量の削減に役立つオプションもあります。

まとめ

バックアップ・コピー・ジョブの仕組みは、名前から想像されるよりはるかに柔軟で、3-2-1ルールに容易に準拠する為の堅牢なツールなのです。

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バックアップ・サーバーの配置と構成:VMwareバックアップのベスト・プラクティス

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何が「ベスト」プラクティスなのかを決めようとすると、たくさんのことを考慮する必要があります。確実にわかっているのは、Gostev氏のプレゼンテーション「VT-466 VMware Backup Best Practices: 2015 Edition」には、耳を傾けるべきものがあるということです。これはVeeamON 2014および2015で最も人気のあるセッションの1つでしたし、2017年版ではどのような内容になるか、待ち切れない思いです。

そこで、昨年のこのセッションからいくつか主要なポイントをこのブログ・シリーズで公開し、VeeamON 2017に向けて知識の共有と向上に役立てることにしました。また、Veeam Availability Suite v9.5に関する今後の発表にはvSphere環境の可用性を向上する新しい機能が含まれますのでご期待ください。

Veeamバックアップ・サーバーのベスト・プラクティス

Veeam Backup & Replicationをインストールするバックアップ・サーバーは、主要な役割を果たします。この重要なコンポーネントを快適に使用するためのヒントをいくつかご紹介します。VMware環境におけるバックアップ・サーバーのベスト・プラクティスのいくつかを以下に示します。

  • バックアップ・サーバー上のプロキシおよびリポジトリの役割を無効にする。非常に小規模な環境ではそれらの役割を兼ねることも有効ですが、規模を問わず、バックアップ・サーバーには、実際のバックアップ処理をさせるのでなく、ジョブや他のコンポーネントの管理をさせるようにします。
  • v9より1つのバックアップ・サーバーあたり100ジョブという制限を解除。これにより、1台のバックアップ・サーバーに多数のジョブや設定を集中管理させることが可能になります。
  • サーバーあたり2-3,000台までのVM管理が適切。ハード面でもソフト面でも制限はありませんが、1つのコンソールで管理可能なVM数は、最大2-3,000台までの規模になります。ただし、サイト数、セキュリティ・ゾーン数、ビジネス要件の数など、技術以外の他の要因でより多くのサーバーが導入されることもあります。
  • バックアップ・サーバーには十分なメモリを割り当てる。これらの要件はVeeamヘルプ・センターに記載されています。覚えておくべき重要事項は、RAMは4GBがベースで、1つの同時ジョブごとに500MB RAMを追加します。さらに、バックアップ・サーバー上で他のサービス(プロキシ、リポジトリ、WANアクセラレータなど)が実行される場合、それらメモリ要件も追加してください。

Veeamバックアップ・サーバーのインストール先は物理マシンか仮想マシンか。

物理バックアップ・サーバーにするか仮想バックアップ・サーバーにするかの判断には多くの議論があります。ここでも、どちらか一方をお勧めすることは非常に困難です。Veeamバックアップ・サーバーの物理と仮想それぞれの利点を以下に示します。

物理サーバーの利点 仮想サーバーの利点
あらゆる災害復旧(DR)ソリューションにおけるベスト・プラクティス:DRシステムがシステムに依存するのはよくありません。システムを保護し、復旧するためのものだからです。 100%仮想化されたデータセンターを実現します(あるいはそれに近いものを実現します)。
構成情報のバックアップまたはリモートSQLサーバーを使用してデータを保護します。 より多くの保護オプション:VeeamではVM(バックアップ・サーバーVM自体)をバックアップまたはレプリケートできます。
Veeam Endpoint Backup FREEをインストールしてVeeamバックアップ・サーバーを保護します(完全なバックアップ・イメージが必要な場合)。 DR計画を入念に考え、徹底的に検証できます。

vSphere Clusterが1つだけの場合、これまでは物理のVeeamバックアップ・サーバーをお勧めしてきました。上の理由に加えて、物理バックアップ・サーバー(プロキシ、リポジトリなどを含む)の利点は、バックアップ中のvSphere DRSの影響による「負荷の偏り」を回避できることです。実際のバックアップを実行するには大量のCPUやRAMが必要になる可能性があるため、CPUやRAMの観点から他に影響を及ぼすことなく実行し、不必要なvMotionを回避できるなら、それはメリットになります。

複数のvSphereクラスタから成る環境では、自身で自身のクラスタ環境を管理するのではない限り、仮想化されたバックアップ・サーバーは有効な選択肢になります。例えば、ある仮想化されたバックアップ・サーバーがクラスタAをバックアップしている場合、クラスタB上で稼動する必要があるということです。言い換えると、クラスタBにある仮想化されたバックアップ・サーバーはクラスタAのバックアップを管理できます。

バックアップ・サーバーの依存関係

バックアップ・サーバーをどこに配置するかは最高水準の可用性を実現するという点から決定するのと同様に、適切な依存関係についても同じことが言えます。依存関係に起因する問題点を避けるためのベスト・プラクティスを以下に示します。

  • 依存関係についてよく検討する。VMware環境をよく調査し、リストア時に必要なものが欠如しないようにします。また、予測できない依存関係を識別するには、他人に意見を求めてみます。
  • DR検証の実行。言うまでもなく、Veeam Availability Orchestratorをリリースする計画がありますが、そうではなく、異なる場所でバックアップ・サーバーを使用してみると、不足する項目に気付かされます。
  • ローカル・アカウント。Active Directoryが存在しない環境でリストア作業を行う場合は選択肢となります。
  • SQL認証。上と同様の理由で、Active Directoryが存在しない場合、バックアップ・サーバーのデータベースをホスティングするSQL Serverにアクセスできないことがあります。
  • ワークグループかドメインか選択。保護対象のセキュリティとインフラストラクチャの観点から、完全に分離されたActive Directoryの「管理ドメイン」が存在する場合、そのドメイン・アカウントを使用することをお勧めします(前述の2つのポイントを含む)。Active Directoryドメインが1つだけで、それをVeeamがバックアップしている場合、バックアップ・サーバーのVeeam構成に対してワークグループ資格証明を使用するのがより適切です。そうしないとドメインが依存関係になるからです。
  • 再び物理サーバーと仮想サーバーの議論について。上記の点を検討することで依存関係が明らかになることがあります。また、物理サーバーの選択が幅広い同意を得られるのはそのためです。

バックアップ・サーバー配置のベスト・プラクティス

複数のバックアップや特にレプリカを使用する環境では、バックアップ・サーバーの配置場所について数多くの要因が関係します。一般に、バックアップ・サーバーは、バックアップ対象のVMと同じサイトに配置することをお勧めします(特にvCenter Serverがそのサイトにある場合)。それは、WAN経由のvCenter通信は遅くなる場合があるからです。

災害復旧に関しては、本番サイトにバックアップ・サーバーがあるのが適切です。これは、DR実行時はレプリカにフェール・オーバーすることを意味し、レプリケートされたVMの目標復旧時間(RTO)は非常に短くなります。フェール・オーバーを管理する2台目のバックアップ・サーバーがDRサイトにあればさらに適切です(後述)。

レプリケーションを使用する場合、バックアップ・サーバーをDRサイトに配置し、このサーバーにレプリケーション・ジョブを管理させることをお勧めします(ただし、ここでも要件と依存関係に注意してください)。これにより、本番サイトが停止した場合でも、確実にワンクリック・フェール・オーバーが可能になります。さらに、レプリカの目標復旧ポイント(RPO)は実質バックアップより短くならないため、RPOには影響がありません。

もう一点、本番サイトでバックアップ・サーバーを仮想化する場合、他のあらゆるVMと同様に、DRサイトにレプリケートできることに注意してください。バックアップ・ファイルそのものが心配な場合は、バックアップ・コピー・ジョブが役に立ちます。それについてはこのシリーズの別の記事で取り扱います。

これからもこの記事のシリーズにご注目ください。それまでの間、このブログを補うのに役立つ情報を次にご紹介します。

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バックアップ・プロキシと転送モード:VMwareバックアップのベスト・プラクティス

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本シリーズの2回目となる今回の記事では、VMwareバックアップ・プロキシについて取り上げます。VMwareバックアップ・プロキシはバックアップ・インフラストラクチャの真の主力機能であるため、多くの読者の皆様が興味を持たれることでしょう。

VMwareバックアップ・プロキシのベスト・プラクティス

最初の質問は、「プロキシを何台準備すればいいのか。」ということでしょう。普及しているロジックでは、配置されるプロキシが多いほど、パフォーマンスと配分効率が向上するとされています。しかし、バックアップによるI/O負荷 が掛かる点に気をつける必要があります。そうしなければ、プロキシによるプライマリ・ストレージに対するパフォーマンス低下のリスクが生じます。反対に、小規模の環境では、リポジトリの基本的なスロットリングや接続数制限により、プロキシによるデータ転送が制限されることがあります。以下の図は、プロパティ内のリポジトリの制御設定を示しています(リポジトリについては本シリーズの次回の記事でより詳しく取り上げます)。

Best practices for VMware Backup Proxies

VMwareバックアップ・プロキシのCPUとRAMの使用量はバックアップ・ジョブ内の圧縮設定に大きく左右されます。一般的に言えば、バックアップ・ジョブで設定されているデフォルトの圧縮レベル(最適)の設定を維持するか、またはプロキシにリソースを追加できるようにしておくことをおすすめします。また、レプリケーション・ジョブのターゲットとなるプロキシでRAMの使用量を確認しておくことも重要です。

転送モードについて

転送モードといえば、リストア専用として、クラスタごとに1つのセカンダリ・ホットアド・プロキシを用意するのもよいアイデアです。これは、リストアを行う必要がある際に、同時にバックアップも実行する可能性があることを考えると、非常に重要なことです。バックアップ用に必要なプロキシの数を策定したものの、同時にリストアを行わなければならない場合、そのタスクを行うためにより多くのリソースと接続が必要になりますが、リストアを行うためにバックアップ・ジョブを中止したり遅延させたりはしたくないためです。

転送モードに関して、Veeam VMwareバックアップ・プロキシには次の4つの選択肢があります。

  • 自動
  • ダイレクト・ストレージ・アクセス
  • 仮想アプライアンス(ホットアド)
  • ネットワーク(NBD)

ダイレクト・ストレージ・アクセス転送モード

プロキシがデータを転送する方法は、プロキシのプロパティを設定し、その後、各ジョブで1つまたは複数のプロキシを使用するように設定することができます。ダイレクト・ストレージ・アクセスではDirect SANアクセスまたはVeeam独自のDirect NFSアクセスが使用されるため、一般的には、ダイレクト・ストレージ・アクセスが推奨されます。プロキシに関するVMwareのDirect SANアクセスのヒントを次にいくつか示します。

利点 欠点 注意点
最速のバックアップおよび完全なVMリストア(ストレージ・スナップショットからのバックアップを除く)。 ファイバー・チャネル接続に物理のバックアップ・プロキシ・サーバーが必要であり、仮想化の取り組みに反する。ただし、iSCSI SANではVMがサポートされる。 バックアップ・プロキシのローカル管理者権限を自分のままにしておく。
ホストと本番ネットワークへの影響がゼロ。専用のバックアップ・プロキシがSAN経由でデータを直接取得し、バックアップのトラフィックはSANファブリックに分離される。 初心者には設定が難しく、構築は容易ではない。よくある失敗は、MPIOのセットアップ、HBAの誤動作、最適化されていないRAIDキャッシュなど。 ボリュームの再署名に対する懸念(ほとんど発生しないし、Veeamのセットアップでは予防措置が講じられている)VMFS LUNをバックアップ・プロキシに読み取り専用として表示する。
直接のデータ・パスにより、最も高い信頼性を備える。 Direct SANリストアはシック・ディスクのみサポート まだボリュームの再署名に懸念がある場合、グループ・ポリシーでディスク管理スナップインを無効にすることにより誤操作を防止。

Direct SANアクセスのその他のベスト・プラクティスには以下が含まれます。

  • 少ないCPUで多くのプロキシを持つか、多くのCPUで少ないプロキシを持つか選択する場合、物理的なフットプリントが削減されるため、多くのCPUで少ないプロキシを選んでください
  • 新しいストレージ・プロビジョニング・プロセスの一環として、すべての新しいLUNをバックアップ・プロキシにゾーン毎に追加することに留意してください。そうしないと、バックアップ・ジョブが別のモードにフェール・オーバーします。
  • データストアを手動でプロキシに割り当ててください。
  • ストレージ・スナップショットからのバックアップまたはDirect NFSを使用できる場合は、Direct SANアクセスを使用しないでください。
  • Direct SAN経由でリストアする場合、ストレージ・レベルでシン・プロビジョニングの実行中はシック・ディスクを使用してください。
  • MPIOソフトウェアを更新してください(MPIOを無効にするとパフォーマンスが向上する可能性があります)。
  • プロキシやホスト全体で、ファームウェアとドライバを更新してください。
  • ご利用環境の最適なRAIDコントローラ・キャッシュ設定を指定してください。
  • iSCSIを使用している場合は、ネットワーク・パフォーマンスを向上するために、こちらのVeeam Forumをご確認してください(VddkPreReadBufferSizeDWORD値および Netshの調整)。

ストレージ・スナップショットからのバックアップに対応していないNFS環境の場合でも、Direct SANアクセスを使用してください。Direct SANアクセスは高度に最適化され、VeeamのNFSクライアントの真の2世代目と言えます(Direct SANアクセスは2014年のNetApp統合によって実際に「誕生」しました)。

ホットアド転送モード

ホットアド転送モード(仮想アプライアンス・モードとしても知られる)は、プロキシが仮想化されている場合にのみ利用できます。セットアップが簡単という特徴のほか、Veeamバックアップに対して、以下のような特質も備えます。

利点 欠点
バックアップのための高速な直接ストレージにアクセスできるが、ESXi I/Oスタックを経由する。 プロキシがvSphereクラスタ上のリソースを消費する(vSphereライセンスの追加を含む)。
従来型の高速な完全VMリストアを提供する。 ホットアド・プロセスは、実行時の構成変更により起動が遅く(VM毎に1~2分)、それが累積することがある。
vSphereのあらゆるタイプのストレージをサポートする。 バックアップ・プロキシ・サーバーでCBTが無効になる。
既存のWindows VMをプロキシとして使用し、ライセンスを節約することができる。 スナップショットの統合が必要であったり、非表示のスナップショットの最大の原因である。
仮想化率100%に役立ち、オールインワン型インストールの優れた選択肢(ROBO)となる。 NFS環境ではホット・リムーブ時に無応答となる確立が増加する。

ローカル・ストレージ・クラスタのホットアド・プロキシにおいて、最高のパフォーマンスを得るには、ホストごとに1つのプロキシが推奨されます(ホットアドはオプションとして利用できます)。共有ストレージ・システムを使用中の場合、クラスタ内に少なくとも1つのプロキシがあることが推奨されます。

ネットワーク転送モード

ネットワーク・モードは、どんな状況でも動作するため、非常に万能なモードと言えます。上述のそれぞれのモードのように、ネットワーク・モードにも考慮すべき特性があります。ネットワーク・モードの利点と欠点は以下のとおりです。

利点 欠点
最も簡単なセットアップ。実際にはセットアップは不要。何もしなくても、きちんと機能する。 ESXi管理インターフェイスを利用する。
物理マシンと仮想マシン共にインストールをサポートする。 管理トラフィックに影響する可能性がわずかにある。
データ転送の初期化を高速に行えるため、わずかな変更率でVMをバックアップするのに理想的。 管理インターフェイスはvSphereが制御。
仮想化率100%を実現。 特にNFSの場合、1Gbイーサネット上では非常に遅い。
10Gbイーサネットのネットワーク上ではかなり高速になることもある。 バックアップおよびリストアの場合、通常は最高10~20MB/秒。

バックアップとリストアに関するネットワーク・モード転送のヒントは、ほかにも多くあります。最も有用なヒントは以下のとおりです。

  • 一般的に、ネットワーク・モードは10GBイーサネットでの使用が推奨されています。
  • 小規模のサイトや変更率の低い静的なデータ・セットに最適です。
  • ジョブ内で特定のプロキシを指定し、予期しないプロキシが選択されないようにすることができます。
  • ジョブのプロキシ・セットアップにおいて、ILB(内部負荷分散)ロジックの転送モードに留意してください。ネットワーク・モードを使用するように明示的に設定されたプロキシの優先度は一番低くなります。
  • ネットワーク・モード(特に1Gbを経由)で、プロキシの設定を(前のヒントのように)完全なVMおよびフル・ディスクのリストアとしてホットアド・プロキシに固定するのは適切ではありません。

以上が、v9のプロキシの最も重要なベスト・プラクティスをまとめたものです。本シリーズのさらなるブログ記事をお楽しみに。追加の記事が投稿されるまでの間、このブログ記事を補完するため、いくつか記事をご紹介します。

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ついに登場!本日、新バージョンVeeam Availability Suite 9.5をリリース

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本日、新バージョンのVeeam Availability Suite 9.5がリリースされ、ダウンロード可能となりました。この当社の主力製品の最新バージョンは、組織が今日のサービス・レベル目標を達成できるように、v9で導入された多数のエンタープライズ向け機能のさらなる強化を基礎に開発されています。これにより、あらゆるITサービスや関連アプリケーションおよびデータを数秒または数分で復元できるようになります。

マイナー・バージョンアップの中でも特に9.5には多くの重要機能が追加されており、より効率的に拡張し、可用性を維持できるように設計されています。新機能に関する詳細については、『What’s New in Veeam Backup & Replication 9.5(Veeam Backup & Replication 9.5の新機能)』と『What’s New in Veeam ONE 9.5(Veeam ONE 9.5の新機能)』を参照してください。新機能がすべて説明付きで掲載されています。まず9.5の概要について知りたい場合は、当社が公開している次のブログをご覧ください。特に重要な6つの機能について説明しています。

エンタープライズ規模のスケーラビリティの強化

Veeam Availability Suite 9.5では、本番環境への影響を抑えながら、バックアップやレプリケーションのアクティビティを拡張し、バックアップ時間の短縮を実現する、まったく新しい一連のエンタープライズ向けのスケーラビリティが導入されています。これらの機能拡張には、バックアップ・パフォーマンスの向上、大規模VMの復元速度の向上、プライマリ・ストレージとバックアップ・ストレージおよび仮想インフラストラクチャ・サーバーの負荷の軽減が含まれます。

また9.5では、大規模データセットのパフォーマンスと容量効率を上げるため、高度なReFSとの統合も導入されています。これは私のお気に入りの新機能です。高度なReFSとの統合は、Veeamバックアップの高速クローニング(合成フル・バックアップ・ファイルの作成および変換速度が最大10倍に向上)によって、バックアップ・データの回復性とクリティカルなアプリケーションの保護を可能にします。この結果、バックアップ時間が短縮され、バックアップ・ストレージの負荷が軽減されます。また、省スペースのフル・バックアップ技術によりバックアップ・ストレージの使用量が減り、バックグラウンド・データの破損を監視することでバックアップ・アーカイブの整合性を維持できます。

Microsoft 2016を完全サポート

Veeam Availability Suite 9.5は、パートナーが導入する最新技術を最初に完全サポートするというVeeamの従来の方針に基づき、Microsoft 2016のデータセンター技術も完全サポートしています。この統合によって、Windows Server 2016とHyper-V 2016だけでなく、Microsoft Active Directory、Exchange、SharePoint、SQL Serverの最新バージョンもサポートします。

その他の機能

新機能はこれだけではありません。Direct Restore to Microsoft Azureでは、Veeamバックアップをクラウドに復元できるため、スケーラビリティと効率が向上します。9.5では、DRのオンデマンドのクラウド・データセンターとしてAzureを利用することで、バックアップをクラウドに直接復元でき、Azureの柔軟でスケーラブルなクラウド・リソースを十分に活用できます。ただし、これで十分でない場合もありますので、当社はNimble Storageのストレージ・スナップショットをサポートします。たとえば、Nimble Storage用の新しいVeeam Explorerによる迅速な復元、Veeam ONEの新しいチャージバックおよび課金機能による、組織やサービス製品内で使用されるコンピューティング・リソースおよびストレージ・リソースのコスト計算機能の向上、およびVMware vCloud Directorに対するセルフサービスのバックアップや復元機能の追加によるテナント対応強化など、まだまだたくさんの機能があります。

今すぐ新しいVeeam Availability Suite 9.5をダウンロードしましょう!

今がチャンスです!新しいVeeam Availability Suite 9.5を今すぐダウンロードして、当社の優れた最新技術を十分に活用してください。また、こちらのライブ・ウェビナーにもぜひご参加ください。2016年12月1日に、グローバル製品マーケティング・ディレクターのJeff Crumと、テクニカル製品マーケティング・ディレクターのRick Vanoverが、新しいVeeam Availability Suite 9.5のすべての新機能について詳しく説明します。

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Oracleデータベースのバックアップや復元の方法 — Veeamのベスト・プラクティス

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IT組織やIT部門には、ビジネスを止めないためにアプリケーションの継続運用という大きなプレッシャーがかかっています。障害が発生した場合は、ミッション・クリティカルなアプリケーションをできる限り早く起動し、再稼働させる必要があり、課題はきわめて明確です。

  • 24時間365日止まらないサービスやビジネスの実現
  • エンドユーザーおよびカスタマーはダウンタイムを許容しないこと
  • 増加し続けるデータ量

企業は、高い仮想化率、最新のストレージへの投資、そしてプライベート、パブリック、およびハイブリッド・クラウド環境でアプリケーションを運用することにより、これらの可用性要件に対処できます。常にアクセス可能で効率的なサービスや運用を保証し、これらを組み合わせた技術から多くの利点を享受するには、ITインフラストラクチャ全体を標準化し、正しく管理する必要があります。

通常、エンタープライズレベルの企業は、Tier 1アプリケーションにOracleプラットフォームを使用しています。オラクルのライセンス・ポリシーにもかかわらず、このプラットフォームはVMwareおよびHyper-V環境で運用される頻度が増しています。

VeeamとOracleの統合

Veeamは、仮想化Oracleプラットフォームへの追加機能として使用できます。エラーや障害が発生した場合に、Oracleデータベースをできる限り早く復元することができます。

Veeam Backup & Replicationは、単独のOracleバックアップ・ソリューションとして、またはRMANや他のバックアップ・ソフトウェアを用いた既存のバックアップ・プロセスへの拡張部分として使用できます。Veeam Backup & Replicationは、インスタントVMリカバリやVeeam Explorer for Storage Snapshotsによるスナップショットからの復元など複数の迅速な復元機能をOracleプラットフォームに提供します。

システム要件では、Veeamを使用してOracleの可用性を有効にするには、WindowsベースまたはLinuxベースのVM上で稼働するVeeam Backup & Replication v9およびOracle Version 11/12が必要です。

VeeamとOracleの統合の包括的な例や、Oracleのバックアップおよび復元のベスト・プラクティスについて、この新しいホワイト・ペーパーで説明します。Veeam Availability Suite and SAP on Oracle Deployment Guide.

Availability of SAP environments with Veeam

Oracleバックアップのベスト・プラクティス

Veeamは、ブロック単位のイメージ・バックアップを作成し、VM全体をその内容に関係なくコピーとして保護します。バックアップの効率とスピードは、CBT(変更ブロック追跡)技術をVMwareとHyper-Vの両方の環境で使用することで改善します。CBTを使用すると、Veeamは変更されたデータ・ブロックをすべてのバックアップ・ジョブで取得できます。処理されるのは変更されたデータのみですが、バックアップ・ジョブは、データベース自体の一貫性のあるフル・バックアップとなります。それは、リストア・ポイントにはフルVMの復元が可能なイメージが含まれ、それにデータベース自体が含まれるためです。

Oracleサーバーをバックアップするには、以下のようにVeeam Backup & Replicationで新しいバックアップ・ジョブを作成します。

Oracle backup and restore with Veeam

必要なVMを追加します。

Oracle backup and restore with Veeam

バックアップ・リポジトリを指定します。

Oracle backup and restore with Veeam

バックアップ・プロセス中、Veeam Backup & Replicationはネットワーク経由またはVMware VIXチャネル経由でVMに接続し(WindowsベースのVMのみ)、VMの内容を調査します。Oracleのようなアプリケーションが検出された場合、Veeamはアプリケーションとデータベースの整合性をバックアップで維持するため、特別なメカニズムであるアプリケーション認識のイメージ処理を開始します。

Oracle backup and restore with Veeam

Oracleの場合、Veeam Backup & Replicationは、データベースが存在する環境変数を自動的に調査し、それらをバックアップ・モードへシフトします。その他にVeeamが実行する主なコマンドは、「ALTER DATABASE BEGIN BACKUP」です。バックアップ・ジョブは、VMスナップショットを取得するために数秒間維持され、のちに(数秒後に)DB上でバックアップ・モードを開放します。スナップショットは、実際のバックアップを作成するために使用されます。

さらに、上記の手順の延長として、ストレージ・スナップショットの場合は、VMwareの負荷の軽減、VMwareのスナップショット処理の最適化、復元の高速化に使用できるため、より頻繁にバックアップを作成できるようになります。オプションとして、クラッシュ・コンシステント(整合性)のストレージ・スナップショットを短い実行間隔で作成できます。クラッシュ・コンシステントの処理により、VMデータはあらゆるハード・ディスクから同じ時点で保護され、復元中にOracleと互換性が維持されます。

イメージレベルのバックアップとともに、Oracle Archive Logバックアップを必要な頻度で実行し、障害時のデータ損失を最小限に抑え、任意の時点への復元または任意のトランザクションの復元が可能になります。

Oracle backup and restore with Veeam

復元後のデータベースの整合性をチェックするために、Oracleベスト・プラクティスのバックアップおよび復元のガイドラインに従い、Veeamが使用するさまざまなOracleコマンドやRMANスクリプトがほかにもあります。コマンドの完全なリストは、ホワイト・ペーパー「Veeam Availability Suite and SAP on Oracle Deployment Guide」の付録に記載されています。

バックアップ戦略では、1日1回イメージレベルのバックアップを実行し、ストレージ・システムの負荷に応じて10分おきにクラッシュ・コンシステントのスナップショットからバックアップを作成することが一般的です。加えて、RMANを使用したOracle Archive LogバックアップやVeeam Backup & Replicationを5~60分おきに実行することが推奨されています。

Oracle backup and restore with Veeam

Oracleバックアップ・ジョブの設定を完了したら、[Finish(終了)]をクリックしてバックアップを開始します。

Oracle backup and restore with Veeam

Oracle復元のベスト・プラクティス

Veeam Backup & Replicationでは、Oracleデータベースを復元するオプションを選択できます。イメージレベルのバックアップまたはストレージ・スナップショットからの復元が可能です。また、インスタントVMリカバリは、サーバー全体をわずか2分(+ 起動時間)で起動、またはきめ細かくファイルを復旧するために使用されます。

Oracle backup and restore with Veeam

さらに、 Veeam Explorer for Oracle リストア・ウィザードを使用すると、Archive Logsバックアップと組み合わせて、イメージレベルのバックアップから任意の時点または任意のトランザクションへデータベースを復旧できます。これは、状況に応じて柔軟に決定できます。

Oracle backup and restore with Veeam

Oracle backup and restore with Veeam

何よりも、ストレージ・スナップショットからインスタントVMリカバリやVeeam Explorerを使用すると、システム障害時に迅速にアプリケーションを復元できます。

Oracle backup and restore with Veeam

従来のフルVMリストアも、高速ロールバックと呼ばれる機能を用いて実行できます。この方法は非常に高速ですが、前回のバックアップまでに変更されたブロックしか復元できません。

Oracle backup and restore with Veeam

さらに手作業の多い方法して、インスタントVMリカバリ技術を使用し、VMディスクをバックアップのデータベースとともに元のVMへマウントするというものがあります。データベース管理者は、データベースを直接使用し、Storage vMotionによってデータを転送できます。ベスト・プラクティスは、制御ファイルのコピーを同じディスク上に置くことです。

VeeamのSureBackup技術およびオンデマンド・サンドボックスは、高速ロールバックとは一線を画しています。SureBackupを使用すると、サンドボックス環境でのアプリケーション稼動テストを含む、完全な復元可能性をもってOracleサーバーを実行できます。この仮想ラボでは、独自のテスト・スクリプトをアプリケーションに対して実行することもできます。

オンデマンド・サンドボックスによって作成されたテスト環境は、アプリケーションやOracleサーバーのアップグレードのテストにも使用できます。

 

VeeamによるOracleデータベースのバックアップや復元に関するこれらのベスト・プラクティスは、実際のVeeam Backup & Replication v9またはVeeam Availability Suite v9向けに書かれたものです。この記事中で参照している機能セットは「Enterprise Edition」です。Veeamは、WindowsおよびLinux上のOracle Version 11および12をサポートしています。

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Veeam Backup for Microsoft Office 365がついに提供開始!

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注: ライブ・ウェビナー「Veeam Backup for Microsoft Office 365によるメール・データの総合的な管理と保護」(12月20日 火曜日開催)にぜひご登録ください。

 

かつてオンプレミスでのホスティングが必須だった多くの多層アプリケーションも、いまやパブリック・クラウドへの移行が進んでいます。このクラウド型サービスの普及により、世界中の数百万もの組織がさまざまな理由から、オンプレミスのExchange電子メール基盤の管理から手を引こうとしています。Office 365のExchange Onlineコンポーネントは、企業がサブスクリプション単位で購入することのできるSaaS(Software as a Service)です。少しややこしい話になりますが、このメール・データを保護し、そのデータ復元機能を確保することが大きな課題となっています。企業は、データがクラウドで運用されているというだけで、アベイラビリティや復元性が保証されると考えがちです。ところが、時間が経つにつれ、それはまったく逆であることが分かってきました。つまり、この重要なデータのアベイラビリティを確保するためには、自分でリスクを軽減する必要があるのです。私の良き友人であり同僚であるHal Yamanが以前のブログ記事でアベイラビリティと復元性の違いについて説明しています。

8月に開催されたNext Big Thingイベントのテクニカル・ブレイクアウト・セッションで、Veeam Backup for Microsoft Office 365を発表する機会がありました。この製品がExchange Web Services(EWS)API経由でOffice 365サブスクリプションに接続すると、Office 365のテナントとして、Exchangeメールボックス・アイテムをJet Blueデータ・フォーマットでオフライン・リポジトリに保存できるようになります。また、Veeam Explorer for Microsoft Exchangeを使用することで、これらのバックアップからメールボックス、フォルダ、メッセージ、タスク、連絡先など個々のアイテムを復元でき、エンドユーザーに柔軟な復元機能を提供します。

Veeam Backup for Microsoft Office 365

Veeam Backup for Microsoft Office 365は組織のOffice 365サブスクリプションに接続し、Exchange Onlineメール・アイテムを保護します

Veeam Backup for Microsoft Office 365のベータ版は2ヶ月前から提供され、これまでに2,500回以上ダウンロードされています。ありがたいことに、Veeam Forumsでは多くの方の貴重なフィードバックが共有されています。そのおかげで、Veeamはコードのスケーラビリティと信頼性を一段と高めることができました。

今日は、皆さんに素晴らしいお知らせがあります。Veeam Backup for Microsoft Office 365がついに一般公開されました!

公式版の新機能

Veeam Backup for Microsoft Office 365のベータ版提供期間中、この製品のテストとフィードバックにご協力いただいた皆様に感謝いたします。VeeamのR&Dチームはこのフィードバックをもとに、数千のメールボックスから成る大規模なOffice 365環境にも対応できるように製品のスケーラビリティを拡張しました。第2の改善点は、Office 365のバックアップ・ジョブのステータスを通知する電子メールを受信できるようになったことです。

Veeam Backup for Microsoft Office 365

Veeam Backup for Microsoft Office 365の[Email Settings(電子メールの設定)]メニューでのメール通知の設定

最後の大きなアップデートは、あらゆる環境のメール保持要件への対応を目的としたものです。保持期間は、メールボックス・アイテムを何年後にリポジトリから削除するかを決めるものですが、管理者がこの操作の適用時間と実行頻度を指定できるようになりました。

Veeam Backup for Microsoft Office 365

Veeam Backup for Microsoft Office 365で保護するすべてのメールボックスに適用される保持ポリシー

Veeam Backup for Microsoft Office 365の入手方法

このVeeamの新製品のご使用を希望されていても入手方法が分からないお客様のために、簡単なFAQをご用意しました。

Q1:Veeam Backup for Microsoft Office 365のライセンス体系はどうなっていますか?

A1:保護対象となるMicrosoft Office 365のユーザー数でライセンスが決まります。共有メールボックスの保護は無料です。これは、Microsoftでも共有メールボックスを無償で提供しているからです。

Q2:現在Veeam Availability Suite、Veeam Backup & Replication、またはVeeam Backup Essentialsを使用しています。Veeam Backup for Microsoft Office 365を購入するにはどうしたらいいですか?

A2:無制限のユーザーを対象とした1年間無料のVeeam Backup for Microsoft Office 365サブスクリプション・ライセンスをご利用いただけます。Enterprise Plus Editionをご使用のお客様は、2年間無料のサブスクリプション・ライセンスをご利用いただけます。いずれの場合も、2016年12月31日までにご登録いただくことが条件となります。

Q3:現在Veeam製品を使用していません。Veeam Backup for Microsoft Office 365を購入するにはどうしたらいいですか?

A3: Veeam Backup for Microsoft Office 365のサブスクリプション・ライセンスを特別価格でご購入いただけます。

Q4:現在Veeam Cloud & Service Provider(VCSP)パートナーになっています。このプロモーションを利用またはVeeam Backup for Microsoft Office 365を購入する資格はありますか?

A4:現時点では、VCSPパートナー様はこのプロモーションの対象となっておらず、またVeeam Backup for Microsoft Office 365のレンタル・ライセンスをご購入いただけませんが、将来的にはご利用いただけるようになる予定です。

Q5:OneDrive for BusinessやSharePoint OnlineなどOffice 365の他のコンポーネントについてはどうなっていますか?

A5:バージョン1では、Exchange Onlineのバックアップのみがサポートされます。他のOffice 365製品のうち、お客様のビジネスで保護する重要度が最も高いのはどれか、ぜひ以下のコメント欄からお知らせください。Veeamが次に提供する製品の参考にさせていただきます。

結論

Veeam Backup for Microsoft Office 365がついに一般公開されました。Veeamは、この新たなソリューションを提供できることを非常に喜ばしく思っています。また、お客様の環境でどのように活用されるのか、ぜひ以下のVeeamコミュニティでご意見を共有してください。お客様からいただいた貴重な情報は、お客様にVeeam Backup for Microsoft Office 365を役立てていただけるように詳細や事例として提供するための参考にさせていただきます。

 

その他のリソース:

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Veeam Agent for Linuxを提供開始!

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Veeamは、業界をリードする仮想化環境向けのエージェントレス・バックアップ・ソリューションで知られていますが、仮想化されていないシステムのバックアップについても常にお問い合わせを受けています。お客様のご要望に基づき、またこれを成長の機会ととらえ、弊社はVeeam Agent for Microsoft Windows(以前のVeeam Endpoint Backup FREE)を提供することに決定いたしました。まもなく公開されるVeeam Agent for Microsoft Windowsには、ご要望の多かった機能が多数含まれます。また、Veeamは、Linuxシステムについても常にお問い合わせを受けていたため、Veeam Agent for Linuxを発表し、ベータ版を公開しました。

本日は、Veeam Agent for Linuxが提供開始されたことをご案内いたします!

製品のご紹介に移る前に、なぜVeeamのようなエージェントレス・バックアップを行っている企業が、エージェントベースの製品を作ることになったのかをご説明しましょう。ご存じのとおり、ハードウェアへの依存やサーバー上の大きな負荷やその他の理由により、すべてのワークロードが仮想化できるとは限りません。また、パブリック・クラウドのLinuxマシンには、操作するためにエージェントを必要とするものがあります。

手短に言うと、エージェントレス・バックアップは仮想化環境には優れていますが、物理サーバーにはエージェントのほうが適しています。

Veeam Agent for Linuxとは

Veeam Agent for Linuxは、パブリック・クラウドのワークステーションやサーバー、物理Linuxシステムをバックアップするツールです。このツールは、Veeam Backup & ReplicationおよびVeeam Agent for Microsoft Windowsと同様に、イメージベースのバックアップを作成し、VBKフォーマットで保存します。Veeam Agent for Linuxには、独自のスナップショット技術、および再スキャンすることなく増分バックアップの作成を可能にする変更ブロック追跡(CBT)ドライバが含まれます。

Veeam Agent for Linuxの使用要件は次のとおりです。

  • CPU:x86/x64
  • カーネル:2.6.32以降
  • OS:以下の32ビットおよび64ビット・バージョン:
    • Debian 6.x~8.x
    • Ubuntu 10.04~16.10
    • RHEL/CentOS/Oracle Linux 6.x~x
    • Fedora 23、24
    • openSUSE 11.3~x、Leap 42.1
    • SLES 11 SP1~12

ベータ版以降、インストールがとても簡単になりました。手動でパッケージをインストールする必要がありません。Veeam Agent for Linuxのインストールやアップデートは、Veeam Repository経由で行えます。詳細なインストール手順については、リリース・ノートを参照してください。

製品をインストールしたら、2つの方法で操作ができます。ステップバイステップ・ウィザードを使用する方法と、コマンドラインを使用する方法です。

ユーザー・インターフェースによるバックアップ

UIウィザードを起動するには、シェルを開いて次のように入力します。

$ veeam

Veeam Agent for Microsoft Windowsを操作したことのある方には、使い慣れたバックアップ作成プロセスの手順が表示されます。

  • バックアップ・モード:ベアメタル、ボリュームレベル、またはファイルレベル
  • バックアップ・リポジトリ:ローカル・ディスク、共有フォルダ、またはVeeam Backup & Replicationリポジトリ(9.5 Update 1が必要)
  • スケジューリングおよびリストア・ポイント数

Veeam Agent for Linux

コマンドラインによるバックアップ

より手早くバックアップを管理したい場合は、コマンドラインを使用し独自のスクリプトを作成することで、展開とバックアップを自動化できます。

この場合、コマンドは次のようになります。

# veeamconfig

Veeam Agent for Linux

ここでバックアップ・ジョブを作成するには、次のコマンドを使用します。

# veeamconfig job create

そして、ジョブのパラメータを追加します。

Veeam Agent for Linux

スクリーンショットに表示されているように、compressionLevelblockSizeなどの、UIでは使用できないパラメータを指定できます。また、ここではpre-freezeおよびpost-thawスクリプトも指定できます。これにより、たとえば一貫性のあるデータベース・サーバー・バックアップを実現できます。

バックアップの保存としてVeeam Backup & Replicationサーバーを利用する場合は、Agentsという新しいタブにすべてのバックアップが表示されます。

Veeam Agent for Linux

復元

ファイルレベルの復元を実行する場合、Veeam Agent for Linux UIを起動し、Recover Filesコマンドを選択すると、バックアップがディレクトリとしてマウントされるため、好みのファイル・マネージャーを使用してファイルを取得できます。

Veeam Agent for Linuxには、リカバリ・メディアも搭載されており、これから起動することで、ベアメタル、ボリュームまたは個別ファイルのいずれかのレベルの復元ができます。

Veeam Agent for Linux

Veeam Agent for Linuxのエディション

Veeam Agent for Linuxには、次の3種類のエディションがあります。Free、Workstation、そしてSeverです。

Free

Linux向けバックアップ・エージェントのFreeエディションでは、スナップショットやCBTなどのすべての基本機能、すべてのレベルのバックアップおよび復元(UIおよびコマンドラインの両方)、そしてVeeam Backup & Replicationとの統合が使用できます。このエディションは、家庭での使用や、クリティカルでない一部のシステムに適しています。

Workstation

Workstationエディションのおもな特徴は、24時間365日のエンタープライズ・レベルのサポートを受けられ、Freeエディションのすべての機能を使用できる点です。

Server

Serverエディションは、もっとも高度なバージョンです。これには、アプリケーション処理用のpre-freezeおよびpost-thawスクリプトが含まれており、複数ジョブもサポートされます。

エディション別機能比較表

Veeam Agent for Linux

結論

Veeam Agent for Linuxを使用すると、オンプレミスのLinuxシステムまたはパブリック・クラウドのシステムを保護できます。これは、Veeam Backup & Replicationを必要としないスタンドアロン製品ですが、バックアップ・リポジトリは使用できます。

今すぐVeeam Agent for Linuxをダウンロード

Veeam Agent for Linuxに関する詳細は、これまでのブログ記事をご覧ください。

第1章 — インストール
第2章 — バックアップの方法
第3章 — 復元の方法
第4章 — コマンドライン

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VeeamON 2017でのVMCEトレーニング

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VeeamON 2017 の開催まであと6か月を切りました。この当社最大のアベイラビリティ関連カンファレンスで予定されているプログラムについて、詳しくお伝えしたいと思います。近年で最も好評を博したプログラムの1つが、カンファレンスに先駆けて提供された Veeam認定エンジニア(VMCE) トレーニング・プログラムでした。今年はさらに改良されています。世界屈指のVeeam技術専門家を揃えて、独自のトレーニングをご提供する予定です。講師陣は、Veeamソリューションの技術を詳細に説明するとともに、当社の最新の技術やリリースも紹介します。

VeeamON 2017のVMCEコースについて詳しくお伝えできるよう、このプログラムのリーダーRasmus Haslundに、多くのお問い合わせをいただきそうな質問に答えてもらいました。Haslundの回答は次のとおりです。

そもそもなぜ認定を受ける必要があるのですか?

コースに参加して試験に合格することで、Veeam認定エンジニア(VMCE)の資格が得られます。Veeam認定エンジニアになると、Veeam Availability SuiteのNFR(再販不可ライセンス)キーをリクエストできることや、オンサイトで重大な問題が発生したとき、電話口で待つことなくサポートに直接連絡できるようになります。もちろん、認定を受けることで同業者と差別化を図ることができます。また、GoldおよびPremierパートナーは、パートナーシップ・レベルを維持するためにこの認定資格が必要になります。

VeeamONでVMCEトレーニングを受講することの利点は何ですか?

VeeamON 2017で公式VMCEコースに参加することの最大の利点は、可能な限り最低限の費用で済むことです。カンファレンスの登録にかかる費用は、VMCEトレーニングを含めてわずか1,699ドルです。この認定資格を取得することで、Veeam Availability Suiteの適切な配備、構成、管理に必要なレベルの専門知識を短期間で習得できます。経験豊富な管理者やコンサルタントにとっても、この製品にはまだまだ探求の余地があり、学んだことを日々の運用に活かしていけるでしょう。

VeeamON 2017で開催されるVMCEプログラムの新しい点は何ですか?

2017年は新たにVMCE 9.5 StandardとVMCE-Advanced:Design & Optimizationの両方のクラスが提供されます。VMCE-Advanced:Design & Optimizationは、Veeamが提供する新しい2日間のクラスで、サイジング、設計、最適化、そしてログの解析によるトラブルシューティングについて、具体的な方法を学びます。

また、今回からパートナーのみを対象としたVMCEクラスも開催されます。日曜日から月曜日までの日程となっているため、火曜日のパートナー・デーには重なりません。

それから、今年はカンファレンス期間中にオンサイトでVMCE試験を受けられるようにしました。実際のテスト・センターをオンサイトに設置しますので、トレーニングの受講後すぐに認定試験を受けられます。

誰がトレーニングに参加できますか?

すべてのお客様とパートナー様がトレーニング・クラスにご参加いただけます。VMCE 9.5 Standardクラスについては、仮想化に関する知識が豊富な方のご参加をお勧めしますが、この知識は必須ではありません。

VMCE-Advanced:Design & Optimizationクラスへの参加は、VMCE認定試験に合格していることが前提条件となります。

VMCEトレーニングと認定にかかる費用はどれくらいですか?

VMCEとVMCE-ADOの費用はどちらも1,699ドルです。この価格は、トレーニング費用とカンファレンス登録費用を合わせたものです。VeeamONの無料パスをお持ちの場合は、950ドルでVMCEを追加できます。トレーニングを個別に購入することはできません。

VMCEトレーニングに登録していてもカンファレンスの他のセッションに参加できますか?

はい!トレーニングはカンファレンスに先駆けて開催され、5月15日には終了するように計画されています。そのため、VeeamON 2017のいかなるセッションも見逃すことはありません。カンファレンスの前にVMCEトレーニングに参加することで、セッションをよりよく理解する準備ができることでしょう。開幕前からスタートを切っているわけですから。

Veeam認定エンジニアの資格取得にご関心がおありの方は、当社の Webサイトからご登録ください。お申し込みはお早めに。お席に限りがあります。

参照:

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VeeamON 2017のスケジュールとソーシャル・メディアに関する情報

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VeeamON 2017の最新スケジュールをお知らせいたします。本イベントの開幕が近づいてまいりましたため、本カンファレンスのセッション内容をご案内できるようになりました。皆様が目的とする各セッションを見逃すことのないよう、事前にスケジュールと会場をご確認いただけます。4か月足らずのうちにルイジアナ州ニューオーリンズで皆様とお目にかかることになるため、まずは重要なイベントご案内をさせていただきます。

Veeam認定エンジニア(VMCE)トレーニングにお申し込みいただいている場合、カンファレンスの2日前よりトレーニング開始となります。パートナー向けトレーニングは5月14~15日に、エンドユーザー向けトレーニングは5月15~16日に、いずれもシェラトン・ニューオーリンズ・ホテルで開催されます。すでにVMCEの資格をお持ちの場合は、VMCE-Advanced: Design & Optimization v1 (VMCE-ADO)を目指す絶好の機会です。VMCEトレーニングに参加される方は、インベント会場内のシミュレーション・ラボでVMCE試験を受験いただくか、または、後日追加料金なしで受験することもできます。

5月16日火曜日がVMCEトレーニング・セッションの最終日となりますが、この日はパートナー・デイの最終日でもあります。パートナー・デイでは、一般セッション、ハンズオン・ラボ、ブレイクアウト・セッションなど、パートナー様に全面的に焦点を当てたセッションが多数予定されています。当日は、待望のVeeamONウェルカム・レセプションがニューオーリンズ・モリアル・コンベンション・センターで午後6時~午後9時の間に開催されます。

5月17日水曜日と5月18日木曜日は、VeeamON 2017のメイン・イベントがニューオーリンズ・モリアル・コンベンション・センターで開催されます。多くのイベントが同時開催されるため、スケジュールが空いてしまうことはないでしょう。ハンズオン・ラボでは、Veeamのエキスパートから直接、Veeam Availability Suite v10やVeeam Availability Orchestratorなどの将来のリリースについて学ぶことができます。

筆者のお気に入りの1つであるエキスポ・ラウンジでは、Cisco、HPE、Microsoft、NetAppといった大手企業が集い、最先端データセンター向けの画期的で新しいソリューションを披露します。それからもちろん、LabWarzコンペティションにもお気軽にご参加ください。IT業界の参加者たちと競い、25,000ドル相当の賞を勝ち取るチャンスです。

17日は、エキスポ・ラウンジで開催されるRafflethonもお楽しみください。ここでも出展者による素晴らしい賞を獲得できるチャンスがあります。同日の夜には、ニューオーリンズのアート・ディストリクトを散策し、プレミア・パーティー・ゾーンにお立ち寄りを。プレミア・パートナー各社がフルトン・ストリート沿いでパーティーを開催します。17日の夜は、お食事、飲み物、音楽でお楽しみいただける内容となっています。

5月18日木曜日、素晴らしい一般セッションと有益な情報を得られるブレイクアウト・セッションの後に、ジェネレーションズ・ホールでの伝統あるVeeamONパーティーをもって、VeeamONカンファレンスは幕を閉じます。VeeamON閉幕パーティーにまだご参加いただいたことがない方は、ぜひお見逃しなく。

こちらのスケジュール・ファイルをダウンロードして、お使いのカレンダーに追加いただくと、VeeamONのスケジュールを簡単に把握できます。

早期割引のお申し込みをまだ受け付けています。 1月31日火曜日までですので、お急ぎください。2月1日以降は、通常料金の849ドルとなります。

ソーシャル・メディアに関する情報

VeeamON 2017は、現地にお越しの方だけでなく、オンラインでご覧の方にとっても素晴らしいカンファレンスとなるでしょう。開催期間中は以下のVeeamソーシャル・メディア・チャネルで会話にご参加いただき、会場の雰囲気をともにお楽しみください。

VeeamONに関するその他の有用なリソース

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RaaS(Ransomware as a Service):エア・ギャップ・バックアップがかつてないほど重要に

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以前、RaaS(Ransomware as a Service)の概念を耳にしたとき、私たちが直面するであろう実際の脅威の大きさに衝撃を受けました。そして先週、RaaSと新たな脅威の詳細が書かれたこちらのブログ記事を見つけました。少し時間を割いてこの記事をお読みください。私には、RaaSがこれまでのITを変えてしまうように思えるのです。

今やランサムウェアはいとも簡単に作成できるようになりました。内部者による脅威が拡大するのは疑いようがありません。かつて、マルウェアは技術のあるハッカーしか作成できないものでしたが、今では誰もがカスタム・ランサムウェア・ドロッパーを作成できるようになっています。Webサイト上で数回クリックするだけでよいのですから!まさに「楽々と」という言葉がぴったりでしょう。そのあと犯罪者がやることと言えば、どこかのコンピュータでドロッパーを実行して、身代金が支払われるのを待つだけです。問題が見えてきたでしょうか。

RaaSは新しい脅威などではなく、最小権限の原則や、物理サーバーへのアクセス制限が今までより重要になってくるのだという意見もあるかもしれません。しかし、それは間違いであり、RaaSはむしろまったく新しい脅威です。なぜなら、金銭が関係してくるからです。それも、非常に高額になる可能性があります。

ある意味、この概念は大学のコンピュータ・クラスに手紙爆弾ウイルス(私と同年代の方はご存知ですね)を仕掛けるのと変わりません。私の学生時代にはよくあるいたずらでした。その学生たちが成長し、急拡大するIT市場で職を得ると、中には雇い主に腹を立てる者もいました。そのとき、企業は社内から脅威が発生する可能性に気づき始めました。上司に腹が立ったからというだけで悪事を働く者が非常に多かったのです。彼らにとってはそれだけで、どんなに面倒な問題が起きようと、リスクを抱えることになろうと、気にもなりませんでした。金銭は関係ありません。実際、これは私の以前の職場で起きたことで、顧客のデータのほとんどが復元不可能なデータ損失を被るという結果になりました。その企業は何百万ドルもの損害を出し、犯人は刑務所行きに。動機は解雇されたことに対する怒りでした。

しかし今では、金銭が関係することによってすべてが変わろうとしています。身代金が支払われる可能性があるために、突然、それだけの危険を冒す本当の理由ができました。しかも、内部者は企業のビジネス・プロセスについて熟知しているため、その企業にとって最も重要なデータを含むシステムに狙いを定めることができ、企業は100万ドル単位の身代金を支払う以外に選択肢がなくなります。なぜなら、最終的にはこれが最も安く済む方法になるからです。

これは何を意味するのでしょう。まず、CIOはもはや誰も信用できなくなります。「お金で買えないものはない」ということわざは誰もが知っていますが、残念ながらこれは本当です。最高の道徳基準を身につけている人々でさえ、とても高額な報酬を提示されたときや、必要に迫られたとき(死に瀕している我が子のために高額な治療費が必要なとき)は、罪を犯すことに抗えない場合もあります。したがって、どの企業もIT戦略の中に「信頼」を含めることはできず、自社の従業員がごく単純な理由で引き起こす最悪の事態を想定して、常に備えをしなければなりません。

仮に、休暇に入ったばかりの同僚が中東のどこかの国から貴社のネットワークにリモートでログインし、すべてのオンライン・バックアップ(プライマリとそのコピーの両方)を消去して、本番サーバーにドロッパーを仕掛けたとしましょう。何か対策は立てていますか?銀行強盗をするよりも「貴社の」環境を引き込むほうが何千倍も簡単だとは思いませんか?考えてみてください。悲しいことに、ITスタッフに仕事をさせないようにする以外、これを本当に防ぐことはできないのです。

では、企業が内部者による脅威から身を守るためにできることは何でしょうか?その対策を3つの単語で表すと、エア・ギャップ・バックアップになります。いわゆるリモートで操作や削除ができない「オフライン」バックアップです。厳密な権限は効果がありません。正しい認証情報をキーロガーやソーシャル・エンジニアリングによって取得できるからです。しかし、重役の金庫にある外部ハード・ドライブやテープと同じくらい簡単なもので、この問題を完全に解決できます。データが大量にあってテープは使いたくないという場合はどうでしょうか?ファームウェアに"read-only-ness"を実装したストレージ・システムがありますが、物理的なセキュリティも確保する必要があります。あるいは、リモートで管理できない方法(インターネットに接続していないプライベート・ネットワーク上やテープ上など)でバックアップのコピーを保存するサービス・プロバイダーに依頼するのもいいでしょう。そうすれば、社内の誰もデータを削除できなくなります。

エア・ギャップ・バックアップの重要性については、VeeamON 2017のブレークアウト・セッションで詳しくお話しします。ですが、今すぐ行動を起こして今日中に対策を実行しましょう。明日では遅すぎるかもしれません。

 

P.S.この記事は、Veeam Community Forums Digestから紹介したものです。Veeamフォーラムにご登録いただくと、毎週最新の情報と技術に関するGostevの知見をご覧いただけます。

参照:

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VeeamON Forums in Asia:アベイラビリティを体験できる特別な機会

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世界中の多くの企業の方と話をしていて、いつも課題として挙げられるのが、重要サービスにおけるアベイラビリティの実現です。このことも、デジタル化が進むビジネスでアベイラビリティがどれほど求められているかを示していますが、突き詰めていくと、このアベイラビリティ・エクスペリエンスを必要とする技術やデータがあります。

VeeamON Forums in Asiaは、そのアベイラビリティについて理解するための絶好のチャンスです。この特別なイベントにはVeeamのエキスパートが参加し、お客様やパートナーがVeeamで最高のアベイラビリティ・エクスペリエンスを得られるようお手伝いをします。テクニカル製品マーケティング・チームに所属する私は、アジアで開催される多数のイベントに参加して、現行の製品の技術面をお伝えするとともに、新製品についても一足早く特別にご案内する予定です。

VeeamON Tour

VeeamON Forumsの技術関連のセッションでは、データセンター技術について詳しくお伝えしていきます。たとえば、VeeamON Forumsのイベントでは、Veeam Availability Suite v10のプレビューを紹介します。Veeam Availability Suite v10には、以下のような新機能が搭載されます。

  • Veeam CDP:VMware環境でわずか15秒という目標復旧時点を実現する新しいレプリケーション機能。
  • NASバックアップ:NFSやSMB/CIFSを実行するネットワーク・アッタチド・ストレージ(NAS)システムのバックアップ。
  • スケールアウト・バックアップ・リポジトリのアーカイブ層:このデータ管理機能により、種類の異なる多数のストレージ(オブジェクト・ストレージ、テープ、下位層ディスク)を、古い復元ポイントに使用することができます。

また、新製品Veeam Agent for Microsoft WindowsとVeeam Agent for Linuxにも新しい機能があります。これはパブリック・クラウド上のシステム、代替のハイパーバイザ、デスクトップ・システム、物理サーバーにアベイラビリティを提供するという点で、非常に重要です。

VeeamON Forums in Asiaでは他にも、テクノロジー関連の意思決定者が最高のアベイラビリティ・エクスペリエンスを得られるイベントもご用意しています。テクニカル製品マーケティングおよびエバンジェリスト・チームからは、Rick Vanoverが北京、東京、香港のイベントに参加し、クアラルンプールとシンガポールのイベントにはAnthony Spiteriが出席する予定です。この2人のエバンジェリストは、ニューオーリーンズ開催のVeeamONでも講演しました。今回新たに発表される製品は、さらに開発が進み高度になっており、技術情報をより多くお届けできる予定です。また、お客さまの環境やニーズに合った情報についても、いっそう詳しくお伝えしていきます。

以上の内容を一言にまとめると、こうなります。VeeamON Forumsは、貴社で求められるアベイラビリティ・エクスペリエンスを実現するためのリソースです。VeeamON ForumsやVeeamON Tourのイベントに参加ご希望の方は、こちらでご登録ください。会場でお会いしましょう。

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